きょういく ユースフル! ~ 僕は触媒になりたい ~

2012/01/15(日)17:44

『きみ、ひとを育む教師(ひと)ならば  「小学校の先生」といわれる私たちの仕事とその意味』1

小学校(77)

非常にいい本を読みました。「いい」と思ったところに付箋を貼ったら、 付箋だらけになりました。 50か所くらい貼ったと思います。小学校の先生、 小学校の先生を目指す人に おすすめです。 『きみ、ひとを育む教師(ひと)ならば   「小学校の先生」といわれる私たちの仕事とその意味』 (岡崎勝、ジャパンマシニスト社、2011/2、1500円)今日から何回かに分けて、その中身を読書メモとして 書いていきます。============================== 『きみ、ひとを育む教師(ひと)ならば』 1 (最初からp31まで。  太字は、この本の内容。緑文字は僕の個人的な感想です。)・「共感と勇気」 つまり、子どもたちや親を理解し 立場をわかりあうこと、 そして 大事なことや想いを彼らにきちんと伝える勇気が、 ボクたち教員には必要なのだ。 (新学期 はじめて出会う子どもたちに)・時間割や活動表といった掲示物は、  できるだけ子どもたちと少しずつ作っていくのがいい。 最近は、PCソフトのイラストなどを使って  簡単に掲示物を作ることもできます。 でも、自分のクラスは、時間がかかってもみんなで作っていこうという  気持ちがあれば、それも大事にするべきです。クラスって、そうなんですよね。   「子どもたちと少しずつ作っていく」、    それが「クラス」です。   僕はパソコンを使いたがるので、    教材や掲示物など、何でもパソコンを使おうとします。   でも、確かに子どもたちと一緒に手作りで作っていく、    そのほうがいいなーという気はしているんです。   近頃は何でも、早くて見栄えのいいものを求めがちですけど、    昔の教育からずっと本質的に大事だったものって、    そういうイマドキの「早く成果が出るもの」とは異質のもの、    という気がしています。   子どもたちと一緒に作るって、きっと楽しいだろうなー。    (そうは思うけどあまりそうやってこなかった反省を込めて)・出入り口の戸の窓ガラス拭き 濡らした新聞紙で丁寧に拭くと、  すばらしくきれいになります。 「出入り口のガラスだけでもきれいにしておくと、   教室がすっきり見えますよ」  と同僚から教えてもらったことのひとつです。これも、僕はやっていなかったのですが、    やってみたらいいんだろうなーと思うことです。   わりと年配の先生は新聞紙できれいにするというやり方を    されているんですが、若い人はあまりしないですね。   ベテランの先生に昔ながらのやり方を学ぶのは    とても大事だと思っています。   こういうことを受け継いでいかないといけない。(^_^)(「楽しい教室」)・教員は、「その楽しさ」の判断を、  子どもによって決めてもらうという「厳しさ」を  受け入れる必要がある。この本には出てきませんが、「仮設実験授業」という授業があります。    「たのしい授業」という月刊誌で、毎回実践が発表されています。    その授業では、授業の評価を子どもたちに取ります。    僕も部分的にやったことがありますが、    子どもの評価(5段階評価)をとるって、厳しいものがありますね。    でも、だからこそ子どもの声を次の授業に生かせる。   教師が、この授業は「よかった」とか「よくない」とか、    「楽しかった」「楽しくない」とか、    勝手に決め込んで議論することがよくありますが、    「子どもはほんとにそう思っているの?」というのはとても    大事なポイントだと思います。   それは、子どもに媚びるとか迎合するとかいうことではなくて、    授業が「子どものためのもの」である以上、    子どもの声をしっかり汲み取って授業を作っていくのは    当然のことなんですよね。(授業って なんだろう?)・ボクは子どもたちが「おもしろい」と感じ、  充実感を彼らなりに味わってくれていれば  それでいいと思っている。・「授業はその場かぎりのダイナミックな活動」だ。・授業は、結果ではなく、その過程こそが重要。・子どもにとって「労働」でもなく 「仕事」でもない  「活動」なのです。・授業の過程において、子どもたちの活動が  どれだけ充実するか。・授業が一方的なサービスの過剰とならないように、  うんざりしている子どもたちを、  慎重によく観察し眺めることが大事。・「先生も知らないことやわからないことがたくさんあるから、  勉強しているのだよ」という、  「先生も学習者である」というメッセージを子どもに届けるのは  大切なこと。基礎学力の向上、ということが盛んに言われます。    「その授業でどんな力をつけたいか」    「その授業でどんな力がついたのか」   それは大変大事な視点だと思いますが、   それに偏りすぎてもいけない。  百マス計算の反復練習で確かに計算力はつくと思います。   でも、そのうち、同じことの繰り返しでうんざりする子が出てくる。  充実感を感じ続けるには、やはり工夫が大事。   百マス計算でも何でも、授業としてはいろんなやり方はあるだろうけれども、   「授業は活動。過程が大事」というのは、   「今ここ」の子どもたちを大事にしている言葉なので   僕は、これは忘れてはならない、と思います。(p31「授業ってなんだろう?」まで) ==============================次回は「身体と心の成長をめぐって」のところからを 読んでいきます。「成長」について、著者自身が「身長が伸びない子」を担任したことにより、 はたと考え直した内容が書かれています。「伸びる」「できる」ことが必ずしもいいことなのか?教育現場で当たり前に「いいことだ」とされていることを 考え直す、とてもいいきっかけを提供してくれます。 では、続きはまた次回!ブログを読んでいただいて、ありがとうございます。     ↓記事がお役にたてましたら、クリックいただけるとうれしいです。          ブログ王ランキング    ▼にかとまの読書メモリスト     ▼にかとま日記全件リスト

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