糸電話

最初におわびです。
いままで「サブカルショップ」ナドとこの日記にさんざん書いて
すんませんでした…。
正式には、ヴィレッジ・ヴァンガードという本屋さんだったのでした…。
だって雑貨のほうが本よりおおいぢゃないか…。
会社のSくんことご当主様には「おもちゃやさんみたいとこ」とかいってしまいました…。
すんません…。

ヴィレッジ・ヴァンガード、という不思議な「ほんやさん」をつくったシャチョ－さんが、
ギヨーカイの専門誌、週間新刊全点なんとかとかいうものに連載(?)していた
エッセイを集めた一冊とのことで。
とにかく不思議な店なので、おいらにしては珍しく、
「これつくった人ってだれよ」なる好奇心がわき、
700円台の文庫本なのに躊躇もなく、
当のヴィレッジ・ヴァンガードで、初めて買った本です。
ちなみに初めて買った雑貨は、ホルガ(ロシアのトイカメラ)でした。

けっこうこれが面白かったです。
なんかオタク以前のマニアな感じの文で…
よくわけのわからん横文字が出て来て、
なんかしらんがぽすともだんよか前の人なんかなあ、とかオモイマシタ。
書店に対する夢や愛着や理想が語られていて、なかなかろおおまんてぃっくでした。
熱い、とはおもわなかったなあ。
多分書いた本人とか関係者は「あの頃は熱かったね」とかいうのかもしれないけど
熱い文というのとはちと違うとおもいました。
どちらかというと、わくわくゆめいっぱいな文だと思うです。
現実のくろうとか書いてあっても、
あまり重くなっていないようなかんじで。
どっかに魚座とかあつたような…
おいら魚座と対面するのは苦手ですが、
魚座の仕事はイイシゴトが多いと思います。

アメリカ雑貨は正直よくわからんのですが。
(正直ニッポン雑貨のほうが好きです。サンリオから100円ショップまで、劇愛です。)
ただ、愉快な店だというのはたしかで。
おいらの好きなのは「鼠男汁」とか「まずい」というポップとか(笑)
あとスピリット系ソウル系の類いは好きです。
ホルガにはモロにひっかかった…。

なんでも私大生をターゲットにした品揃えなのだそうです。
たしかにうちの会社の私大出たばっかの人たちとか、好きそうだ、あそこ。
おいらはしつこいですが、雑貨は洋ものならベイカーズストリートとか、
そのへんなのでアレですが
ただ、店に行っておっぱいの灰皿に「大好きなおっぱいに煙草の火なんかいれたくない」
とかいうポップみて爆笑したり
ルパンの電卓とかいう、
数字おすとタイプのがしゃりがしゃりという音がして、
イコール押すと
きらりんちゃらっちゃらーちゃらっちゃーちゃんちゃんちゃん♪と
ルパンのタイトルバックのキャッチが流れたりするの聞いて爆笑したり
そんなこんなで、あそこはけっこう好きです。
入ると憂き世を忘れるので、
会社でイヤなお客に悩まされたあとなんかは、
行きたくなります。近いしね。

今やサッポロ中にあるVVですが、
おいらいきつけのいおんにもあって、
(なんかいおんやじゃすこにはよくあるらしい)
ホルガの店頭デモのファイルを1時間読んだのもそこでした。
買ったのは会社の近くだったけどね。
135mmのアダプターがそっちにしかなかったんで。
「ほんやさん」だと聞いて、
本当にびっくりし、
前よりすきになりました。
そうか本屋さんだったのかあって。
おいらは本屋さんが基本的に好きです。

あと、本を読んで気がツイタことがあるのですが、
VVって、足利にもあった。
たしかあれは1997か1996年だっと思うけど、
スカラ座って映画館が潰れて、(花ちゃんと深夜興行みにいった映画館だった)
そこが突然、本屋になったんである。
しかも、死体写真の本とか、印度放浪とか、なんかそんなへんてこりんな本ばっかだった。
「まずい!」というポップのついたジュースもあった。
今思えば、あそこは多分そうだったに違いない、
その確信のもとに読みすすめたら、
VVスカラ開店の話がちょっとだけ出て来た。
ちゃんと足利と書いてあった。
今はもうないかもしれないけど
すごーくなつかしい。
映画館だから、床が傾いてて、
壁際に本棚集中してて、
本棚にはハシゴがかかってた。

ちなみになんでこんなによく覚えているかというと、
VVスカラが開店する1か月前に
床が傾いてる変な本屋のハシゴを登って本をとろうとしていたら、
気がつかずにハシゴを移動させようとした人がいて、
わたしは落ちるという
世にも珍しい夢をみたからだったりする。
VVスカラに入ったとき正直ぞっとしました。
ここのハシゴにはけっして登るまいとおもっていましたが、
その数カ月後、夢の通り(解釈省略)に、
リストラとあいなりました。
そんな思い出深いお店でした。