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2014.02.04
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カテゴリ:競馬
超良血馬が無傷の2戦2勝で出世レースに駒を進めてきた。トーセンスターダムが意気揚々と重賞初制覇に挑む。「乗り味がいい。すごく楽しみ」と武豊は始動戦を心待ちにする。

 わずか頭差。それでも文句なしの勝ちっぷりだった。前走の京都2歳Sは、マイペースで運ぶ逃げ馬を後方から余力十分にとらえてV。「展開は厳しかったが、力でねじ伏せてくれた」と振り返る。勝ちタイムは2分0秒8。クロフネが00年に記録した2歳コースレコードに0秒1差と迫るものだった。

 叔父に11年天皇賞・秋Vのトーセンジョーダンを持ち、12年セレクトセールでは1歳セリ最高値となる2億5000万円で落札された期待馬が、1週前追い切りで“高級車”らしい走りを披露。栗東CWでダノンドリーム(5歳500万下)、オリハルコン(3歳500万下)を前に置き、直線で内から並びかけるとスムーズに加速。あっさりと最先着を果たした。

 6F82秒7-11秒8(一杯)のタイムに「見た目にはスピードを感じさせないが、時計を見たら納得」と池江師は満足げな笑みを浮かべる。同厩舎の現3歳世代では、若駒Sを制したトゥザワールドなどと並ぶ看板馬。ここでつまずくわけにはいかない。



バンドワゴン鞍上和田、「追えばどこまでも伸びて行く」/きさらぎ賞

快進撃を続けるバンドワゴンが、重賞のステージでもスピードの違いを見せつける。粗削りでも能力は本物だ。初陣では、その後3連勝を達成したトゥザワールドをひとひねり。続く前走も単勝1.2倍の支持に応えた。逃げて、2戦ともにメンバー最速の上がり3Fを記録。直線でもたれるなどまだ課題はあるものの、差し馬を全く寄せつけないパフォーマンスは圧巻のひと言だ。「追えばどこまででも伸びて行く」と和田はポテンシャルの高さに舌を巻く。

 中間は短期放牧を挟んでリフレッシュ。1週前は栗東坂路を馬なりで気分良さそうに駆け上がった。4F54秒5-12秒6のタイムに担当の久保助手は「引っ張ったままで、余力たっぷりに上がってきた。1週前としては上出来でしょう。能力が半端じゃないし、よほどのハイペースにならない限り止まらないと思う」と期待を込めた。

 エイシンエルヴィンはデビュー2戦こそ若さを見せて勝ちあぐねたが、前走は好位からあっさり抜け出す好内容でV。潜在能力は高い。1週前追い切りは栗東CWで6F82秒0-12秒0(強め)。帰厩後初の本格的な追い切りとなったが、重め感はなく、「1週前は想定通りの時計。良かったと思う」と中尾師。「マイルでは忙しい感じもしたので、距離が延びる分には問題はないだろう。強い相手がいるけど、クラシックを目指す上では避けられない。戦っていかないと」と強気な姿勢に終始した。父は欧州GI4勝のシャマーダルで、母は独オークス2着馬。重厚な欧州血統だけに、時計のかかる馬場なら侮れない。



サトノルパンの村山師「変わらず順調」/きさらぎ賞

 異父兄にリディル、クラレント、レッドアリオンを持つ良血馬サトノルパン。初勝利まで3戦を要したが、一戦ごとに着実に良化。前走は後方待機から直線で大外へ持ち出すと、メンバー最速の上がりで差し切った。1週前追い切りは2日に栗東坂路で4F58秒0-40秒7-12秒7。ややレース間隔はあいたが、「変わらず順調」と村山師。素軽い動きで好調をアピールした。一方で「現時点では前輪駆動で走っている感じ。後輪もしっかり使えるようにならないとね。まだ競馬を教えている段階で、乗り手のゴーサインに対して、うまく反応できるようになってくれれば」と課題も口にした。ここまで3戦は全て上がり34秒台。非凡な瞬発力は重賞でも引けは取らないはずだ。

 大外一気の末脚で未勝利戦を勝ち上がったブラックカイト。4戦目での初勝利に小椋助手は「まだ体つきは薄いけど、精神的にはいくらか大人になってきていると思う」と目を細める。1週前追い切りは栗東CWで6F82秒1-12秒6(一杯)。力強い動きでサンセットライヴ(3歳新馬)に1秒1の大差先着。(6)(5)(3)(1)着の成績が物語るように、着実に力をつけている印象だ。「着実に競馬を覚えてきているし、持ち味の持久力を生かせるような流れになれば。この相手でどこまでやれるか楽しみですね」と同助手。未勝利勝ちの舞台で持ち味の末脚を生かせしたいところだ。









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Last updated  2014.02.04 19:37:42
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