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けっこう前からしつこく夢見てるのだけど、いまだにやってないことの一つに
「お見合い」 というものがある。 「もしも生まれ変われるとしたら、絶対に結婚なんてしないけど、お見合いだけはしてみたい」 なんて思うほどだ。 もっとも、今からだって遅くはないだろう(本当か?)。 もしもこの日記を読んでいる人の中に 「あのねぇ、これから毎日日記書いて、本当の日付に追いつくことが出来たら お見合いをセッティングしてあげる」 なんていう人がいたら、ホイホイと289(数えてみて自分でも驚いたけど) もの日記だって書き上げることだろう。 しかしいいですねぇ、お見合い。 窓の外では鹿威しがカッコーンと音をたてたりしてね。 で、仲人役のじいさん(ばあさんでも何でもいいけど)が 「まあ、あとは若い2人にお任せして」 なんて言い出して、相手の女性と庭なんか散歩させられちゃうの。 でも、ここで一つ問題が生じる。 なんたってお見合いだから、当たり障りのない話から入らなきゃいけない。 いきなり 「年金、どう思います?」 とか 「失業率、なんとかならないですかね?」 なんて話から始めたりはしない。 まあ、年金やら雇用やらについては、僕にはとっておき(とか何とか言いながら しゃあしゃあと日記に書いたりしちゃったけどね)の秘策が有るんだけど、 あれを知られるとまとまる話もまとまらなくなるのが辛いところだ。 まあたいていは趣味や特技なんかを訊いたりするのが普通でしょうね。 そうそう、特技と言えば僕には悲しい思い出がある。 あれは高校2年の時だったと思うけど、学校で身上書みたいなものを書かされた。 いったい何のために書くのかはわからなかったけど、一応は書いてみた。 で、その中に「特技」という欄があったんですね。 これには困りました。 と言うのも、僕にはそんなものがなかったからだ。 で、仕方ないからたった一つの特技を書いておきました。 「舌が鼻にとどく」 職員室に呼び出されて説教された、哀しい17の秋。 その頃は、書道やら珠算の級が特技のうちに入るなんて知らなかったんだもん。 ちぇっ。 さて、17の秋から更に17年経った今年の春。 とても面白い話を聞いた。 仕事上知り合ったある方から聞いた話だ。 ちなみにこの話は、「趣味について」です。 その人(面倒なので以下Kさんとする。でも『その人』って書くのも『Kさん』って書くのも、 手間に大して違いがないことに今気付いた。はっきり言って、『Kさん』って書く方が 変換の手間が掛かる)の会社に新しく社員が入ったそうだ。 その新人さん(こちらはOさん)は、29歳。分別盛りである。 Kさんが気になったのは、社長と部長がOさんについて話すと、必ず 「犬の散歩がどうしたこうした」 というセリフが出てくることだった。 Oさんが入社して1週間ほど経ったある日、Kさんに絶好のチャンスがおとずれた。 部長と2人で取引先に行くことになったのだ。 移動の車中で、Kさんは思い切って部長に尋ねてみた。 「ところで部長、Oさんと犬の散歩って、いったい何の関係が有るんですか?」 「ああ、犬の散歩ね。あいつの趣味なんや」 「へぇ、そうなんですか。まあ人それぞれといえばそれまでですけど・・・ しかし、趣味が犬の散歩っていうのも面白いですねぇ」 「そうやろ?でもあいつの趣味らしいぜ。なんたって履歴書にそう書いてあったからな」 Kさんは運転中にもかかわらず、涙を流して大笑いしたらしい。 履歴書に「犬の散歩」って書くなんて、もう笑う以外にないからね。 僕もそこまで聞いて大笑いした。 が、Kさんは浮かない顔をしていた。 「でもさモトキチ君。そんな奴を入れるうちの会社、ずいぶん問題だと思わない? 俺、このままここで働いてて良いのか、不安になっちゃってさ・・・」 なるほどねぇ、確かにごもっともだ。 「で、Oさんは元気に働いてます?」 「ところがさ、あいつ、2週間で辞めちまってさ・・・」 ここまで来ると、ご立派の一言だ。 「でも、履歴書に堂々と『趣味・犬の散歩』なんて書いちゃうような人、 この先どこかに雇ってもらえるんですかねぇ?」 「そう思うだろ?うちみたいなバカ会社、そうそうないと思うんだけどなぁ」 その後我々2人で話し合った結果、Oさんの進むべき道は 「ヨーヨー・チャンピオン」 しかないのではなかろうか?ということで一応の決着をみたのであった。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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