2018/07/11(水)21:00
【Excelプログラミング講座】4 ゲームとしての核心部分を追求しよう!
【Excelプログラミング講座】第4回です。
この講座では、エクセル野球シミュレーション「ダイナミックベースボール」のプログラム実物を材料として、エクセルでのプログラミングを初心者向けに解説していきます。
(と言いつつ、前回からエクセルでのプログラミングの話が、まったく出てきていません・・・(^^;))
▼ダイナミック・ベースボールのページ
過去記事はこちら↓
▼【Excelプログラミング講座】1 エクセルにマッチするゲームとは
▼【Excelプログラミング講座】2 プログラミング成功のためのカギとは
▼【Excelプログラミング講座】3 「ゲーム」を作ると、頭がよくなる!
前回は、「ゲームの世界は幅広い!」という話をしました。
コンピュータを使ったプログラミングをする以前に、アナログなゲーム作りなどを通じて、「プログラミング的思考」を身に着けることが大事です。
では、それを踏まえたうえで、今回はいよいよ、「野球ゲーム」としての核心に迫っていきましょう。
あなたは、「野球ゲーム」の本質は、何だと思いますか?
僕が思うに、「野球ゲーム」の本質は、「打つか、打たれるか」です。
これは、野球漫画のクライマックスなどからも、一目瞭然。(笑)
ボクシングと同じです!
ただ、野球は、将棋のように、手番が決まっています。
攻撃側になったときのみ、点が入る可能性があります。
つまり、攻撃側から見たときの「野球ゲーム」としての本質は、
「打てるか、打てないか」にあります。
「打てる」には、ヒットや2塁打、3塁打、ホームランがあります。
ポテンヒットでも、ヒットはヒットです。
「打てない」には、三振をはじめ、ゴロやフライ、ダブルプレーなどがあります。
それ以外の選択肢として、実際の野球には「フォアボール」や振り逃げがありますが・・・
なんと、「ダイナミックベースボール」では、フォアボールや振り逃げは本質的でないとして、「ない」ことになっています。野球シミュレーションとは思えない、というか、この時点で野球シミュレーションを名乗る資格がないような気がしますが・・・ただ、ゲームを成立させる上では、「あり」だと思っています。
先ほどから書いている「野球ゲーム」の本質というのは、あくまでも僕個人の解釈です。
ただ、ゲームを作るにあたって、「ここが本質だ!」と作り手が思うのであれば、それ以外の部分は、思い切って切り捨ててもいいのです。それによって、ゲームとしての特徴が際立ちます。
「フォアボール」がないことによって、現実の野球からは遠いものとなりました。
しかし、「打つか、三振か」それしかない、ということによって、野球ドラマの進行をテンポよく進めることができる、というメリットもあるのです。
僕は、「ボール」の概念がない、というのは、画期的な仕様だけれど、これはこれでよかった、と思っています。
また、「ストライク」も、本来ならば「ストライク3つ」で三振ですが、このゲームでは「早ければストライク1つで三振」という仕様です。これも、野球ドラマの進行をテンポよく進めるためです。
昔、同じような野球データシミュレーションゲームがファミコンでありました。
好きな野球選手の打率や防御率、本塁打数や打点などの数字が試合を重ねるうちに動いていき、ライバルたちと数字の競り合いをするのが、面白かったです。そして、それが一番の楽しみになると、実際の野球ゲームの進行に時間がかかると、まどろっこしくてしかたなくなり、早送り進行で試合をどんどん進めていました。そのときに思ったことが、僕の野球ゲームには、如実に反映されています。
データを楽しむ野球シミュレーションゲームで最も大事なことは、テンポである、と。
さて、今回は、僕の「野球シミュレーションゲーム」が、「シミュレーション」とは名ばかりで、実際の野球のある部分をかなり大胆にカットし、ゲームとして再構成しなおしたものであることが明らかになりました。
それで、いいのです。
ゲームとは、楽しめるものでなければならない。
何を楽しむのか、焦点を当てた部分に特化することにより、捨てる部分は、当然出てくる。
それでなければ、ゲームとして面白いものになりにくいのです。
【今日のまとめ】 面白いゲームを作るために、必要なこと・・・
すべて詰め込んだゲームを、つくらない
異論は当然あろうかと思います。そのあたりも含めて、コメント等いただけると、幸いです。
それではまた次回、来週水曜のこの時間(21時)にお会いしましょう!
そろそろ、「プログラミングの実際」に踏み込みたいところですが、何しろその時の気分で書いているので、次回もどうなることやら・・・。
(時間になってもブログ記事が更新されない場合、キーボードの「F5」キーなどを押して、「画面の更新」をしてみてください。)
※本記事内の野球選手の写真は、以下のアドレスで紹介されていたパブリックドメインの写真素材です。
http://gahag.net/007818-baseball-batter/