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テーマ:中国&台湾(3292)
カテゴリ:旅行けば
中国北部は暖房が入る秋冬の季節、空気がすさまじく乾燥する。
部屋に洗面器いっぱいの水をぶちまけても翌朝にはきれいに乾くし、 洗濯物を室内に干す(外に干すと煤煙で汚れるので干せない)と 半日もしないうちにジーンズもきれいに乾く。 そんな季節はお肌の手入れに気をつけないと、顔や体が粉を吹く。 80年代、まだ化粧品は高嶺の花。日本の化粧品がお土産に喜ばれた時代。 化粧している人もまだ少なく、たまに見かけなくもなかったが、 それはある種の職業の人か(実際そうだったのかもしれないが)と 見紛うばかりの過剰塗りたくり状態。 そんな時代、百貨店では駄菓子を入れるような大きなガラス瓶に入った 白や怪しいピンクや黄色のクリームを量り売りで売っていた。 自分で容器を持っていって、そこに詰めてもらう仕組み。 さすがにそれはちょっと試す気にならず、もう少し高級そうな(でも安い) 「美容霜」を買って使っていた。香料がきついのが少し辛かった。 90年代。 若い女性には化粧がデフォルトになりつつあった。 輸入品の高級化粧品が人気を集め、中国製品でも選べばそれなりに 質の高いものが(値段も高いが)手に入るようになった。 輸入品は安月給には辛いが、中国製のクリームぐらいなら買える。 愛用していたのは「片仔廣珍珠膏(ヘンシコウ真珠クリーム)」。 ![]() 田七人参主体の漢方成分と真珠パウダーを配合したクリーム。 含有量はわずかだろうから、薬効の方は話半分ぐらいというところか。 ご多分に漏れず匂いはきついし色も怪しい黄色だが、 自分のアトピー肌には幸い問題はなく、実際に肌の状態が良くなった (ただし、誰でも大丈夫という訳ではない。全然ダメだった人もいる)。 メイク関係の化粧品は日本製外国製問わずほぼ使えないのだが、 基礎化粧品には多少ストライクゾーンが広いのが幸いしたか。 このクリームのおかげで、あの乾燥した気候に打ち勝つことができた。 一度この片仔廣クリームを切らし、給料日前で金欠状態になった時に 近所の商店で怪しくも安い増白美容霜(色が白くなるクリーム)とやらを 買って試してみたことがある。 洗顔後、クリームを顔に塗ってみた。わくわく。 するとあら不思議、あっという間に手も顔も白くなった!! でもこれ、安クリームに 粒子の粗い白粉が混じってるだけじゃ… 凸(゚Д゚#)オラオラあぁぁ!! 無理やり白くしといて何が「色が白くなる」じゃいっ!! 伸びはめちゃくちゃ悪かった。クリームがよれるってあーた、どーゆーこと? 鏡をよく見ると顔がまだらになっていた。 捨てた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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