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2019.02.14
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カテゴリ:競馬
冬から春にかけての長距離重賞戦線は、ステイヤーズSダイヤモンドS阪神大賞典天皇賞(春)という流れ。ダイヤモンドSはその中で唯一のGIII戦で、なおかつハンデ戦ということで特殊な位置にある。

 特殊な距離のハンデ戦ながら、1番人気は過去10年で6勝していて、最近6年に限れば5勝。15番人気のケイアイドウソジンが逃げ切った2012年も、2、3着には1・2番人気が入っており、人気馬の信頼感が高いレースである。

1.実力馬が能力を発揮できる

 過去10年間で57.5kg以上の斤量を背負った馬が[3-2-0-6]の好成績を収めている。東京の長丁場では「いかに我慢が利くか」を競うようなレースになるので、ハンデを背負って動きが鈍くなることがマイナスには働かないようだ。今年に関しては特に重いハンデを背負う馬はいないが、その軽重に神経質になる必要はない。

2.万葉S組強し

 前走が万葉Sだった馬は、過去10年で2勝して2着3回。勝つか、負けても0.5秒差以内だった馬に限定すると[2-3-1-15]になる。最近3年間は連続して連対馬を送り出しており、万葉Sで好勝負してきた馬の信頼性は増している。

3.間隔が開いていると苦戦

 前走が前年の11月以前だったという馬の連対は、過去10年で2016年2着のフェイムゲームだけ。調教だけで仕上げにくい厳寒期のレースで、しかも長距離戦だから、間隔が開いている馬には相応の割引が必要になる。2016年には菊花賞4着以来の久々だったタンタアレグリアが1番人気で4着に敗れている。


 ユーキャンスマイル菊花賞で3着、前走の万葉Sはスロー逃げに屈した形ながら2着を確保した。スローペースでも折り合いが容易で、コンスタントに34秒台の末脚を駆使できる。現代の長距離戦にフィットしたステイヤーと言えるだろう。左回りも問題なく、重賞初制覇の好機到来だ。



距離変更で出世レース化した牝馬重賞/京都牝馬S展望

 真冬の古馬牝馬重賞。2016年に1600mから1400mに距離短縮されて、時期も2回京都の最終週に移された。これによって名称は同じながら、レースの性格は大きく変わることになった。

 条件変更初年度の2016年は、勝ったクイーンズリングがその年のエリザベス女王杯を制した。2017年の勝ち馬レッツゴードンキもその年のスプリントGIで2着2回、2018年の勝ち馬ミスパンテールもその後重賞を2勝した。以前とは変わって出世レースの色合いが強まっていることに注目したい。

1.4歳世代が強い

 条件変更前を含む過去10年で、4歳馬が8勝という好成績を収めている。あとは、5歳が1勝で6歳が1勝。

2.スタミナが要求される

 連続開催の最終週ということもあって、1400mという距離以上にスタミナを要求される。距離短縮以降の3年間、前走で1400m以下の距離を使われていた馬は26頭いたが、連対は1頭のみ。

3.冬場の牝馬戦は調子を重視

 牝馬は夏に強いと言われるのと反対に、この時期はなかなか調子が上がらないことが多く、前走で凡走した馬の巻き返しは簡単ではない。近3年間の1~3着馬9頭のうち8頭は前走で連対を果たしていた。唯一の例外のクイーンズリングは、前走8着とは言えエリザベス女王杯で0.3秒差だった。


 リバティハイツは前走ターコイズSを好タイムで2着。半マイル通過が45.5秒という厳しい流れを早めに動いて粘り込んだものだけに価値がある。昨春にはフィリーズレビューを勝って桜花賞でも6着に食い込んだ実力馬が調子を取り戻してきたようだ。輸送に難がある馬で、関西圏の競馬になるのもプラス材料。





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Last updated  2019.02.14 19:34:04
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