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カテゴリ:ホスピス・緩和ケア
日本で仕事をしていた時不思議だなぁ…と思うくらい担当患者さんのお別れの時に立ち会えたほうだと思う。なんだか「もしかして待っててくれた?」とか思ったりして。 切ないことだけど、やはり関わりの深い方だと最後まで見届けたい、という気持ちが出てくるので最後のケアをさせていただいて、お見送りできると自分の中でもひとつけじめがつけられたと思う。 で、イギリスに来てそんな風に思えるくらいかかわった人がいないのはちょっと寂しいかも。受け持ちにしていないことと、入院期間が短いこと、シフトの関係などでなかなかなぁ・・・というところだ。 ところが、その代わり?に最近めぐり合わせのひとつといってもいいのか?と思うくらい家族と話す機会が多い。 Sさんの奥さんN。すい臓がんで末期に近い状態だが、びみょーに予後が長そう。一ヶ月近くになる入院と、なんとか落ち着いているといえる状態のためナーシングホームを検討されている。 が、Nは旦那さんの状態は動かせる状況ではない、痛みだってあるし、死ぬ人間を人での少ないホームに移すなんて!!と反対している。気持ちはわかる。正直ベッドがゆるされるものなら・・・って思うもの。でも、医療的にナーシングホームで同じものが提供される状態で小康状態だと移動は必然的にあがってくる選択だ。入院待ちの人たちもいるし・・・。 大腸がんのMの旦那さんW。GPの診断が遅れ、さらに化学療法も反応が悪く、見通しのよくない状況。ここ何週間かでがくっとおちた全身状態も医療不信につながっている。もともと頑固な性格だったのに油を注いでいるようで、怒りと否定でいっぱいの状況。 子供さんとの関係もいまいちみたいで、親子別々に一時間ほど捕まった、いやもとい、話を聞かせていただいたわ。 肝臓がんのWのパートナーJ。薬物・アルコール中毒だったWは不穏状態が強くって結局セデーションが必要だった。かなり末期になるまで病院に行かなかったみたいでJには状況が受け入れがたい。面会も最小限で来るたびにお酒の匂いが・・・。友達もおなじ感じの人たち。偏見を持つわけではないが、お酒飲んでる依存者の話は・・・くどい、通じない。 と、この三家族。どういうわけだか・・・くろの勤務の時に限って来院し、「ちょっと・・・」と話してくる。嫌なわけではないの。家族ケアも大切だからねぇ。 話して判ってくれれば、話した甲斐があるし自分でも納得できるん。 でも、ひたすら同じことを延々繰り返し、同じ反応をいただくのは・・・つかれます。 うう、英語でもっとうまく話ができるようになりたいよー。日本語だったら…なんて、つい思っちゃう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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