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カテゴリ:ダンシング・オン・ザ・ウォーター
浄瑠璃を抱きしめていて感じたのは、お前初めてじゃないんだ・・・
何となく仕草や感じ方で悟った。少し動揺する心。でも尋ねること なんて出来やしない。いつまで俺は、気がつかない振りをし続けられるだろうか。 自身に芽生える感情は嫉妬なんだろうか。お前が誰かに抱かれていたと 想像するだけで、焦燥感に苛まれそうだっていうのに・・・ 今までの事全部忘れさせたい。ずっと俺だけのものでいてくれよ、永遠に。 俺を裏切らないでくれ、頼むから。心の中で小さく呟く。 ベットのきしむ音に耳を傾けながら、自身に刻まれた記憶の中で、 一番優しく慈しむ様な行為だって想っていた。 もっと早く君に出会えていたなら、自分の中にもう一つの人格など、生まれ無かっただろうに。書き換えられない過去、それでも貴方に出会えた事で、何かを変えられるのでしょうか。 終わりの時が近いことも、経験上全て理解出来てしまうなんて・・・ 過去の記憶なんてなければいいのに・・・心が苦しくて、ごめん・・・白雅・・・ 心の中で何度も謝罪する。 「なぁ、男ってさ残酷だよな。ベットを共にしてもさ、行為が終わればタバコに火をつけるし、さっさとシャワーを浴びたりするもんな。何でか知ってる?」 「男の本能ですよ。自然界では食うか食われるかですから。女性みたいに余韻に浸れないのが、オスの性質ですからね。 オスが余韻に浸っていたら、横からメスを奪われてしまいますから」 「俺、オスだけど、お前とこうしていたいけどな。(。-∀-) ニヒ♪ 好きな人間とは触れ合っていたいじゃん。それに肌の温もりって心地良いしな!」 首筋にキスをすると、くすぐったそうな顔をする。 「お前は・・・と・・・・・と・・・・そして・・・・に弱いだろ?」 耳元で囁くと、真っ赤になって布団に潜り込む。直接的な言葉より、官能的な囁きに弱いらしい。こいつロマンティストだからな! 「もう白雅ってばサドっ!!布団に潜り込んだまま叫ぶっ!!精一杯の非難ですっ!!」 「誰がサドだって!言ってごらん、浄瑠璃・・・」 後から抱きしめると、体を反らせ声を上げる。「駄目じゃん、そんな声を出しちゃ、 また襲っちまうぞ・・・」奴の白い髪を優しく払いのけて、背中に唇を這わせると、 「駄目ですっ!!・・・白雅・・・」溜息交じりで答える! 「駄目って言っても体は反応してるぞ、どうされたいのお前・・・」 意地悪な囁きだって事解かっているさ。でも何度も何度もお前を抱きたいんだ! 浄瑠璃の過去の記憶を、俺が塗り替えてやるんだから。 彼は気がついたのかもしれない。僕が初めてじゃないことに。 そんなときの彼は執着したように、同じ行為を何度も繰り返す。白雅の性質、 少しサディスティックで繊細で、物事に執着し固執する人。 そして人を支配したいという強い意志がある。 まるであの人と同じです。やはり彼はどこか彼と似ているのかもしれません。 僕を、男性しか愛せなくしてしまった、あの人に・・・ ブルマンへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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