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カテゴリ:競馬
今年の高松宮記念。1位入線のクリノガウディーが直線の斜行で他馬の進路を妨害したとして、4着降着になったのは記憶に新しい。以前から左回りでは左へモタれる癖があり、大一番でそれが出てしまう、何とも後味の悪い結果に…。
繊細なサラブレッドは手前の替え方が下手だったり、ハミ受けが敏感過ぎたりと、様々な理由で悪癖を出すことがあり、たとえ馬具などで様々な工夫を凝らしても、なかなか矯正しきれないのが現実だ。 宝塚記念(日曜=28日、阪神芝内2200メートル)に出走するモズベッロも右回りでは右にモタれる癖があり、手前をなかなか替えないところがあるのだが…。そんな状況下で今年の日経新春杯で重賞初制覇。続く日経賞では内へモタれただけでなく、勝ち馬に寄られる不利も加わり、まともに追えない状況でも2着を確保した。 全能力を発揮したときには、いったいどれほどのパフォーマンスを見せてくれるのか? そんなことを思っていたら、試行錯誤の末に、ようやく“当たり”が見つかったようで、今回は何やらやってくれそうな雰囲気が漂っている。 「これまでは水勒(すいろく)ハミに、舌を縛ってレースに臨んでいたんだけど、この中間はハッピーマウスビッドを着用したことで、舌がハミを越さなくなって、すごく操作性が良くなっているんだよね。いつも稽古をつけている助手も“乗りやすくなっている”と言ってくれているし、実戦にいっても効果がありそうだね」(樺沢厩務員) ハッピーマウスビッドは口当たりがやさしく、柔軟に作られているため、ハミ受けが敏感な馬に使うと効果を発揮するんだとか。とにかく馬具を替えたことで、モタれグセが修正されそうな可能性が高まっているのは確かなのだ。 「昨年7月の中京(芝2200メートル)で強い勝ち方をしているように、距離は合うし、夏場の暑い時季も問題ない。前走(天皇賞・春=7着)より相手は強くなるけど、条件的には今回のほうが良くなるし、あとはグランプリ男に任せるだけだよ」 樺沢厩務員がすべてを託した池添といえば、宝塚記念3勝(2005年スイープトウショウ、09年ドリームジャーニー、12年オルフェーヴル)+有馬記念4勝(09年ドリームジャーニー、11、13年オルフェーヴル、18年ブラストワンピース)。まさに現役屈指の「グランプリ男」だ。 モタれることなく、真っすぐ走り切るシーンが現実のものになれば…。モズベッロが、サートゥルナーリアを筆頭に、ラッキーライラック、クロノジェネシスといった人気馬たちを豪快にまとめてかわし去り、鞍上の池添がド派手なガッツポーズを決める――。そんなシーンが見られるかもしれない。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2020.06.26 21:50:51
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