2005/10/16(日)15:34
『かおかおどんなかお』柳原良平
突然の思いつきですが、これから毎週日曜日は、(原則として)
子どもが今まではまった本を順次ネタ切れになるまでご紹介します。
子どもが絵本を何か面白そうなものとして見るようになったのは
生後10か月頃だった。
無論言葉もまだ殆ど出てはこなかったが、とりあえず読んでやりながら
絵を指差すと、同じように指差し確認をする。
しかし何となく眺めているだけで、集中して興味を示していた訳ではない。
絵本におもちゃと違う興味を示して集中し始めたのは1歳頃。
最初に耳から聞こえる言葉と絵を結び付けた絵本はこれ。
『かおかおどんなかお』(こぐま社)
トリスウィスキーのCMのアンクルトリスの作者
(と言ってもある年代から上の人にしか分からないだろうなあ…)の描く
こまったかお、わらったかおなど、表情だけのシンプルな顔が
それぞれ1ページずつ大きくいっぱいに描かれている。
子どもが一番好きだったのは、「たくましいかお」。
このページになると、いつも「んっ!」と踏ん張っていたのは何故?
ついでに時々力余ってお漏らしもしていたものであった。
おむつだったからいいんだけど。
子どもがこの絵本を見ながら顔真似をするようになったのを見て、
デフォルメされた絵を顔と認めて反応するだけの知恵が付いたとは
猿を少し超えたか、としばし感動した記念すべき絵本である。