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ラーメン好きは語る

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2011.01.24
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カテゴリ:ラーメン
高校生のころ、ちょくちょく立ち寄った札幌ラーメンの店があった。
豚骨ラーメンの本場・九州なのに、である。
西鉄電車の駅を降りてすぐ。
細い道をちょっと行った突き当りにある小さな店だった。
若い夫婦が2人で切り盛りしていた。
厨房で鍋を振るのは旦那さんの方。
決まって注文したのは味噌ラーメンだった。

熱した中華鍋に、小さなもの……刻みニンニクか……を一つまみ入れて、
おもむろにモヤシを追加。そして鍋を数回、軽快に振る。
そこへ、透明なスープを鍋へ。
ジャーっていう激しい音を立てながら、モヤシを包み込んだかと思うと、
別の鍋で茹でていた麺をさっと鍋の中へ入れたかと思うと、
すぐさま味噌を染み込ませる。
その手さばきの良さにほれぼれとした。

スープは鶏がらベース。
旦那さんに確認したわけでもないし、
寸胴の中をのぞいたわけでもないので、「絶対」とは言えないが、
中華鍋に注ぎ込むスープの水のように透き通った状態は、豚骨ではなく、
鶏がら以外にありえないだろう。

麺は縮れ麺。コシがあって、ツルツル感もあった。
味噌も絶妙で、ちょっぴり酸っぱい味噌の味が沁みて
麦の残りも1粒残さず飲み干したものだった。

残念ながらその店はしばらくして店をたたんでいた。
いつものように、半ドンの土曜日の午後(土曜しか立ち寄らなかった)、
バスの待ち時間を利用して
駅を降りて店の前まで行くと、ドアは固くしまったままだった。
張り紙はなかったのだろう。
次の土曜も、確か行った記憶がある。
そして、「つぶれちゃったのか」と一抹の悲しい思いを抱いたのを覚えている。

あれから40年余り。
社会人になってからも、「あの味」は舌がしっかりと覚えている。
近所に札幌ラーメンの店ができたと聞けば、すぐにのぞいてみて、
味噌ラーメンを注文した。

25年近く前には、北海道を半周した新婚旅行でさえ、2、3回は札幌ラーメンの店に立ち寄った。
それでも、”出会い”は訪れなかった。

それが、今年になって、ついにその時はやってきた。
見つけたのだ。あの味とそっくりおんなじ「味噌ラーメン」を。
しかも、値段はナント、100円!
場所は、街角のあちこちで見つけられる
セブン・イレブンだった。

冷凍コーナーに鎮座していた。
ほかには、醤油ラーメンも、もちろん、豚骨ラーメンもある。
何気なく、半信半疑で試してみようと思って手に取ったのが始まり。
ちょっと酸っぱ味もある、あの感覚。
コシがあって、それでいてツルツル食感。
あのラーメン、そのまんま、だ。
札幌ラーメン
仕事を終えて帰ってきた女房に感動のあまり、
「長年、探していた味噌ラーメンを見つけたぞ!」と口走った。
(それまで何度か話したことはあったはずだが、ポカンとしていた)
珍しい虫を発見したのを母親に告げる子どものように……。
一番に自分の喜びを、身近な、大切な誰かに伝えたいときのように……。

40年超も、”出会う”ことがなかったのだ。
まるで、ガキのころによく遊んだ知己と40年ぶりに出会ったかのよう。
そんな感動を覚えたのだった。

九州以外でも売っているかどうかは分からない。
今度、県外に出ることがあったら一番にセブン・イレブンに寄ってみよう。

全国の方で、「うちの近くのセブン・イレブンにもあったよ~」って見つけた方は
よかったら、お教えください。

もちろん、私は、セブン・イレブンの関係者なんかではありません。
一消費者ですが、以前から、テレビでコンビニ業界の味の追求ぶりには
驚かされてはいました。
でも、これほど、心を突き動かされた味はありませんでした。

ローソンでも、ファミマでも、サンクスでも、スパーでも、ミニ・ストップでも、
どこでもあの味噌ラーメンが出されればいいのに、と心底願っています。
スゴイぞ、コンビニ。
侮ることなかれ、100円ラーメン!





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Last updated  2011.02.17 22:45:52
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