この週末、シネマート六本木で限定公開中の『モーターウェイ』
を観に行きました。
お話は、香港警察の交通部で覆面パトカーチームに所属している
若手警官のショーン(ショーン・ユー)は、ベテラン警官で定年間近
あるロー(アンソニー・ウォン)とコンビを組んで、取り締まっていた。
しかし、熱血漢のあるショーンは空回りばかりで、上層部と衝突す
る事も多かった。そんなある時、指名手配中であった逃がし屋でも
ある黒社会のドライバーのジョン・サンを、ショーンは激しいカーチェ
イスの後、無事逮捕する事が出来た。だが、ジョン・サン先に逮捕
されていた仲間と共に脱獄する計画でワザと逮捕され、その晩に
計画通り逃走してしまった。それに、逃走時にショーンの運転テク
ニックが通用しなかった事で、ショーンもショックを受け怒りが増し
ていった。そして、ショーンはローが過去に敏腕ドライバーでジョン
・サンを追っていた事を知り、運転テクニックの指導を受けローも
平穏無事に定年を迎えようとしていた気持ちに火を点ける事となっ
た。その後、再びジョン・サンがショーンらの目の前に現れ・・・とい
う感じに進んでいきます。
昨年、香港でこの作品が公開された時から早く観たいと思って、
香港盤のソフトを入手していました。しかし、早々に日本の配給
会社が買い付け2013年に公開という情報を聞いたので、香港盤
ソフトは未見のまま待っていました。ところが、最初にWOWOWで
放送される話が入って9月にはソフトの発売との話であったので、
劇場公開は見送られるのかと思ってもいた事もあり、2週間限定
とはいえ無事に劇場で観られホッとしました。
ジョニー・トーが製作という事もあってか、90分という上映時間の
短さでもテンポ良く進んでいったので、とても観応えのある作品で
した。それに、アンソニー・ウォンとショーン・ユーの2人の交通部
の覆面パトカーチームのコンビの関係も、『頭文字D THE MOV
IE』の時のようなドタバタとは違って、シリアスさや犯人への執念
など、入り込んでしまう感じでした。
ただ車に関しては、ドライビングテクニックを伝授する部分や劇中
に登場する日産180SXやBMW、アウディなど車に対しての細かな
描写は少なく、あくまでもストーリーが重視の作品であったので、
車への過度な期待の観点からは物足りなさがありました。
(K)