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カテゴリ:競馬
<天皇賞・秋>◇30日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭
ニコラ・ピンナ騎乗の7番人気トーセンジョーダン(牡5、池江)が初のG1タイトルを手にした。勝ち時計は1分56秒1のレコードタイム。1/2馬身差の2着にダークシャドウ、3着にペルーサが入った。1番人気のブエナビスタは4着だった。 逃げるシルポートがつくり出した5ハロン56秒5の速い流れは、瞬発力勝負ではなくスタミナ勝負に活路を求めるジョーダン陣営にはまたとない追い風になった。道中は10番手に着けて、前にいるブエナビスタ、ダークシャドウをマークしながら進んだ。直線入り口で内がごちゃつく感じになると、すかさず外に持ちだして追い出した。内からエイシンフラッシュとブエナビスタ、真ん中からトゥザグローリー、ダーク、外からペルーサ。横一線のたたき合いになるが、1歩早く抜け出すとグンと加速。無我夢中でむちを振るうピンナ騎手も、ゴールまで1ハロンを過ぎて「これは勝てる」と確信した。 そのまま先頭でゴールすると、右手を高く突き上げながら、日本のテレビで見て覚えた実況アナウンサーの言葉「ゴールイ~ン」と大声を出しながら先頭で駆け抜けた。母国イタリアでもG1レースの勝利はない。ビクトリーランの最後には緑色のヘルメットをスタンドに投げこんで喜びを爆発させた。「来日したときからG1に勝つのが夢だった。自分にとって大きな財産。幸せいっぱい。日本での乗り方をいろいろ教えてくれたデムーロ騎手から、オメデトウのメールが来るでしょう」と笑顔で話した。 短期免許での騎乗はこの日が最終日。来年は1月から3月に再来日を予定していたが、「G1を勝って自信ができたので、日本のG1シーズンに変えようかとも考えている」と付け加えた。 また、オルフェーヴルの3冠達成に続いて2週連続でG1勝利を手中にした池江泰寿師は「今週は人気もあまりなかったので、トゥザグローリーと2頭のうちどちらかの入着があればと気楽に臨んでいた。切れ味勝負は分が悪いので、スタミナ勝負になればと思っていたが…。まさかブエナ、ダークの後ろから差すとは思っていなかった」とうれしい誤算を口にした。そして「もともとクラシック候補と期待した馬。裂蹄で2度休養したが、トップクラスの馬だと思っていたので、証明できたのはうれしい。このあとは予定通りジャパンC、有馬記念を使う。距離は長い方がいいからね。騎手はオーナーと話し合って決めたい」と話した。 2着ダーク「勝てると思った・・・」/天皇賞・秋 <天皇賞・秋>◇30日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭 頂点まであと1歩及ばず。東京で5戦5勝の実績を引っさげG1初挑戦となったダークシャドウ(牡4、堀)は4角あたりからエンジンを全開にして進出を開始。残り2ハロンの地点で不利を受け頭を上げる場面もあったが、それでもしまいはしぶとく脚を伸ばした。最後は追い比べで半馬身遅れたものの、価値ある銀メダルとなった。ベリー騎手は「スタートも悪くなく2コーナーまではスムーズに行けた。道中も問題なかったし、前に比べたら成長していた。勝てると思ったが…」と悔しさをにじませた。 3着ペルーサ意地の追い上げ/天皇賞・秋 <天皇賞・秋>◇30日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭 昨年2着馬ペルーサ(牡4、藤沢和)が意地の追い上げを見せた。天皇賞・春からのぶっつけだったが、直線大外を伸びて3着。上がり3ハロンはメンバー最速の33秒9をマークした。「よく頑張った。次は良くなると思う」と横山典騎手はたたえた。藤沢和師は「休み明けで仕方ない。最後もバテずに詰めていたから。ゲートを出たし、落ち着いて運べた。うん、ジャパンCを目指します」と前を向いて話した。 6着フラッシュ「ペース速くて」/天皇賞・秋 <天皇賞・秋>◇30日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭 昨年のダービー馬エイシンフラッシュ(牡4、藤原英)の秋始動戦は6着に終わった。好スタートを切ると道中は4番手を追走。直線で一瞬先頭に立ったが、速い流れに巻き込まれ自慢の末脚が爆発することはなかった。ルメール騎手は「レースもスムーズだったが、前についていって気分よく行き過ぎてしまったね。ペースが速くて残り1ハロンで脚が止まってしまった」とハイペースの展開に涙をのんだ。 10着ローズ前触れなく止まる/天皇賞・秋 <天皇賞・秋>◇30日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭 ローズキングダム(牡4、橋口)は得意の府中でまさかの10着に沈んだ。好位5、6番手を進んだが、直線でズルズル後退。メンディザバル騎手は「思った通りの位置取りだったが…。前触れもなくいきなり止まってしまった。残念です」と肩を落とした。「体が減っていたね。よれて減速しながら走っていた。(次走は)体調を見ながらになるな」と橋口師。連覇の懸かるジャパンC参戦については言葉を濁した。 アーネスト「やはり枠が・・・」/天皇賞・秋 <天皇賞・秋>◇30日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭 春グランプリホースのアーネストリー(牡6、佐々木)は14着に敗れた。大外枠から勢いをつけて3番手につけたが、直線半ばで馬群にのまれてしまった。佐藤騎手は「これを言い訳にしたくはなかったが、やはり枠が厳しかった。でも、状態は本当にすごく良かったからね。次でお返しできるよう、また頑張りたい」と競馬場を後にした。順調にいけば次走は有馬記念が濃厚。巻き返しが期待される。 ベルーガじん帯断裂で競走中止/天皇賞・秋 <天皇賞・秋>◇30日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭 メイショウベルーガ(牝6、池添)は右前繋靱帯(じんたい)不全断裂を発症し、4コーナーで競走を中止した。競走能力に大きな影響を及ぼす故障。「命は助かった。良かった」と池添騎手は涙ながらに話していた。 福永「オッズ見て悔しかった」/天皇賞・秋 <天皇賞・秋>◇30日=東京◇G1◇芝2000メートル◇3歳上◇出走18頭 <トゥザグローリー=5着>福永騎手 よく走ったけど、枠がなあ…。単勝50倍のオッズを見て悔しかった。距離は2000~2400メートルがいいと思います。次はもっと良くなりそう。 <ナリタクリスタル=7着>武豊騎手 最後はしっかり伸びていました。これだけ強い馬相手に大健闘。 <ミッキードリーム=8着>和田騎手 いいポジションにつけられたけど、行きたがってしまいました。 <ジャガーメイル=9着>四位騎手 最後来てるからもう少し距離があれば。 <シンゲン=11着>田辺騎手 直線で一瞬反応しかけたが、そこだけでした。 <シャドウゲイト=13着>田中勝騎手 ペースがすごい速かった。いつものレースが出来ませんでした。 <ダノンヨーヨー=15着>後藤騎手 最初のコーナーで前に入られてラチにぶつかってしまった。あれで厳しくなってしまったね。 <シルポート=16着>蛯名騎手 気持ちよく行かせようという作戦。後続の追い上げが早かったのが誤算でした。直線半ばからが勝負だと思っていたが…。 <ビッグウィーク=17着>川田騎手 しんどいですね。よく頑張ってくれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.10.31 13:23:58
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