Bike 　　バイク　　　ばいく

最終日は雨の一日だった。慌てて出発しても仕方ないと思い、チェックアウトの１０時迄ホテルの部屋でゆっくり過ごした。

万全な雨支度を済ませて、今日の目的地である長湯温泉に向けて出発した。

宿を出てすぐ周りを見渡せば３６０度見渡せる阿蘇の山々から白いモヤが立ち、とても幻想的な情景だった。

素晴らしい景色を目の当たりにした事で、雨中走行の憂鬱な気分が少し吹き飛んだ。

秋に九州へ行った時下さったコメントで長湯温泉にある『ラムネ温泉館』と言う名を知り、今回是非行ってみようと思っていた。

ツーリング先での温泉は、着替えが面倒ではあるが温泉の楽しみには変えられない。特に今日のように雨で冷えた体には、温泉のありがたみがよく分かる。

十分温泉で温まったところで出発したが、峠で霧が発生し殆ど前が見えない状態だった。前方の車のテールランプを頼りに付いて行き、ようやく街が見えて来た時にはホッとした。

早く着き過ぎて時間を持て余すかと思っていたが、スーパーで食料の買い出しを済ませた頃には程よい時間となっていた。

行きのフェリーでご一緒だったライダーのご夫婦と大分港で再会した。天草まで行かれてたそうで、私以上に大変な１日だった事だろう。

無事九州での走りを終え、後は神戸港から自宅へ帰るだけだが、いつも最後が一番緊張する。

何度か怖い目にあってる湾岸線だが、継ぎ目が多いので雨の日は特に注意が必要だ。

最後の最後まで気を抜かず、慎重な運転を心がけよう。