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2015.09.18
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カテゴリ:競馬
ブライトエンブレムが美浦Wで躍動感のある動きを披露した。5Fで外パリソワール(6歳1000万下)を1秒9、中ゼンノヒストリエ(4歳1000万下)を1秒と大きく追走。道中で差を徐々に詰め、最後は内から楽な手応えで前者に1馬身、後者に半馬身先着。5F71秒3-40秒2-12秒4と全体時計は平凡だが、最後の末脚は目を引いた。

 騎乗した田辺は「もう少しモタモタするかと思ったが、いい反応を示してくれた。秋の初戦としてはいいと思う」と上々の評価。小島茂師も「先週末の追い切りが物足りなかったので心配していたが、きょうはしまいの反応が良かったね」と笑顔を見せる。

 春は不完全燃焼に終わった。皐月賞4着でダービーへの優先出走権を確保しながらも、右前脚の裂蹄を発症したため大一番を回避した。「ダービーだけに出たかった気持ちはある」と田辺は当時を振り返る。ただ、春に無理をさせなかったことで、満足のいく状態で秋初戦を迎えられる。指揮官は「春は残念だったが、その分、秋に頑張ってもらいたい」と前を向く。

 母ブラックエンブレムは3歳秋に急成長を遂げて秋華賞を制した。成長力のある血統だ。前哨戦で好結果を出して、続く菊花賞(10月25日・京都、芝3000m)で母子GI制覇を狙う。



ペルーフの池江師「春よりもスケールアップしている」/セントライト記念

 最終チェックも合格だ。ベルーフは栗東CWで単走。半マイルからスピードを上げると外ラチ沿いをスムーズに加速。直線は気合をつけられる程度だったが、馬体を弾ませて4F56秒2-40秒7-12秒6をマークした。

 池江師は「上積みはあると思う。春よりもスケールアップしている」と上々の感触。騎乗した岩崎助手も「動きも良かったし、心身ともに春よりいいですね」と言い切った。

 過去には馬場入りを拒んだり、コーナーで「外に飛んで行きそう」(池江師)だったりと粗削りな面を残していたが、その欠点を急に矯正しようとはせずに、時間をかけて修正してきた。今回の最終リハでは、あえてパートナーを頼らせない単走を選択した。「そのあたりもマシになってきています」と師は、内面の成長に手応えを感じている。

「優れたスポーツ選手に多いが、型にはめるより、特殊なフォームの投手や打者に“好きにしてみろ”と、ある程度自由にやらせた方が才能を発揮する場合もある」。自らに適した調整で素質を開花させてきた愛馬が重賞2勝目を飾り、その進化を証明する。

 美浦坂路で追われたミュゼゴーストは先行したインパルション(6歳500万下)にラスト1Fで外から馬体を並べると、たっぷりと水分を含んだ重たい馬場も苦にせず、楽な手応えのまま0秒1先着。4F55秒0-40秒2-13秒3のタイムに柴田善は「春より背中がしっかりしてきたし、走りにブレがなくなった。成長の遅れを取り戻してきた感じだね。平均的に脚を使うので距離は合うと思う」と好感触を伝えた。



タンタアレグリアの鞍上蛯名「まだ良化途上の感じはあるかな」/セントライト記念

蛯名の激しいアクションに応え、豪快に最先着だ。ダービー7着以来のタンタアレグリアは美浦Wの3頭併せで最後方から発進。中インパルスヒーロー(5歳オープン)を3馬身、外グランノーヴァ(3歳未勝利)を5馬身突き放した。5F70秒9-39秒5-12秒2と全体の時計は平凡だが、ゴール後の1Fも手を緩めずに負荷をかけた。

「先週よりはいいけど、まだ良化途上の感じはあるかな」と主戦は期待の大きさゆえに少々辛口だが、見守った国枝師は及第点を与える。「いいんじゃないかな。春と比べて目方は変わっていないけど、中身がしっかりしてきた。始動戦としては十分な仕上がりでしょう」と菊花賞へ向け好レースを誓った。

 2戦2勝と得意の中山で優先出走権をつかむ。ディープインパクト産駒のレッドライジェルは美浦芝で追い切られ、5F69秒5-40秒0-13秒1。雨の影響で水分を含んだ馬場も気にすることなく、軽快なフットワークを披露した。藤沢和師は「けさの馬場状態を見て坂路から芝へ変えた。時計は遅かったが、動き自体は良かったよ」と評価した。







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Last updated  2015.09.18 20:53:32
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