だだもれ堂筆記

2013/08/04(日)22:28

福島から新潟(2日目)

旅行けば(377)

朝から雨。大降りではないが、傘を差さずに歩くのはちょっと辛い。 本当は宿を出たら去年も行ったブルーベリー園に行きたかったのだが、今年はこの天気なので残念ながら断念。よしのさんのブルーベリーは大きくてとても美味しかった。この夏は行けなかったが、また磐梯方面に行く機会があれば立ち寄りたい。会津へ行かれる方はぜひ寄ってみてください。 という訳で、下道をちんたらと喜多方へ向かう。20年近く前に喜多方に行ったことがあるが、町中の記憶はあまり残っていない。酒造会社の蔵を見学したりどこかでラーメンを食べたということだけ。 今回も前回と同じ会社に行ってみた。外側はあまり変わらないが、全体的にこざっぱりと整理されてあか抜けていた。見学ガイドなんてのも付くようになり、試飲コーナーが広くなって鮭の種類も増えていた(笑 ラーメンはあの小さな町を歩くとどこにでもあって「老麺会」の幟が立っている。どこでもいいといえばいいのだが、ここのラーメンお目当ての観光客の大行列もできている超有名店・坂内のすぐ隣でやっているという心意気を買って松食堂に入ってみた。 結論。ここも美味しいよ、けれん味の無い真っ当な味の醤油ラーメンだった。 土地の人から「坂内は醤油ラーメンというより塩に近い感じ、松食堂は坂内の醤油バージョンみたいな感じ」と聞いたが、それなら自分は坂内より松の方が好きかも、と思った。 町をぶらぶらし、土産を買ったり地元の和菓子屋でおやつを買ったり。小さな町なので、歩いて回るのがちょうど良い。 雨が強くなってきたので新潟に向かうことにする。天気が良ければ磐越道を使って弥彦まで足を伸ばそうと思っていたが、この雨だと弥彦神社参拝はちと大変そうだ。今夜の宿までだと磐越道を使うと到着が早すぎる。という訳で下道を行く。 阿賀野川と付いたり離れたりしながら国道を行く。緑の濃い山の風景が続くが、険しくはない。噴火で山頂が吹き飛んだ磐梯山の道はさすがに山!という感じだが(今年も磐梯山周辺の観光有料道路は無料化している)、新潟に向かう山はそういう感じはあまり無い。 緑濃い山に入っていく林道の入り口に、「除染作業中立ち入り禁止」と書いてある札がかかっていて、どきりとする。会津の端でもまだフクシマは終わっていない。 雨脚が更に強くなった。新潟県に入る。 阿賀野川と磐越西線沿いの咲花温泉は道から入った行き止まりにある。 川沿いの宿に泊まったのだが、福島の雨を集めて流れてくる阿賀野川の水位がかなり上がっていて、倒木や何か草の塊のようなものも流れてくる。これってもしかしてかなり大変な状況じゃ、と思うのだが、2年前の水害の時はもっと大変だったらしく、これぐらいなら全然問題無い、と宿の人は言っていた。実際宿の下ではその時の水害の復旧工事やってたけど、作業してる人が流されるのではと気が気じゃない。 後でニュースを見ていると、上流の方では避難勧告が出ている地区もあってやっぱヤバいじゃん、と思ったがさしあたりのんびり温泉に浸かって美味しいご飯をいただいた。 咲花温泉のお湯は地形から考えると何となく意外な気がするが硫黄泉。硫黄臭はそれほどきつくはない。 新潟は観光地と言っても佐渡とスキー場ぐらいしか思いつけないような地味な土地柄ではあるが、実は結構温泉が多く、どこもそれほど歓楽地の雰囲気が強くないのでのんびりするにはもってこい。他県の方もぜひどうぞ。

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