2006/02/16(木)22:52
「生きる力の創造」
「生きる」関連で・・・
現在の教育界の最重要キーフレーズ(かもしれない)
「生きる力」ですが、
しばらく耳にしなかったので
この間の講演でひさびさに聴いて、なんだかなつかしくなりました。(^^;)
教育の原点をどこにおくか、というような問題だと思うので、
忘れずにおきたいと思います。
講演は、大阪教育大学附属池田小学校で聞いた、
道徳教育の「藤永芳純」先生の講演会です。
そこでふれられていた中央教育審議会の
かの有名な「生きる力」の答申をもう一度見てみましょう。
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我々はこれからの子供たちに必要となるのは、
いかに社会が変化しようと、自分で課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、主体的に判断し、行動し、よりよく問題を解決する資質や能力であり、また、自らを律しつつ、他人とともに協調し、他人を思いやる心や感動する心など、豊かな人間性であると考えた。
たくましく生きるための健康や体力が不可欠であることは言うまでもない。
我々は、こうした資質や能力を、変化の激しいこれからの社会を[生きる力]と称することとし、これらをバランスよくはぐくんでいくことが重要であると考えた。
(略)
また、教育は、子どもたちの[自分さがしの旅]を扶ける営み
とも言える。
教育において一人一人の個性をかけがえのないものとして尊重し、
その伸張を図ることの重要性はこれまでも強調されてきたことであるが、
今後の[生きる力]をはぐくんでいくためにも、
こうした個性尊重の考え方は、一層推し進めていかなければならない。
※1996(平成8)年7月19日
「21世紀を展望した我が国の教育の在り方について(第1次答申)」
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人生を旅にたとえるところは、
なかなか味なことをやるなと思います。
藤永先生はこの話を皮切りに、
・「いのち」にはじまりとおわりがあることを考えること
や、
・「生きる」こと、「いのち」に関するさまざまな解釈や具体例
を話されました。
自分自身にとっても、自分が「生きる」のに必要な力以外は、
たとえ他人から必要性を説かれたとしても、
必要だと思わない。
自分が生きるのにこれは大事だと思えるか、
子どもにとっても、そうですね。