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テーマ:囲碁全般(745)
カテゴリ:囲碁全般
師匠の子をなぐった話 九世安井算知は知得仙知の実子です。壮年時代は、飲む打つ買う、三拍子そろった道楽者で、父の代稽古に行くとき、父から羽織、袴を借りて出て、帰りにはそれを質に入れて遊んでくる、といった具合でした。 御城碁の下打ちの前の晩も、酔いつぶれて仲間に心配をかけることもしばしばありました。しかし父の仙知はどこか見所が有ると思ってか、いっさい小言をいわず、為すがままにまかせ、ただ見苦しく負けたときだけはきびしく叱責しました。 算知の碁は豪放一家をなし、秀和でさえ、しばしば苦杯を喫したといいます。厳埼健造がまだ海老沢といった若かりし頃、算知の家の塾生でした。ある日、健造が算知の子、算英が打った碁を見てやっていると、どうもなんともいいようのないヘボな手を打ちます。 剛腹で、いささか気の短い健造、だんだんむかついてきました。安井家十代目となるものが、こんなことでどうするか。腹が立ってきて、相手が師匠の子だという事も忘れ、こぶしを固めて 「バカもん」 いきなり頭をなぐりつけました。当時算英、まだ十歳前後の少年。わっと泣き出すと、母親のそばへ行って告げました。 「まあ、なんということを。弟子のぶんざいで現在の師匠の子の頭をぶつなどとは非礼もきわまりない」 母親は怒って夫の帰宅を待ちます。 つづく つづきは本家HP 囲碁ページにあります これ、連載にしようっと 近頃 過激だったからな。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005/08/09 03:27:46 PM
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