井上尚弥byNumber1097
Number1097号はBoxing特集でした。とても内容が濃い号だったと思います(もしかして私がボクシングファンだからそう感じただけかも)。改めて思ったのですが,やはりBoxingのエピソードは,他の競技と比べて別格,ロマンがあります。.Number1097では予想どおりと言いますか,マイク・タイソン選手の東京ドーム興行について書いていました。34年前になるのですね。懐かしいです。伝説の「ロングカウント事件」。タイソン選手がジェームス・ダグラス選手から8回にダウンを奪ったとき,タイムキーパーがカウントを3つ数え,レフェリーがこれを引き継がずに1からカウントしたため,ダグラス選手がKOを免れた,という事件です。そして10回にダグラス選手がタイソン選手をKO,アナウンサーが「歴史が変わった」と絶叫したのを私もよく憶えています。この試合は5万1,600人の観衆が入ったそうです。次の東京ドーム興行は誰の試合になるのでしょうか。一つのトレンドになっていますね。.大橋ジムの特集記事も載っていました。タイトルは「引き継ぎ,引き継がれる世界王者輩出術。」です。大橋秀行会長が入院したときのことだったそうです。八重樫東さんが後日,大橋会長に「お前にお見舞いに来いと言っているわけじゃない。だけどお前な,普通,会社で働いていて上司が入院したらお見舞いに行くだろ。それは社会人として当たり前のことだろ」と言われたそうです。プライバシーの保護なのかどうかわかりませんが,昨今ではこのような人と人との繋がりが薄くなっています。それが新型コロナウイルス感染症流行により拍車がかかりました。.大橋会長は日本ボクシング協会長に就任し,2008年,「U-15」大会を立ち上げました。ジム内にも「キッズクラブ」を設けています。当時は「子どもに殴り合いをさせるのか」という意見もあったそうです。しかしこのことが不振だった日本ボクシング界の転機になったことは間違いありません。第1回大会では井上尚弥選手が優勝しています。.ユーリ阿久井政悟選手の面白い話も載っていました。阿久井選手は5月6日の東京ドームのリングに上がり,WBA世界フライ級王座を防衛しています。彼は高校時代,「体操服イン」だったそうです。体操着のズボンの中にTシャツを入れていたのが田中恒成選手の印象に強く残ったという話でした。数年後,田中恒成選手の父親が「ほら,この子,体操着をインしとった子やろ。やっぱり出てきたやん!」と言ったそうです。この時阿久井選手は新人王,日本王者と着実に階段を上っていたようです。. 木津川俊彦投稿は必ず氏名と居住地(またはチーム名)を記載して下さい。匿名での投稿は個人攻撃や誹謗中傷につながるのでご理解願います。意見を述べるなら堂々と名乗りましょう。