2010/12/23(木)18:46
『教師とスクールカウンセラーのためのやさしい精神医学』7~「ADHD」
『教師とスクールカウンセラーのためのやさしい精神医学(1)
(LD・広汎性発達障害・ADHD編)』
(森俊夫、ほんの森出版、2006、2100円)上の本の読書メモの第7回。本日は、「ADHD」についてです。ADHDの定義や診断、どういった障害なのか、ということについて。 ================================
『教師とスクールカウンセラーのためのやさしい精神医学(1)』読書メモ7
(p120~134:「第5章」の全部を部分的に抜き出しながら参照します。)「第5章 注意欠陥/多動性障害(ADHD)」
1.2.略3.ADHDは小さい頃からその兆候が認められ、
また複数の状況において問題が存在する・先天的な脳機能の障害・診断には、成育歴に関する情報が必要・場面限定性のものではない・保護者からの情報が必須 4.PDDとの関連・PDDとの重複があれば、ADHDの診断は付されない
(DSM-IVにおいて)
・実際はPDDのある人たちのうち、
かなりの人たちがADHD症状を併発 5.ADHDの疫学 ・ADHDの診断は、ICD-10だと
<不注意><多動性><衝動性>の3つ全部が揃わないと
診断がつかない・DSM-IVの場合、<不注意>か<多動性-衝動性>の
どちらか1つあれば、ADHDの診断がつく
6.7. 略8.ADHDの予後・<多動性-衝動性>は、なくなるとは言わないまでも、
年齢が上がるにしたがって基本的には落ち着いてくる。
そのコントロール・スキルも向上していく。・<不注意>のほうは結構しつこく続く ただこれも、自分の傾向を自覚して、
それなりの対処法を開発していけば、
社会生活上それほど支障が出ない程度には
コントロールしていけるようにはなる。・<多動>は、活動性が高いということでもあるので、
障害というよりもむしろ「リソース」だとさえ言える。(p134まで)
===============================最後の、「障害」と見ずに「リソース」と見る、という考え方、
かなり大事だと思います。世の中の大仕事は、積極的に活動するエネルギーなしでは
まわっていきません。ADHDで大きな功績を残しておられる有名人の方はかなりおられます。
あるブログ記事によれば、
エジソン、レオナルド・ダビンチ、アインシュタイン、トム・クルーズ、
マイケル・ジョーダン、黒柳徹子・・・。
そうそうたるメンバーです。(情報元:▼ADHDと診断された子どもへの教師としての対応の仕方) 次回は、「第6章 注意欠陥/多動性障害(ADHD)への対応」
を参照します。
(^0^)いつも読んでくださって、感謝します!
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