中川財務大臣の記者会見について思う。
月曜日の朝から世間を騒がせている、中川財務大臣の記者会見。悪いことに、AP通信で全世界に配信され、意識朦朧状態の中川氏が日本の顔として映る結果になってしまった。当然のことながら、野党は「日本の恥だ」として問責決議まで飛び出し、与党の中でも「辞めてもらうしかない」なんて声も上がっている。釈明会見では「風邪薬を多く飲みすぎたせい」はいいとして、「1滴も飲んでない」→「口をつけただけ」→「1、2杯飲んだ」と酒量についての報告がコロコロ変わり、これも不信感を増大させている。大臣の椅子についての議論はは、興味のある人に任せることにして…個人的に思うのは「あれは、睡眠薬をお酒で流し込んだんじゃないか?」ということ。実は僕も、持病の症状が重かった頃、似たような失敗をやらかしている。友人の結婚式に出席する際、前の晩に睡眠薬を飲んでいた。乾杯の席で「飲めませんから」と言うわけにもいかず、一口だけ口をつけた。数時間後、立っていられないほど眠くなり、2次会で依頼されていたスピーチを代わってもらい、途中退席を余儀なくされたことがある。風邪薬や睡眠導入剤は、効き目が弱いものであっても、アルコールやグレープフルーツと混ざると猛烈な効き目になってしまう。たいがい、その効力は本人が望んでいない場所で出てくるものだ。酒好きと評判の中川大臣、体調を崩すわけにもいかずに飲んだ風邪薬、全てが裏目に出てしまった。「イタリアだから…」なんて言わずに、勇気をもって断るべきだったろう。お父さんの中川一郎氏、天国でどう思っているだろう…