暮しの手帖22号読みました
発売日に買ったものの、ページを開く時間がなく、ようやく車の中の待ち時間に目を通しました。今号のテーマは「旅」ですね。旅にはカーディガンなのね、と思ってページをめくると、フランスのポスターのような見開きが目に飛び込んできます。えっ、と軽い驚きです。がよく見ると、カーディガンによさそうなアイデアが絵の中に盛り込んであるのです。その後に、フード付きの着心地のよさそうなカーディガンの作り方が出ています。カーディガンはかなり気合いを入れないと作れそうもありませんが、次のキャミソールとパンツは嬉しい企画。実は、パジャマの上は何ともなくても、ズボンが傷んでしまってもったいないので、中学の時の記憶を頼りに型紙を適当に作って、縫ったところだったのです。前ズボンと後ろズボンでカーブを変えて、2枚を重ねて股下を縫うんだったよなあと、大嫌いだった被服の時間に厳しく縫い直しを命じてくださった先生の顔を思い出しながら1枚作ったのですが、やっぱり人様には見せられない、パジャマだからまあいいかぁ、のデキだったのです。この型紙でもう一回作ってみましょう。大好きな細谷先生のエッセイ。前号の話は、心にしみるもので、若い頃にこういう大人に巡り会っていたら人生違っていたなあと思う反面、今や自分がこういう大人にならなければいけないのだ、と考えさせられました。今号は、先生の旅のお話。子供の頃の旅とは言えない、とおっしゃる旅から、年代別に、思い出を書かれています。すてきなあなたに、は、ずっと大橋鎮子さんが書かれているのだ、と思いこんで読んでいたのですが、今や作者はどなたなのでしょう。新生姜の甘酢漬けの話。うちでも同じことをしているので嬉しく読みました。新生姜が出回って来ると、スーパーで値段を見ています。最初は高いのですが、そのうち100グラムにつき100円くらいまで値下がりしてきますので、そうしたら1キロほど買って漬けます。我が家の保存ビンにぴったり収まる量は、750グラムの生姜に、甘酢は米酢450cc、砂糖カップ1杯半、それで汁が少し余る、といった見当です。沼尻泰さんのスケッチ、展覧会があるということです。素敵なテーマ、見ていて楽しくなる絵です。誌面で絵を見て、実物を見るというのは、猪熊弦一郎画伯の時に経験したことを思い出します。3世紀の11号で猪熊先生の絵が紹介されていました。モダンな絵だなあ、自分にはわからないなあという印象だけが残っていたのですが、それから何年も経ってから、京都の岡崎の国立近代美術館で実物を見る機会がありました。何枚か所蔵している中のたまたま2枚くらいが展示してありました。大きなキャンパスにオレンジ色が飛び跳ねている絵を見ると、元気の粒が体の中からふつふつと沸いてくるような気がして、思わず笑いがこみ上げてきました。暮しの手帖で猪熊先生の名前を知っていたからこそ、のいい出会いでした。