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カテゴリ:瞑月と周りの人々のストーリー
瞑月動かないで!シンディが言う。
何をされているかって?メイクをされているんだよ しかも女装だよ! どうもこの事務所は打ち上げの時、新入りの男は女装する慣わしがあるらしい。 うちの事務所の社長は女性だ!だから男には女装、女には男装を一度はさせるらしい。 シンディも男装を経験したらしいが、恥ずかしがって写真は見せてくれなかった。 見てみたいな!シンディの男装!((藁´∀`)) 手馴れた様子で、メイクを施していくシンディ。 顔が笑っているのは気のせいか(´ω`ι) ハイ!出来たわよ!鏡見てみて! 美人じゃんっ!! 自分で言う?普通っ!!(>д<;) 全く貴方って人はおめでたい人ね! だってさ、自分で言わないと、誰も美人って言ってくれないかと思って(´ω`ι) はいはい!解ったわ!皆が待っているからスタジオに行きましょ! まず最初に監督に挨拶するのよ!2ヶ月間お世話になったのだから! へーい!解ってますよ~! ヘーいじゃないわ!ハイでしょっ!! 全く、二人だけの時はいいけど、外でそんな口調でしゃべったりしないで頂戴! シンディ!僕はこれでもプライベートと外での使い分け、ちゃんと出来るよ! 任せておけって!'`,、'`,、 '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、 '`,、'`,、 確かにみんなの前では、ちゃんと敬語も使うし、他人に対する 気配りや配慮もある子なんだけど、二人だけの時は本当に甘えん坊なのよね。 男の人ってそういうものなのかしら。 どうしたのシンディ!ボーっとして ううん!なんでもないわ!早く行きましょ! スタジオに着いた僕達は、まず監督に挨拶をして、撮影スタッフや スタイリストさんら皆に挨拶をしてまわる。 どたばたのラブコメディーは、結構楽しかった。現場を面白くさせる為に言った 俺のくだらないジョークで、シンディの笑いが止まらなくなって 彼女にしては珍しい、テイク5までさせちゃった事、マネージャーが怒ってたっけ! 俺はただ、やるからには物事を楽しみたいんだ! かったるいとか、面倒くさいとか思って嫌々やることって、 つまらないって思っちゃうんだよな。 この深夜ドラマは、シンディの新たな一面を見せたって事で、 人気があったらしくDVDとなって発売されていた。もう絶版だけどね! どちらかというと、暗いイメージで、ドロドロドラマに出ていたことが 多かったシンディ。新境地を開いた彼女は一気にプロダクションを背負う 看板女優へとなっていったんだ。 新人の俺は、そんな彼女を複雑な想いで見ていたっけ! 俺の彼女なのに、どんどん手の届かない所に引き離されていくようで。 だからプライベートでは、彼女にべったりだったんだよな。 ずっと側にいて欲しくて、彼女を束縛していたくて、そんな想いで刻んだタトゥー。 だから俺は、彼女の好きな薔薇を腕に入れたんだ。時折タトゥーに触れて 彼女の温もりを思い出す。1人だけの回想の時間、それも俺にとっては大切なひと時だ。 厳格な父へ 瞑月とシンディへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007/08/24 10:43:08 PM
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