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カテゴリ:思うこと
傘に関してモラルが低いのは何故だろう? 一般的な店等で傘を置く場所というのは基本的に店の入り口近くであることが多い。同様に傘を持ち込むことが可能な施設の殆どもまた入り口の近くに傘置き場のような場所が設けられている。そこに纏めて傘を置くことがさも当然のルールのようになっている。何故か、それは傘というものの特性を考えてみればわかる。傘は雨の日に使うものだ。故に傘が正当な使い方をされるということは、濡れた状態で建物内に持ち込まれるのが普通だ。基本的に建物内は水分を嫌う性質がある為、持ち込まれないように入り口近くに傘を集めるポイントを設けているのだろう。一部ではビニール袋に傘を包んで持ち込むことが可能な場所もあるようだが、傘1つ1つに対してビニール袋を用意していたのではビニール代も馬鹿にならない。資源は有限であるので、そのような方策は無駄が多いという判断が出来る。なので、大部分の建物には傘が持ち込めない場所が多い。 その傘の置き場なのだが、沢山の傘が置かれているせいか自分が置いた傘が盗まれることがしばしばだ。これは立派な犯罪だ。現行犯をおさえられれば窃盗罪の適応も可能になる。たかが傘だと思うかもしれないが他人の所有物を盗むことは立派な犯罪行為に他ならない。なのにも関わらず傘が盗まれることが多い。それは何故だろうか?少し考えてみた。 1つには傘というものが非常に持ち運びやすい形状をしていることにあるだろう。簡単に言えば小さいのだ。こっそり持ち出すにしても持ち出しやすい大きさだ。自転車や車をこっそり持ち出そうとしても難しいが、傘くらいなら持ち出しは容易だ。故に持ち出すことに関して露見する可能性が低いと言えるだろう。 2つ目には傘そのものに個体差がないことだろう。自分の持ち物には基本的に自分の持ち物だと言わしめるような印が付いていることが多い。なので似たようなものの群れの中でも自分の持ち物を見つけることが簡単だ。身近な例で言えば車がそうだろう。車のナンバープレートは登録番号であり、自分のものであるということを示す何よりもの証拠だ。しかし傘にはそれがない。同じような形で同じような色の傘は大量に存在している。例えばそこに自分が見てわかりやすいような工夫をしたとしても、車のナンバープレートのように固定されていない為すぐに外されてしまう可能性がある。多くの群れの中に存在しても個体差が認められにくいもの、それが傘だ。 形の上での理由はこんなものだが、一番の理由は他にあると思われる。恐らくは誰しもが経験しているというもの…それはあたかもハンムラビ法典を形容するが如き理由だ。そう、自分が盗まれたから盗むという理由だ。 この理由に関しては正当性が若干高いようにも思われるが、決して正しい方法ではない。そんなことは自明だ。自分の恋人が殺されたからと言ってそこらを歩いているカップルの片割れを殺したとしても罪に問われないかと言われればそうではないと誰しもが思うだろう。盗まれたからと言って誰かのものを盗み返す行為は、新たな被害者を生むだけだ。そしてその悲しみは連鎖する。。。 折り畳み傘のような便利なものもあるようだが、しかし持ち運ぶという意味では同じだ。結局はどこかに置かなければならないし盗まれる可能性も高い。 だからこそ思う、鍵のようなものを差し込まなければ使えない傘を作ってはどうかと。こうすれば傘自体を盗まれることが仮にあったとしても、持ち主ではない為使えないというわけだ。盗んだとしても使えないのであれば盗まれる可能性も低くなるだろう。作る過程でセキュリティレベルの介入があるので今よりも原価は上がるかもしれないが、盗まれなくなるのであれば多少の値上がりは安いものだと感じる。何より、盗まれた時の憤りと悲しさは形容しがたいものがある。モラルが低いのであればハード的に対処する。時にはそういう手立ても必要なのではないだろうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Aug 14, 2010 08:31:19 PM
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