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カテゴリ:競馬
上半期のグランプリとして年末の有馬記念と対をなす存在だが、秋の古馬路線が天皇賞、ジャパンC、有馬記念とある程度定まっているのとは対照的に、宝塚記念に至る各馬のローテーションはバラエティに富む。様々な臨戦過程の馬が一堂に会するのが宝塚記念の華やかなところであり、また難しさでもある。
1.格は当てにならない 過去10年の勝ち馬のうち、ミッキーロケット、サトノクラウン、ラブリーデイ、アーネストリー、ナカヤマフェスタの5頭はここが国内GI初勝利だった。内回りの非根幹距離という特殊条件のため、他のGIに比べると格より適性がものを言いやすい。また、京都外回りや東京で敗れてきた馬がしばしば台頭するのも、条件の特殊さ故だろう。 2.休み明けは厳しい 前走が3月31日以前だったという馬は、過去10年で4頭しか3着以内に入っていない。また、その内の3頭は1番人気で、昨年2着のキセキ、16年2着のドゥラメンテ、13年3着のジェンティルドンナと、人気に応えられない形の善戦だった。 3.スランプが続く馬の復活は難しい 過去10年の勝ち馬で前走も勝っていたのは2頭だけと、敗戦からの巻き返しが少なくないレースだが、前2走とも連対を外していたのは18年のミッキーロケットと11年のアーネストリーだけ。またこの2頭も、ミッキーロケットは前走の天皇賞・春で4着、アーネストリーは前々走の天皇賞・秋で3着、前走の金鯱賞でも3着と善戦はしていた。凡走が続いていた馬の復活Vは、近年では例がない。 トーセンカンビーナはオープン入り初戦だった前々走の阪神大賞典で2着し、続く天皇賞・春では5着。阪神大賞典で連対した後天皇賞で馬券圏外、というローテをたどってきて宝塚記念で好走した馬は過去に、12年のオルフェーヴル、13・14年のゴールドシップ、15年のデニムアンドルビーがいて、中々妙味のある臨戦過程だ。ほとんどのレースで出遅れて後方からの競馬になっているから展開に左右される面は否めないが、阪神内回りに戻って巻き返しの期待は持てる。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.06.24 19:42:36
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