風うた日記

月に２，３度一人でランチに来るお客様
私よりも年上のお姉さんだけどいつも低姿勢で話しかけてくれる




お料理が好きでランチで召し上がったスープやデザート
作り方を私に聞いては家でいつもチャレンジして
「でもやっぱり何かが違うんですよ～」と報告してくれます




今日はお仕事が休みだったので
ストックするためにコロッケとかミートソースを作ってきたとか




お母様は早くに亡くされてお父様が２年前に亡くなられたので
今は一人で実家に住んでいる



でもいつもコマ目にお料理を作ってる
一人暮らしで手抜きもしないでちゃんと作るんですね？
そう言うと。。。
「離れた場所にいる兄弟や親戚に食べてもらうために
いつもたくさん作って冷凍して送るんです
今日作ったコロッケは近所に人にもお裾分けしてきました」
そんな答えが返ってきました




「本当だったら子育てに追われてる歳なのに
一人で気ままに暮らしていけること
好きなことを楽しむ時間を持つことができること
最近になって以前習ってた生け花をまた習い始めたこと・・・
こんな生活ができるのは周りの人が理解してくれるから
そう思って感謝の気持ちをこんな形でお返しするの」




素敵な人だなって思った
親が逝ってしまって独り身になっても
親戚や兄弟たちのことを
大事に想う気持ちを形にしておくるお姉さん




遠くに住んでると親戚でも希薄になってしまいそうな繋がり
身内は特別な存在
子供を産むことがなかったお姉さんは
繋がりを強く大事にすることで
天国に行ったお母さん・お父さんにも
感謝の気持ちが届けてるんだなって思いました




非常勤のお仕事をしてたまの休日は
ストックするお料理を作るほかでは
リフレッシュするためにコンサートに行ったり
県外の美術館に足を運んで楽しめるのは
子育てに追われる同年代の人から見たら
贅沢なことだと思う・・・
そんな風に考える謙虚な姿が美しく感じます




そう言えば私がお料理のレシピを教えた時の次の来店時には
必ずっていっていいほど
「これ家の庭でとれた柿だけど。。。」
とか言ってお土産を持ってきてくれます




これもお姉さんの感謝の気持ちの表れだったんですね




私も周りの人に感謝しながら
大きなことはできないけど
そんな気持ちをどこかで
そっと返していける人になりたいな～★