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カテゴリ:ダンシング・オン・ザ・ウォーター
いつもテンションが高い陽気な彼だけど、やっぱり無理に明るく振舞っているように感じる、彼の様子に不安を抱く。「ねぇ!今回はどんな演出?」一番奥の部屋は、klavierの撮影スタジオとなっている。12畳ほどの空間に足を踏み入れて、傍らの鳳梨君に問い掛ける。
「そうですね、あれ?電気のスイッチ何処だ?」「暗幕が邪魔して見えないのよ。黒い幕めくった下にスイッチがあるから」私の言葉に素直に従い、暗幕をめくりスイッチを見つけた彼は、「あったあった!」ァ'`,、'`,、(ノ∀`*)'`,、'`,、 (´ω`ι)ついて行くのが辛い・・・もう、どうしちゃったのよ!言葉に出来ない思いを心の中で吐き出して、表情では思わず苦笑いをしてしまった。 「あー染姫さん、俺の様子に呆れてるんでしょう!酷いっすよ~!ァヒャヒャ(ノ∀`*)ノ彡☆笑いが引き攣ってますよっ!!」。゚(゚ノ∀`゚)゚。ァヒャヒャ (>д<;) 「ごっごめんっ!!だって鳳梨君、いつも以上にテンション高いんだもん」 「以上は異常って、異なるに常って漢字のほうでしょっ!!」o( ゚∀゚)ノシ)):;*.':;ギャノヽノヽノヽノヽ!! ァチャポーンΣ(ノД゚;)ァリェヘンヵラ!! 「ああ!もうっ!!どうしたのっ!!しっかりして鳳梨君っ!!」私は彼の背中に手を添える。すると唐突に小さな声で 「俺、こんなだから振られたのかな・・・付き合っていた彼女に、見合い相手と結婚するって言われちゃいました。結婚しようって約束していた彼女がですよっ!!」 「女なんて、もう、女なんてっ!!嫌いっ!!大っ嫌いだぁぁぁっ!!」 。゚(●゚´Д)ノ。゚ヽ( )ノ゚。ヽ(Д`゚●)ノ゚。。゚ヽ(●゚´Д`゚●)ノ゚。ウワァァァン ド━━Σ(ll゚艸゚(ll゚艸゚ll)゚艸゚ll)━━ン!!!やっぱり振られてたのね! 「まっまぁ、落ち着いて!鳳梨君っ!!」あーあ、ぼろぼろ泣いちゃって。 「ほら、ハンカチ貸してあげるからこれで涙拭いて!」彼がハンカチを受け取った後、顔を見ないようにして背中を擦り、言葉に出来ない感情を抱いていた。 失恋か・・・私も朱砂と別れた晩、ベットに潜り込んで涙を流したんだった。苦しいよね、好きな人と別れるって。ましてや鳳梨君は、彼に結婚の意志があったんだもの。尚辛いでしょうね。 肩を震わせて、必死に声を押し殺す彼。可哀想に、鳳梨君が泣くところなど初めて見たわ。10分くらいの間、スタジオの真ん中で、二人で立ち尽くしていた。ようやく涙が止まるくらいに、気持ちが落ち着いたのだろうか、鳳梨君は私のハンカチを顔から離す。 「俺、決めました」静かな声だったけれど、決意が込められていた。?「何を決めたの?」私の問い掛けに鳳梨君は顔をじっと見つめて、 「俺、これからは男を好きになりますっ!!」 ヵ゙━━ΣΣ(゚Д゚;)━━ン!!「はぁっ!!!何を言っちゃっているのかしらっ!!血迷ったの鳳梨君っ!!」驚きすぎて思わず叫んでしまったっ!! 「いや~!前からね、俺変だ変だって思っていたんですよ~!どっちかというと、女より男のほうに目が行くし、白雅さん素敵っ!!とか思っちゃうし、おかしいな~とは思っていたんですよ~!どっちかっていうと女の体よりも、野郎の体にときめいちゃうしね。今はっきりと自覚しましたよ!」 「俺は、俺はっ!男が好きなんだあぁぁぁぁぁっ!!!」 ド━━━(゚ロ゚;)━━ン!! 「おーいおーい・・・鳳梨、鳳梨君!君は何言っちゃっているのか理解していますか~?」(´ω`ι) 「無論ですっ!!俺!男と恋愛しますっ!!一番の候補は白雅さんだけど、結婚しちゃったんで、ももちゃんに素敵な男紹介してもらいますっ!!」(ノ*´I`)ノ<嬉嬉嬉嬉嬉嬉嬉嬉 (>д<;) あちゃーっ!!もう、何言っても無駄だろうな。何で私の周りの人間は、衆道の男が多いのかしら? さっきまで泣いていたのに、泣いたら吹っ切れたのか、彼の表情は晴れやかだった。 「染姫さん、慰めてくれてありがとう。俺、顔のいい男と素敵な恋愛してみせますよ!」 '`,、'`,、 '`,、'`,、('∀`) '`,、'`,、 '`,、'`,、立ち直り早っ!! 突っ込みを入れたくなるくらいよ!(>д<;) 「さ、練習始めましょうか!」 手を差し出し、いたずらっぽい表情で「お手をどうぞ、姫君様、今宵もダンスで踊り明かしましょう!」瞳は赤いままだったけれど、柔和な視線を私に注いだ。 破局へ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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