NEWARK:ニューヨークから戻った部長がフラッと来てくれたので、クミさんとのこと話しました。
朝、10時すぎくらいに、部長が、「おぅ!久しぶり!」と、まあ例の調子で、僕の所へ顔を出してくれた。この頃、デスクの前に、お客さん用の、パイプのイスを置いてたんだけど、それに、どっかりと座って、「どう?」と言う問いかけに、数字を説明した。(自分のPCで確認できるようになっているのにね。)まあ、初めに言葉ありきの、枕詞みたいな、挨拶代わりだね。「天気よくないね。いい天気だねぇ。」みたいなのと同じ。「プライベートですけど、ようやく結婚することになりました。」「えぇ、ほんとかよ。誰と?俺の知っている人?えっ!誰と?」「クミさんとです。」びっくりして目が点になっていた。しばらくして、「やったねぇ。良かったじゃない。どうだ、俺の目に狂いはなかっただろう。いい子だろう?だから、本社に呼んだんだ。お前の嫁さんになるとはねぇ。俺が、二人を結び付けたようなもんだな。」ポンポン言われてしまったけど、目は笑っていた。確かに、クミさんが積極的に部長にアプローチして、それを部長が了解して、美容部員として売り場に立っていた契約社員のクミさんを本社に異動してくれたんだから、縁結びの恩人だね。以前から、「いつ結婚すんだよう。」と言われていたから、「いろいろとご心配していただいて、、、。」「いいんだ、いいんだ。あの子は、いい嫁さんになるよ。俺が太鼓判押すから、本当だぞ。もう、皆、知っているのか?」「まだです。」「言っちゃっていいのか?」「すみません。まだ、しばらくの間は、、。」「そうか、いいよ。おまえも隅におけないな。」さんざん冷やかされてしまったけど、これで、部長には、知らせたよ。なんだか、ホッとしましたね。でも、今日は、クミさん、行方不明?何処へ行ってるんだろうか?夜に、電話で報告会が、ありそうだね。部長が立ち上がって、「時間があるとき、飲みに行こう。いろいろと、教えてあげるから。お前のおごり。」意味深な言葉だね。なんだか、肩の荷が少し軽くなったように思えたのは、気のせいかな?