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カテゴリ:技術論
2月12日放送の「球辞苑」のテーマは「スライダー」でした。さすがは球辞苑,内容が濃く,とても勉強になりました。 興味を引いたのが西武ライオンズの今井達也投手の話です。 ストレートの握りが独特です。通常は人差し指と中指の間にボールの中心が来るように握るのですが,彼は中指が中心に来るように握ります。ワンシーム? そのままボールの握りをずらし,スライダーを放るそうです。 このような握りをするピッチャーは他にはいないのではないでしょうか? . オリックスバファローズの山岡泰輔投手の場合は,オーソドックスというべき話をしていました。彼の場合は中指を縫い目にかけてひっかくように投げます。 私が思ったのは,それはどちらかと言えば「カーブ」に近いのではないかということです。 . では「スライダー」と「カーブ」の違いは? 結論はその境はない,ということです。本人が決めることだということです。境界を決める必要性もありません。 . 元ヤクルトスワローズの伊藤智仁さんの場合は,ツーシームの握りで投げていたそうです。 同じボールでも投げ方は様々です。決まっているわけではありません。 . 元中日ドラゴンズの岩瀬仁紀さんのスライダーを投げる時のリリースは独特であるようです。ほとんどのピッチャーは外側から捻るイメージで投げると思うのですが,岩瀬さんの場合は「内側に最後に入れる」「ボールを切ったあとにねじ込む」というイメージであるそうです。私もこれにはびっくりでしたが,このようなリリースをされると,打者側とすればストレートとスライダーの見分けがつかないのではないかと思いました。 次は自信がない話です。 2001年に21世紀枠で選抜甲子園大会に出場した沖縄県立宜野座高校のピッチャーがカーブを投げる時に,岩瀬投手と同じようなリリースをしている映像を観た記憶があります。 どなたか憶えている方はいらっしゃいませんか? . 私の持論なのですが,中学生に変化球を教える時には「変化球はコースを突くボールではない。タイミングを外すボールだ」と言いながらピッチャーに指導していました。だから真ん中を狙って投げてもOK,まずはストライクを取れるように練習しよう,と話していました。ストライクがほとんど入らないのならそのボールは打者に見逃されてしまい,結局は四球に繋がります。「見せ球」という考え方もありますが,それはストライクも取れるから「見せ球」になります。もちろんこのことは中学生世代の話としてお聞きください。 . 興味深い,勉強になる番組「球辞苑」,今後も楽しみにしながら放送を待ちます。 . . . 話は変わって 2月21日のニュースでした。 SaintLouisCardinalsのラーズ・ヌートバー選手が打った打球がファンの車を直撃,ガラスを割りました。 この場合,車を置いた方の自己責任になるはずです。ヌートバー選手には責任はありません。日本では責任を選手に負わせようとする方が偶に見受けられますが,そこに置いた方が悪いのです。打球が飛んでこないところに駐車するようにしましょう。 . 木津川俊彦 投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。 匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。 意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2024.02.23 08:10:06
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