2021/05/28(金)20:25
全ての子に「問題が読める」という前提を
とってもうれしいことがありました。
なんとこの間の日曜日のアクセス数が、3000を超えていました。
このブログのアクセス数は1日あたり1000~1300くらいが平均なので、
このときだけ、格段にぐんと多くなっていたのです。
学習障害のお子さんの指導や支援に関する福井県の無料冊子の記事が、
すごく読まれているみたいです。
なんと冊子の作成に関わられた福井の先生からも、メールをいただきました。
ブログがたくさん読まれると、そういったご連絡をいただくことにもつながるのですね。
本当に、ありがたい限りです。
このブログの情報が、特別な支援を必要とする子のために少しでも役に立つようであれば、こんなにうれしいことはありません。
ブログを書いていて、よかったなあ、と思いました。
まだ読まれていない方は、ぜひ!
大人気ですので、乗り遅れるな。
▼ 読み書き障害についての福井県の冊子(無料閲覧可)がすごすぎる!
(2018/10/17の日記)
▼読み書き障害についての福井県の冊子(無料閲覧可)がすごすぎる!2
(2021/05/22の日記)
読み書きが苦手な子の指導や支援については、現場も、まだまだ試行錯誤のところがあります。
つい先日も、全国学力学習状況調査がありました。
「調査」のはずなのですが、一般的には「学力テスト」と報道されています。
まあ、たしかに実質的には学力テストの側面もあるのですが、成績には一切加味されません。
その時点での学力を把握するためのテストです。
小学生は1枚もののテストしか普段は受けていないので、このときだけ問題冊子と回答用紙が別々のものを渡されて、慣れないテストでとっても大変なのです。
こういったテストでも、読みが苦手な子のための配慮はあります。
例えば、ルビつきの問題冊子がそうです。
そういった利用も、ずいぶん進んできたように思います。
ただ、ルビ付きだけでは十分でなくて、言葉の句切りに区切り線を入れてやる必要のある子や、読み上げを必要とする子も、なかにはいます。
勤務校では、全国学力学習状況調査と同時に小3~小5にも、標準学力調査が実施されました。
こちらは全国規模の悉皆調査ではなく、勤務市が導入している市内の統一調査。
僕は、とある子のために、問題冊子の文章の意味の区切りに、シャーペンで線をせっせと入れてやりました。
翌日の通級では「読みやすかった!」と言っていたので、当日はついてやれませんでしたが、助けにはなったようです。
まだまだ「そんな特別扱いはしていいの? しちゃだめでしょ」と思われる先生もいらっしゃるとは思いますが・・・
「問題を読める」のは、大前提ですよね。
問題が読めないのに、テストを受けさせること自体、「そういうことを、学校がしちゃだめでしょ」と言われるのが、今の時代です。
問題が測ろうとしている学力を正確に調べるためにも、全ての子に「問題が読める」という前提は保障してあげたい、と強く思います。