|
テーマ:海外生活(7787)
カテゴリ:異文化
昨日、仕事の後みんなとパブに行った時に、
引っ越すことと、6週間分の家賃を払わなくちゃならないことを話した。 ところがみんなの反応は 「No way!!!」 みんなで口々に 「6週間なんて冗談じゃないわ!普通は2週間よ!」 「そうそう。2週間よ! 初めに契約書を取り交わしてるなら、 その契約書で4週間ってなることはあるけど、 そうでないなら2週間よ!」 「法律にそうあるのよ。」 「アンディに言いな。大丈夫だよ。そんなに払うことない。」 「もしそれでもだめなら私たちに言って。私たちがついてるから。」 と言ってくれる。 びっくりした。 ほっとするというより、 「じゃなんでアンディは6週間なんていったの?」 と悲しくなった。 アンディは友達だ。 大好きだし、同じ工房の先輩だし、尊敬するガラスアーティストだ。 「きっとお金に困ってるんだよ。」 それはほんとだ。 「私がオーストラリアの常識を知らないってこと、 知っててそう言ったのかなあ。」 「そうかもね。」 「なんだか悲しい。 お金が問題なんじゃないよ。信頼してたのに、 アンディが私のこと、まるで騙したみたいな気がしちゃう。」 口に出したら、ぼろぼろ涙が出てきた。 「んねね。んねね。泣かないでー。」 ジャックが席を立って、私の席の足元に座って手をにぎってくれる。 「『外国人』でいるのは嫌いだよ・・・。」 「うん。わかるよ。ムズカシイネ。」 とジャックは日本語で言った。 彼女は日本に住んでいたことがある。 みんなも 「大丈夫よ、んねね。 アンディもきっと知らなかったのよ。 家主になったばっかりだし。」 となぐさめてくれた。 結果。 アンディはその法律を知らなかったそうだ。 すぐにお兄さんに電話をし、 (この家はお兄さんが買ったもので、アンディと共同で管理している。 そんなアンディはまだ26歳。) 普通は2週間だ、ということを確認したアンディは、 知らなかったとは言え、ほんとに申し訳なかった、と謝ってくれ、 きちんと言ってくれたことをうれしく思う、 と言った。 今日私は風邪が悪化してまた仕事を休んだんだけど、 お昼休みに、昨日パブに一緒に行ったネッティから、 「具合、どう?家賃の件、どうなった?」と電話があった。 「アンディ、知らなかったって。謝ってくれたよ。」と言ったら、 「よかったね!昨日パブにいたみんなにそのこと言っとくね!」 と言ってくれた。 昨日の「6週間」の話で、 驚いたみんなはアンディを悪党よばわりしてたので、 そうしてくれるのは、今日皆と話せない私にとってはありがたかった。 ジャックからも電話があった。 生理痛でジャックも今日は仕事を休んだそう。 ネットで賃貸契約の法律を調べて、 ガバメントに質問の電話をしてくれたという。 私は金曜日にこの家に引っ越してきたんだけど、 家賃はその週の月曜からの分を請求されて払ってきている。 それは普通?というのも昨日みんなに尋ねたのだ。 「ガバメントの人は、それは普通ではない、って言ってたよ。 まあでも、今のんねねの状況なら、どっちでももう関係ないけどさ。」 「ほんと、どうもありがとう~。 いっつも助けてくれて感謝してる。」 「どってことないわよっ。じゃね。早く良くなってね。」 「ジャックもね。」 「わはは。ありがと。」 もやもやしてた気分がすっかり晴れた。 不当な扱いを受けていたわけでもなかったし、 誰もいやな気分にならずに済んだ。 お金も払わなくてよくなったし、アンディも謝ってくれた。 何より、みんなが助けてくれた。 知らないということにつけこまれてるんじゃないか、 外国人でいるのはいや、と泣いた私だったけど、 困ったことが起こるのが人より多いだけ、 親切にしてもらう、助けてもらうことも人より多い気がする。 落ち込んだ分、みんなのあったかさはほんとうに嬉しかった。 みんなだいすき。 また明日からがんばるぞっ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年07月28日 17時54分30秒
[異文化] カテゴリの最新記事
|