音響機器修理「京とんび」

2019/04/28(日)00:41

原発事故を契機にその全廃を考える

気まぐれ(114)

 福島原発事故による被害は甚大だ。適切に廃炉できるかも未だ分からぬという危機的な状態が続く。 先日も書いたが、地震や津波は天災だ。しかし、原発事故は人災だ。前者は自然の営みの中に、後者は人間社会の営みの中に発生する事象だ。 原発の全廃を考える時、この原発事故という人災は、私たち全員が引き起こしたものだという認識が必要だと思う。 ■<人災>電力会社や国は常に原発事故を想定している 原子力発電所が安全なら、電気使用量の多い大都市近郊に建設する方が送電ロスが少なく、経済的でエコと考えるのが道理だ。 然るに原発は地方都市近郊に建設され、消費地である大都市に送電されている。このことは、万一の原発事故の発生を想定し、人的・経済的被害を最小にするためと解釈することができる。 故に電力会社や国は、原発事故を想定していたと推測できる。 ■<人災>私たちは原子力発電を容認してきた  電気の1/3は、原子力発電で作られるそうだ。私たちは原子力発電所を容認し、電気を使用してきた。「ファースト、クイック、コンビニエンス」のキーワードに象徴される快適な現代生活を享受できるのは、この電気のお陰だ。 ■原子力発電を全廃するには 遠からず世界でこう言われる日が来るだろう。世界中の多くの人々が、原発に反対するはずだ。 社会を維持しながら原発を全廃するには、長期に渡り電力事業者と電気消費者双方の努力が必要となるだろう。 代替発電(地熱・太陽光・バイオマス・廃棄物発電など)への移行(電気も地産地消へ)電気使用量を現在の2/3に削減する(ファーストライフ→スローライフ) プラスチックごみを燃料にできる「家庭用無公害高効率焼却炉発電機」などが実現できれば、電気とごみ処分の自給自足ができて面白いと思う。 (修正:2019/4/26)  題名と本文から「​No more FUKUSHIMA​」の文言を削除修正ました。当時の使用の趣旨としてだけでなく、「福島は不要」の意にも解釈できると認識したためです(​参考リンク​)。

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