何でもあり

またも外枠となったサンカルロ（牡６、大久保洋）。吉田豊騎手は８枠１７番の知らせに「マジですか？」と絶句した。それでもリニューアル後の芝１２００メートルは外枠の好走が目立つ。「いずれにせよ後ろからの馬。向正面でも馬場のいい外側を走れる利点もあるし、要は４角をロスなく回れるかがカギでしょう」と気持ちを切り替えていた。


外めエンゼル有終の美飾る/高松宮記念

グランプリエンゼル（牝６、矢作）は開場早々の坂路で４ハロン６３秒４－１５秒３と強めのキャンターを行った。「動きは良かった。状態はいいね」と矢作師は満足げだ。枠順は外め１４番。「今の中京は内から３～４頭分が荒れている。ここならいいところを通れそう。道悪がうまいし、雨が降っているのもいい。日曜日までしぶってくれなかな」。今回が引退レースとなる可能性もある同馬。有終の美を飾るか。


プロスパー１２番を歓迎/高松宮記念

マジンプロスパー（牡５、中尾）の好枠に中尾師は笑みを浮かべる。「新しい中京の芝１２００メートルは、１２番が２勝しているらしいね。ここならエーシンダックマンを見ながらいけるし、いいところ」。追い切った後も順調そのもので「カイバを食べるのが早いし、イライラせず落ち着いている。今週の追い切りもシャーッと動いていたからね」と仕上がりに自信を見せていた。


カレン縁起の良い１０番/高松宮記念


カレンチャン（牝５、安田）の馬番は昨秋のスプリンターズＳと同じ１０番に決まった。国内スプリントＧ１連覇へ縁起のいい位置。「それはいいことを聞いたね。状態面は言うことなしですよ」と安田師は笑顔を浮かべた。この日は雨の栗東坂路を４ハロン７６秒１のゆっくりとした時計で駆け上がった。


外枠もダッシャー巻き返す/高松宮記念

ダッシャーゴーゴー（牡５、安田）は午前１０時過ぎの遅い時間帯に４ハロン６６秒１の時計で登坂した。前走オーシャンＳ９着からの巻き返しに注目が集まる。「落鉄や不利があったので参考外です。１５番は問題ないですし、後は横山典騎手にお任せします」。トレーナーは名手の手腕に期待する。


充実一途ウイッシュ３番/高松宮記念

アグネスウイッシュ（牡４、長浜）は３番枠に決まった。最後方からの追い込みが信条なだけに「枠は気にしてないです」と影山助手は淡々と話した。「昨秋に１０００万クラスで勝てなかったときは不利もあったし、多少疲れがあった気がする。極端に見た目は変わってないけど、今は本当にいい状態」。充実一途でＧ１に挑む。