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カテゴリ:映画
●映画『亡国のイージス』_オススメ度★★★(満点5点)
特段趣味に合う映画ではないのだが、松竹の株主優待券で観られることと、役者がしっかりしていそうなことと、 原作も有名でしっかりしていそう、ということで観てみた。 結論から言えばそれなりに期待を裏切らない作品だった。 乗っ取られたイージス艦先任伍長と如月の戦い、乗っ取った日本人側、乗っ取った某国工作員、対策を考える内閣側 それぞれが映画という短い時間で描ける限りキチンと描かれてあった。 如月と某国工作員ジョンヒの関係がワケ分からなかった。いきなり水中でキスするか?まぁ心が通じ合い始めたらしいが、映画では分からない。 ヨンファとジョンヒの関係も映画だけではよく分からない。 まぁ時間もないから仕方ないのだろう。 本では各登場人物について書き込みがなされているだろうから、映画で関心を持った人は本を読むとより理解が深まるだろう。 ミサイルを撃つシーンや艦内での戦いはなかなかしっかりしていて、それを観られるだけでもこの映画が存在する意義はある。 恥ずかしながら無知なものでイージス艦がこの映画で描かれているほどすごいものとは知らなかった。 対空ではほぼ無敵だとか。 日高義樹の本で、アメリカはイージス艦を保有し中国にミサイルを向けており、撃墜される可能性はほぼないため 実質的に中国の軍事力を制圧している、というような趣旨のことが書かれてあったが。 役者は頑張っていた。 如月役をやった勝地涼は目力(めぢから)があって強い印象を残す。これからもっと使われる役者だろう。 先任伍長の真田広之はまぁーいい役だわ。熱血漢で部下のことを思いやり、最後は武勲を挙げる。 しかしなぜ、『もののけ姫』ばりの「生きろ」を連呼するのか腑に落ちなかった。 ヨンファ工作員をやった中井貴一ははまり役。シリアス無感情をうまいことやって無気味さを残した。 乗っ取り副長をやった寺尾聰は寂しさあふれた思いつめ系を上手く演じていた。 岸辺一徳は独特のとぼけた味わいで緊迫した映画にほっと一息入れる役目を見事に果たしている。 佐藤浩市はまぁ普通。 吉田栄作、えっいたの?と思ったが、そういや妙に大げさな乗員の死のシーンがあったなぁ、見せ場を作る配慮があったわけね。まぁどうでもいい。 この国は守るに値する国家か、という問いかけは全く心に響かなかった。 何かを考えさせられる映画というわけではない。まぁエンターテインメントですな。 #本を読めば全く違う世界が広がっているとは思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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