防衛相と硫黄島

普天間協議で沖縄を初訪問した田中防衛大臣、沖縄県の仲井真知事との会談の中で珍妙な発言があったとニュースになりました。知事に「もう何度か沖縄にはみえておられるんですか」と尋ねられ焦ってしまったのか…「あのう、まあ、沖縄は…石垣島は毎年１回ほどですね、まあ家族と同行しながら伺っておりますが、大体あの、水族館だとか、ああまあ、イオウジマだとかまあそういうところまで出かけましたけども」と、このような内容でした。かつての激戦地・東京都（小笠原村）の硫黄島とどこか他の島を勘違いしているのではないか、防衛相がそんなことでどうする！と、ネット上では気の毒なくらい叩かれていましたね。私も最初ぎょっとしましたが、小笠原の硫黄島であれば現在呼称は「イオウトウ」で統一されていますし、大臣がおっしゃりたかったのは鹿児島県の薩摩硫黄島、もしかすると長崎県の伊王島かもしれません。硫黄島の平和観音像（'06年6月撮影）それよりも今回の件で、小笠原の硫黄島には駐在の自衛隊さん以外に住人がいないこと、一般人は立ち入れないこと、遺骨収集や遺族による墓参が続けられていること…などを、意外と多くの方がご存知なのだと知って少しだけ嬉しくなりました。田中大臣にはすみませんが、こんなきっかけでも世間が硫黄島を思い出してくれるのは悪くありません。硫黄島については知人のブログ「OUR HOME ISLAND - いおうとう（硫黄島）」で詳しく紹介されていますので、興味のある方にはぜひご覧いただきたいと思います。★新品★【78%off】【洋画DVD】硫黄島からの手紙 (特製BOX付 初回...価格：890円（税込、送料別）★　★　★　今日の一品　★　★　★まだ観ていない方はお安くなっているこの機会にぜひ。悲惨なシーンもありますが戦争映画というよりは人間ドラマです。渡辺 謙さんが苦悩の司令官・栗林中将を好演されています。by FALO楽天市場店ランキング参加中！にほんブログ村

とびうお日時計

今日も暑くなりました。運動会の後は雨も降らずカラカラに乾いた日が続いていましたが、一昨日あたりから急に湿気が強くなった気がします。空気の動きもあまりなく、じっとしていても汗が噴き出すようです。少しでも涼しい気分になりたくて、出かけた帰りにとびうお桟橋を通ってみました。イルカ船の出発・帰着場所として観光の方にもおなじみの場所です。今日は入港中、そしていいお天気なので多くの船が沖に出ているようです。水面をのぞいたらサンゴの上をロクセンスズメダイの子供たちがちょろちょろと泳ぎまわっていました。写真はとびうお桟橋のシンボルになっている日時計です。台座に書いてある説明を読むと平成６年、小笠原諸島発見400年・返還25周年を記念して設置されたモニュメントで『彼方』というタイトルだそうです。日時計の刻板を海原にみたて、波の彼方へ飛び出すトビウオが時を刻む…そう思ってよく見ればなかなか洒落たデザインですね。父島には他にもいくつものモニュメントや記念碑があります。一つ一つ丁寧に見て歩くのも楽しいかもしれません。お友達のポレポレちゃんの発案で、夜は大島の方々とミニ交流会がありました。私はフラ練習の日なので踊り終わってから歩いてボニーナへ。ウクレレと歌とフラで、テラス席はすでにかなり盛り上がっているようです。ここでもkozさんと愛犬イリマに会うことができて、お土産にと大島牛乳・牛乳煎餅・生キャラメルを頂戴しました。ekistationさんからの椿油もこの時にいただきましたよ～（*^_^*）お心遣いどうもありがとうございます♪お友達つながりのこぢんまりした交流はとっても楽しくて、ポレポレちゃんと一緒に覚えたての「レモン林」とか踊ってしまいました。kozさんとお連れのお友達はどちらもフラの先生なので踊ってくださ～い！とみんなで無理を言い、カヒコの曲を披露してもらえることに。イプ（ひょうたんの打楽器）の代わりになるものは…と、お店のママが持ち出してきたのは大五郎の４リットルペットでした。チャントも踊りも本格派で素晴らしいのに、目をやるとリズムを刻んでいるのは焼酎の空きペットボトルだなんて～！（笑）でもさすがは先生、いい音色でした。その後も歌とおしゃべりは途切れず、零時近くまでのんびりと。解散してからも楽しかった時間の余韻を感じながら、同じ方向の人達と歩いて帰りました。家のすぐ近くまできても話はつきずに延々と立ち話を続け…「それじゃまた」と別れたときには、明るいお月さまが三日月山のほうに傾きかけていました。これなら大島のお友達ともまだまだ一緒に飲めばよかったかも（笑）。風もなく蒸し暑い10月の明け方、不良母はお腹を出して寝ている息子に毛布を掛けなおしてから、自分もそ～っと休んだのでした☆高さ約7.5cmのイプ型調味料入れです。ぽってりした形が可愛らしくて、フラガールの食卓を楽しくしてくれそう。by HOALOHA HAWAIIにほんブログ村

完成！タコノ葉カメさん

昼すぎのNHKで、小笠原諸島の世界自然遺産登録に向けての話題が取り上げられていました。明日東京発の船でIUCN（国際自然保護連盟）の調査団が来島します。IUCNアジア保護地域プログラム責任者のシャディー氏は取材に応えて「島を厳しい眼で見せてもらう」と話していました。なんとなく緊張します。午後のタコノ葉細工では、先日から友達に教わって作っていたカメさんに最後の後ろ足を取り付けて、ようやく完成させました。そもそもの始まりはハワイ土産のラウハラ細工の大きなカメの飾りもの。なんとか同じようにできないかとタコノ葉細工の熱心なメンバーが作り方を解明して、他のみんなにも教えてくれました。ぶきっちょな私には最初、編み目の増減が難しかったけど…作って慣れるのが一番みたい（^_^）ボディには綿を詰めて立体的に。背中の赤い風車は大きなハート型に並んでいるのがわかるでしょうか。葉っぱで両目も付けました。手足は４つ別々に作って、お腹の側で葉を編み込んで固定してあります。使う葉っぱの幅によって出来上がりサイズも自由自在。このカメさんは８ｍｍ幅の葉で作って、ちょうど両手のひらに乗るくらいの大きさになりました。けっこう可愛くできて嬉しいなぁ。いくつか作ってもう少し上手になりたいです。夜の関東ニュースでも自然遺産がらみの話題があるかも？と「首都圏ネットワーク」を録画しながら見ていたら、別の話題（離島ブーム）で父島の景色や竹芝のアンテナショップ「東京愛らんど」が紹介されていました。これから小笠原のメディア露出が増えるにつれて、行ってみたいと興味を持ってくれる人も増えてくるのでしょう。『もっと身近に 小笠原展』（入場無料）日時：８月５日（木）～８日（日）10:00～19:00（最終日17:00）会場：銀座文祥堂イベントホール（中央区銀座3-4-12）内容：小笠原に関する各種展示、Webカメラによるリアルタイム映像　　　体験参加コーナー（クイズ、アカギ材のお箸作りなど）　　　島の小中高生によるデジタルフォト展示お問合せ：小笠原展実行委員会 事務局（電話 03-3566-3539）小笠原の現状を知り、その魅力にふれてもらおうという催しです。島っ子が撮った写真をスライド形式で紹介する「デジタルフォト展示」、うちの子も応募しないかなー？夏休みの上京と予定が合えば見に行ってみたいイベントです。ホヌ（ウミガメ）をモチーフにしたアンティーク調のミニスツール。高さ26cmのミニサイズで置く場所を選びません。ハンドメイドのため木目調や柄は一つ一つ異なります。by 舶来品のレイメイにほんブログ村

南洋踊り総会＆懇親会'10

雨のそぼ降る金曜日…出かける用事が多いのに～！とりあえず荷物が多いタコノ葉細工はバイクで行きました。来週末の内地イベント「島じまん」での販売用作品の納品を先日やっと終えて、ほっと気が緩んだのは私だけではないみたい。日頃は猛烈な速さで注文の作品を作り続けている先輩方も、今日は少しお疲れ気味でした。東京愛らんどフェア「島じまん2010」日時：5月22日（土）23日（日）10:00～18:00会場：竹芝桟橋・竹芝客船ターミナル（入場無料）※おがさわら弁当、パッションフルーツほか特産品の販売※22日（土）13:30～「南洋踊り保存会&KAKA」ステージ出演※23日（日）11:30～「ナァ・プア・ナニ・オ・マクア」出演※タコノ葉細工ブレスレット作り体験（無料）、作品販売ありタコノ葉を途中で抜けて高校の保護者会へ。クラス懇談会で学校生活の様子、卒業後の希望進路実現に向けてのお話、昨年度の積立金と修学旅行の決算報告などを聞きました。もともと生徒が11人しかいない学年なうえ今日は保護者の出席率が低く、先生２人に母４人（笑）。修学旅行のとき子供達が体験した「ダイアログ・イン・ザ・ダーク」を取り上げたニュース映像も見せてもらいました。ピカケ（ジャスミン）の花小雨のなかバイクを飛ばして着替えに戻り、今度は自転車で東町へ。南洋踊り保存会の総会です。昨年度の事業報告によれば父島での踊り披露は25回、その他にも小規模のツアー対応、港踊り、小学校の踊り指導、練習会などなど…いやはや、踊りに踊ったり。こんな数字を見ると「南洋踊りの人達ってほんと、好きだよね～」と周りから呆れられるのも納得！？（*^_^ゞ後半はお楽しみの懇親会。初めのうちこそ静かにお料理を囲んでいましたが、お酒も入って座が盛り上がるとやっぱり踊りたくなってしまうのが “南洋踊らー”の性（さが）であります。父島副会長の指名で数人ずつ、んで結局は全員が一度は前に出て踊ることになり…私も最後の回でギダイを踊りました。御年88歳の酋長から小学生まで、歌が始まればみんな自然に身体が動きます。そろそろ中締めを…と思ったら、酋長がゴキゲンでまた１曲目のウラメから踊り始めてしまい（笑）全員でつきあって歌って踊って、そのまま最後のアフタイランで一本締め。お店の外で集合写真も撮りました。母島の副会長は数人を引き連れて二次会のカラオケへ…明日の船で「島じまん」に出発だというのにチョー元気ですね！さいわい雨はあがっていたので私は歩きで、息子は自転車で帰ってきました。今夜は仲間内で自分達のためだけに踊ってフル充電。これってたまに必要です。明日からはまた観光のみなさんのためにバリバリ踊りますよっ♪★　★　★　今日の一品　★　★　★南洋踊りのルーツのひとつ、パラオのダンサーと南洋踊り保存会が共演した舞台を収録。唯一の市販映像ソフトです。『南洋へのまなざし: パラオと小笠原の踊りと古謡』【DVD】3,318円（税込）by HMV 楽天市場ストア

特別展「小笠原の地名」

朝のウクレレ練習では「サンタが街にやってくる」を弾きました。週末のクリスマス会に向けて最後のおさらいです。ところどころ音が外れたりしながらも楽しくさらっと弾けて、自分達で「上手になったよねぇ～」と感心（笑）。だってこの曲を初めて弾いた頃には、テンポはぐちゃぐちゃ、歌う余裕なし、挙げ句の果てには難しいとこで途切れちゃったりと、それはもう悲惨な私たちだったのです。数年の間にメンバーの大半は入れ替わっているけど、練習を続けるって大切なんですね～♪今日のおが丸は定時入港、乗船客は217名。日本自然環境専門学校の学生さんの団体が横断幕で出迎えられていました。小笠原村が修学旅行生の誘致に力を入れていることもあって、少しずつですが若者の団体が増えている…ような気がします。観光の方に父島でまず訪れてほしい「小笠原ビジターセンター」では今、小笠原の地名についての大変面白い特別企画展が催されています。監修者の延島冬生さん（日本地名研究所会員）は地名ばかりでなく小笠原の自然にも造詣の深い方で、HP「月刊小笠原諸島」で綴っておられる歳時記にはいつも発見があります。なぜ小笠原になったの？ボニンってなんのこと？父島・母島・聟島列島の地名についても由来を知ることができる「小笠原の地名」展は、１月中旬まで開催中です。ビジターセンターは年内は出港中も休まず開館していますので、滞在日数に余裕のある方はぜひじっくりご覧になってみてください。きっと「へえ～！」と驚きますよ。夜はふたご座流星群に再チャレンジ…と思っていたのですが、早い時間から強烈な眠気に襲われてしまい（;_;）断念しました。明日は大きな予定もないし、ゆっくり休みます…。★　★　★　今日の一品　★　★　★進んでますか、大掃除？便利なお掃除グッズを詰め込んだ福袋ならぬ福バケツは、おもちゃ箱や小物入れ、スツールとしても活躍します♪便利なお掃除アイテムをかわいいバケツに詰めてお届けします 赤字覚悟！【福バケツNO.3】お掃除カラフル便利なお掃除グッズ★お買い物マラソン1215more10 4,500円（税込）by 奥さマーケット

二つの行幸記念碑

運動会の疲れが抜けきらない日曜日。気温は30.3℃まで上がりました。10月とはいえまだまだ暑い小笠原です。午前中は家でゆっくりしていましたが、午後から買い物に出かけました。お天気がいいと、見慣れたお祭り広場の景色もとってもきれいです。お祭り広場の入口付近には、天皇陛下の行幸記念碑が２基あります。大変恥ずかしながら、これまで私は「な～んで２つもあるんだろ？」と思っただけでちゃんと見たことがありませんでした。で、初めて由来文を読んで納得。ひとつは今上陛下、もうひとつは昭和天皇がお見えになった時のものだったんですね。てか、昭和天皇が来島されていたなんて忘れかけていたかも…（;^_^ゞこちらは平成６年２月、天皇皇后両陛下が小笠原諸島をご視察されたことを記念して建てられた碑。それはなんとなく知っていました。ホテルホライズンのロビーにはその時の写真が飾られていますし、この碑は字が大きくて目立つので…。そしてこちらは昭和２年、即位されたばかりの昭和天皇が父島・母島に来島された記念の碑です。今みたいに飛行艇でひとっ飛び、とは行きませんから戦艦に乗ってこられたのだとか。そういえば母島の「御幸之浜」は昭和天皇が行幸されたことから名前がついたと聞いたことがあったかもしれません。碑文を読んでみたところ、この碑は戦争で壊れ地中に埋まっていたものを平成４年に修復再建したものだそうです。ちなみに。ある時、学生時代からの友達が「俺、仕事で父島に納品とかすることあるよ」と話してくれたことがありました。「こないだバスケットゴールが行った」と聞いてしばらく後、設置されたのがこの碑の後ろに写っているバスケットゴールです。こんなに離れた土地に住んでいても、友達とちょっぴり繋がってる気がしてウキウキしましたっけ…。★　★　★　今日の一品　★　★　★大人気の特製ブレンド豆500g×４袋にクッキーのおまけまでついてこの価格。しかも送料無料は嬉しすぎ♪完全個数限定!! 冬味バージョンにパワーアップ!! グルメ大賞2006受賞記念50杯増量中！ドカンと詰ったコーヒー福袋 専門店のコーヒー福袋が驚愕の7割引で送料無料3,148円（税・送料込）by 澤井珈琲 Beans＆Leaf

10月のタコノ葉（ブサキ）

今日も暑くなりました！東京からのおが丸は11:50入港、乗船客数は277名。デッキには見覚えのある横断幕がかかっています。あれは毎年来てくれる埼玉県経営者協会＝通称「埼経協」さん！この洋上研修のみなさんをお迎えすると、秋なのね…と思うようになりました。毎月テーマを決めて教え合う日を決めたタコノ葉細工、今日の活動では「ブサキ」を作りました。先端に突き出た針で必要な幅に葉っぱを割く道具で、タコノ葉細工には欠かせません。普段は研究会の備品のブサキを借りる人が多いのですが、消耗品だし自分で手作りできればいいね！ということで、ベテランさんに教えてもらいました。タコノ葉細工を始めたばかりの頃には、削った２枚の竹の間に針をはさむ作り方を教わりました。今は台木に小さなドリルで針穴を開けたり、彫刻刀で外側に溝をつけてボンドで埋め込んだりと新しい工夫がなされています。手が滑らないよう凧糸できっちり巻いて出来上がり。思ったよりきれいに簡単に作れました（^_^vとびおう桟橋には、またシロワニが入っているそうです。製氷海岸からは停泊中のおが丸の灯りが見えました。まだまだ湿気もあるし暑いけど、こんな夕焼け空を見るとやっぱり秋なのね…と思うのでした。★　★　★　今日の一品　★　★　★ブサキ作りにも活躍するミニルーター。浜辺で見つけた貝殻や木の実に穴をあけるのに、一台持っているととても便利です。【送料無料】PT-α 小型ペンタイプミニルーターセット ミネシマ(発売中)【NEWショップ】【k4u5643】6,962円（税・送料込）by ビッグビィ楽天市場店 -2nd-

お待たせ！港踊り再開

とっても忙しい一日でした。朝イチで、レイズで受けた注文のレイの納品。郵便を出して、今日帰る人へのお土産に皆既日食ガムを買って、シダを採りに行って、それから、それから…。夢中でやること済ませて、お見送りレイをなんとか時間までに作り終えました。日食ツアーでご一緒した縣先生へ贈る、ちょっと華やかめのレイです♪今日はお客さんが多いため午後１時から乗船開始でした。南洋踊り保存会の私たちにとっても、今便のお見送りは特別。昨年秋から休止していた「港踊り」がいよいよ再開です（^_^）観光の方だけでなく島内からも「次はいつ踊るの？」「お客さんに見せてあげたい」と期待の声を寄せ続けていただいたことがパワーになりました。写真手前は歌のＮさん（↓）フラの人気曲「サンゴ通り」を生んだ島のミュージシャンでもあります。おが丸のデッキにいっぱいのお客さんたち、歓声や手拍子で応えていただき素晴らしいノリでした。青空の下で観光のみなさんのために踊るのはやっぱりシアワセですね～！この夏は毎便、この見送りの南洋踊りを披露する予定ですのでご期待ください。出港後の島はすかーんと空っぽになった感じ。夕暮れ時には三日月山にきれいなお月さまがかかりました。この写真を撮ったあとビジターセンターでの講演会「ひるまのオオコウモリ」へ。オガサワラオオコウモリの集団ねぐらとコウモリダンゴ（何十頭もくっついてぶら下がること）は、父島の環境に適応した“小笠原ならでは”の行動なのだそうです。真っ昼間のオオコウモリの様子を動画で見ることができました。帰り道、家まであと数百メートルのところでバイクがガス欠に…。何日か前から燃料切れのランプが点いてはいたけど、忙しかったり、スタンドに寄れそうな時には雨だったりで（給油口がシートの下にあるから開けると中の物が濡れちゃう…）そのまま突っ走ってたんですよねぇ☆仕方ない、押して帰らなきゃねー！と夜空を見上げたら、ほの白く横たわる天の川をバックに星が長く尾をひいて流れました。なんだか励まされたような気がして嬉しくなりました。★　★　★　今日の一品　★　★　★あのハリーポッターとホーリーソールズのコラボが実現！ホグワーツ魔法魔術学校の4つの寮とハリーポッターの世界観をイメージしたカラー計8色が登場。オリジナルの通気穴や付属のシューバッグが付いたプレミアムなモデル。限定品！ハリーポッターとのコラボモデル！「ハリー・ポッターと謎のプリンス」09年7月上映決定。『HOLEY SOLES【ホーリーソールズ】ハリーポッターエクスプローラー2 』★送料無料・記念特価★ 2,490円（税・送料込）by ワシントン靴店

７月のタコノ葉（ブレスレット）

青い空に白い雲、三日月山の向こう側には入道雲っぽいのなんかもみえて、気持ちのよいお天気でした…暑いけど。黄花コスモスの種が芽吹き、アナナの苗が初めて蕾をつけました。季節が日々移ってゆくのをはっきりと感じます。今年度のタコノ葉細工は毎月テーマを決めて楽しもう！と盛り上がっています。７月は「ブレスレット」なので、私も材料を持って参加しました。いつも観光客さん向けの体験教室でお教えしているブレス作りですが、集まって作ってみると「ここどうやってる？」「こうしたら丈夫なんじゃない？」と意見が飛び交い、勉強になりました。巻いた葉っぱの最後を見せないきれいなやり方も教わることができましたよ♪ブレスレットを作りながら聞いた噂ですが、今便のおが丸にはエレベーター設置のお仕事で来た人が乗っていたそうです。これって大事件！だって島にはまだエレベーターが無いのですから。どうやら診療所の向かいに新しく建設中の複合施設にできるらしく…それが本当なら、完成したら見物に行かなくっちゃ！タコノ葉がおわってクラブハウスの外に出ると、旭山の上にきれいな月が出ていました。自分の眼で見た以上にきれいな写真なんて撮れっこない、しかもコンパクトデジカメで…そう知ってはいても、こんな時どうしてもカメラも向けたくなります。「第２回伊豆諸島・小笠原諸島観光ポスターデザインコンテスト」募集期間：2009年8月1日（土）～10月20日（火）必着応募規定：写真やイラストとともにキャッチコピーをもった作品　　　　→詳しい応募要項（pdf）はこちらをクリック賞　金：最優秀作品賞に30万円＋東京諸島への旅行券＋記念品主　催：財団法人東京都島しょ振興公社とっておきの写真やイラストがある方は（↑）こんな「ポスコン」に参加してみてはいかがでしょうか？伊豆諸島部門と小笠原部門があり、テーマは「自然」「夏」「癒し」の３つ。入賞作品はポスターのほかパンフレット、ホームページ、交通広告などに活用されるそうです。★　★　★　今日の一品　★　★　★今がまきどき。およそ40本分の種が入っています。【期間限定10％OFF！】秋に映える暖色系【期間限定10％OFF！】■タネ■黄花コスモス 混合3ml141円（税込）by ペットエコ＆ザガーデン楽天市場店

お座敷☆南洋踊り

まだまだ晴天が続いているけれど、風が出てきました。天気図を見ると明日からは天気が崩れてしまいそう。一昨日ゆでて水気をとばしてあった150本のタコノ葉を大急ぎで巻きました。陽の光があるうちに少しでも干してカビを防がなくては…。この作業に時間がかかってしまい、友達の誕生日祝いに贈るプレゼントを買いに出られたのはもう陽が傾きかけてからでした。彼女の住まいはニュージーランド、今月末の誕生日には明日の船で送らなければ間に合いません。選んだのは小さなHONU（ウミガメ）のついたネックレス。う～んそう言えば私って、島に来てから人への贈り物以外でアクセサリー類を買ったことがあまりないかも？（^_^;夜は南洋踊りの予定が重なって大忙しでした。夜７時から、某お宿で「お客さんのために踊ってほしい」とのリクエストがあり衣装で出向きました。スペースの都合もあり踊り手５人＋歌・KAKAのチームで、畳の上で踊らせてもらいました。どうしても見たい！見せてあげたい！という声があれば、なるべくお応えしたいというのが南洋踊り保存会の想いです。同じく夜７時、おが丸の船客待合所では保存会の定期練習会が始まっていました。こちらには他のベテランさんが残って、新しい方に踊りの基礎をレッスンしてくれていました。遅れた私たちも途中から加えてもらって一緒に踊る、踊る、踊る…。この練習会は一般に公開されていて、今夜も観光の方が宿のオーナーの誘いで参加なさっていました。ポストの上に…。踊り疲れて家に戻ると、ポストにきれいな包みがちょこんと置いてありました。あ、今日はバレンタインデーでしたっけ。例年どおり、クラスの女子たちが男子の家に届けてまわってくれたようです。義理チョコよりは少～し温かな気持ちのこもった、いわゆる “友チョコ”（*^_^*）しかもこの島の女の子は手作り派が多いんです。息子は嬉しそうに全部の種類を少しずつ味わっていました…鼻血が出ても知らないよ～！（笑）★　★　★　今日の一品　★　★　★生チョコで有名なRoyce'の超人気商品！伯方の塩をふった薄切りポテトチップの香ばしさに、薄付けのチョコレートがマッチして…。この味わい、クセになります♪ロイズの人気商品！あまじょっぱい後ひく美味しさ♪ロイズ『ポテトチップチョコレート』キャリー (3袋入） 2,079円（税込）by 北海道お土産探検隊

僕らは Bonin Islander

う～ん今日もいい天気！島のあちらこちらではビーデビーデやカエンボクが赤い花を咲かせています。春らしい、なんとも優しい空の色に誘われて用事がなくても出歩きたくなっちゃう。もちろん玄関先にはタコノ葉もめいっぱい広げて干しています。停泊中のおが丸と青灯台昼休みに息子から「化石が出たって！」と聞きました。しばらく前から工事で掘り起こしていたＢ－しっぷ横のバス停のあたりで、貝の化石だそうです。海の近くだから珍しくないそうですが…バス停から化石ねぇ…いや、珍しいよ…（笑）。海側から見た大神山神社夜は日本島嶼学会若手研究者グループによる「第１回小笠原研究交流会」に参加しました。昨年父島・母島で実施された返還40周年記念事業のフォーラム「島民と考える小笠原の可能性」と、公開シンポジウム「小笠原の文化を考える」を継続し発展させるもの…だそうで、１日目の今夜は６名の方が30分ずつの持ち時間で登場しました。私が楽しみにしていたのは最初にお話をなさった延島さん（日本地名研究所）による「小笠原諸島・父島の地名」と、ニシモトホマレさんの「小笠原の古謡」実演の２つでした。ほかには「ガラパゴス９ヶ月の調査研究協力を終えて」「エストニアの島の歴史と政治」「離島地域における住民支援の具体的方策からみる行政過疎地域の行政サービス確保の可能性」（タイトル長すぎ！笑）などなど、小笠原に関係があったりなかったりの諸々のお話。予想以上に面白かったのが山上さん（日本島嶼学会理事）による「調査報告・小笠原復帰前のパスポート」でした。日本だったりアメリカだったり「国」の意識が揺れ動いた小笠原。米国統治時代の住民が持っていた意識は「Bonin Islander」であり「Chichi-Jiman」「Iwojiman」であったというのです。実際に米国再入国許可申請に記載された例が写真で紹介されていました…Citizenshipの欄に「Bonin Islander」と記入し、のちに指摘を受けて「Japanese」と訂正してあるものです。自分は何人なのか。日本人の大半はあまり意識しませんし、私も国籍や土地への帰属意識について考えたことがありませんでした…この島に来るまでは。戦前、戦後の激動の時代を生きた欧米系島民の方々の島に対する切ないほどの想いの理由を、またほんの少し垣間見た気がするお話でした。★　★　★　今日の一品　★　★　★島民自らの語りによって明らかになる、アメリカ占領、日本返還。山口遼子『小笠原クロニクル 国境の揺れた島』（中公新書ラクレ）882円（税込）by 楽天ブックス

「締め踊り」練習中

夕べ、２時すぎ…でしょうか。外が騒がしいので出てみると、近くの木の茂みでコウモリが鳴いていました。もお～うるさいなあ！（笑）その時には星が見えていたと思うのですが朝までに天気が崩れたらしく、今日は一日雨に降り込められました。ときどき小雨にはなりましたが外に急ぎの用事もなく、ずっと家で手紙やはがきを書いていました。島ではいわゆるレターセットなるものはお店でも取り扱いが少なくて、おかげで若い頃から趣味で買い集めた大量のレタセを広げて、眺めて、選んで使う…という楽しみを見つけました。写真は製作中のタコノ葉はがきホルダーと今使っているポケモン柄のホルダー。さてさて、今夜は月２回の南洋踊り練習会がありました。まったく初めて！の初心者さんはいなかったので、来月始めの「文化サークルフェスティバル」に向けて実践練習をすることに。踊りながら動きなどを確認して不安をなくせるよう、とにかくくり返し通して踊りました。文化サークルでは突然「締め踊り」を踊ったこともあるので、後半はそれに備えての練習もしましたよ～！『締め踊りの歌』わたしは よく ねましたさくばん ゆめを みましたそのとき わたしは たいへん よこまりましたが わかりません南洋踊りの５曲のうち、最後の「アフタイラン」の前に元々入っていたのがこの「締め踊りの歌」です。文化財指定には含まれておらず普段は人前で披露する機会が少ないのですが、他の５曲とまったく同じテイストの振りがついていて（笑）保存会の会員はいざという時のために知っておくべき曲、ではあります。小笠原に通いつめている “通” の方なら運よくご覧になったことがあるかもしれませんね。父島・母島の文化系サークルが集う「文化サークルフェスティバル」は２月７日（土）午後１時半から、父島の地域福祉センター（多目的ホール）で開催されます。島民同士のお楽しみ会のようなものですが、楽器やコーラスなどの音楽系から手話、南洋踊りまでとにかくたくさんのサークルが参加するイベントです。おが丸の入港中（出港前日）ですから、もし今日みたいなお天気だったら観光の方ものぞいてみると面白いかと思います。★　★　★　今日の一品　★　★　★こ…これは欲しい！お手紙好きのココロを揺さぶる、郵便モチーフの木製スタンプ13個セット。手紙を書く時に役立つ便利なウッドスタンプセットです。デイリースタンプポストオフィス1,029円（税込）by 雑貨店ブルーデージー

タコノ葉細工新年会'09

昨晩は新しく買った地図帳が面白くて夜更かししてしまいました。ニュージーランド在住の彼女の街はここ、こないだ絵はがきをもらったイタリアの世界遺産は…と地名を拾うのが楽しくて。ネット上でぱっと表示される詳細な地図よりわくわくするのは何故なのでしょう。今日はずーっと薄曇り。午前中ぱらぱらと雨も降りました。ヤギが鳴くと（麓におりてくると）天気が崩れるといいますが、ほんとに裏山から仔ヤギの声が…。あんまり必死にメェーメェー鳴くのでカメラを持って見物に出ました。大人のヤギも何頭かいたのではぐれたわけではなさそうですね。でもこんな道路際まできて大丈夫？午後のタコノ葉細工では、作りかけの作品（はがきホルダー）のポケット部分を編み進めました。目が歪んだりでこぼこになった部分もありますが「後からスチームアイロンをあてれば気にならなくなるわよ」というベテランさんの言葉を信じてひたすら前へ。お隣の方はふたつきの通帳入れを製作中、反対側の方は人にあげる手土産を作るため干した葉を割いて整えていました。今年は会として受けた大口の注文もあってこの金曜の活動も忙しくなりそうですが、自分の好きなものを作る時間は確保したいですネ♪４時半に後片付けをして「じゃ、２時間後にまた！」と解散しました。夜はタコノ葉細工研究会の新年会です。東町の「こも」に女性ばかり20人が集まって飲み放題で盛り上がりました。お鍋に島寿司、サラダ、海老フライ、豚トロ、やきそば…次々出て来るお料理もハイペースで食べ続けながら、話の弾むこと！後半のゲームの賞品でもらったのはこれ（↓）でした。インテリアにもなりそうなタコノキの実生。活動に顔を出している人は、じつはほんの一部。タコノ葉細工はお家で作業をする人のほうが多く、年に一度の新年会は大切な交流の場です（幹事さん、楽しい席をありがとう！）。今年の私の目標は、無謀な大作に挑んだりせず着実に作品の数を増やすこと。まずは抱えてるはがきホルダーを仕上げなきゃですね～（;^_^ゞ★　★　★　今日の一品　★　★　★世界地図と日本地図が両方見られてお得な内容。各国・各県のデータが載っていたり、世界遺産に独自のマークがついていたりで楽しく「読める」地図帳です。グローバルマップルアトラス『世界＆日本地図帳』旺文社1,680円（税・送料込）by 楽天ブックス

「グリーンフラッシュ」CD発売

おが丸は定刻に入港しました。会社の健康診断のため上京していたダンナ君もこの便で帰島。お土産はケンタッキーとポケモンセンターヨコハマで買った「ミックスオレ」でした。お天気が悪く船も揺れたのかと思いましたが、やはり今便で帰ってきた友達によれば凪で静かな航海だったそうです。わが家のお庭では白い花が、鼻をくすぐるような甘い香りをただよわせています。昨年も目と鼻を愉しませてくれた「幸福の木」と思われる庭木です。お花の写真を撮り続けていると植物はちゃんと季節を知って咲いたり実をつけたりしていることがよくわかりますね。今夜はヤンキータウンで「グリーンフラッシュ」のライブがありました。あいにく聴きに行けなくてとても残念だったのですが…。父島在住のメンバーで活動しているこのバンド、このたびCDが発売されることになりました！ギター、フルート、パーカッションで奏でる音楽は、なんとも癒される心地よいものばかり（*^_^*）父島の空気感が好きな方にはぜひおすすめです♪CDは８曲収録で2,000円。島内では「フリーショップまるひ」で購入できます。ネット上ではmixi内に「グリーンフラッシュ」コミュがありますので、郵送希望の方はそこで直接お願いしてもいいでしょう。これまでは父島でしか聴けなかった島の音楽がまた一つ、どこでも楽しめるようになりましたね。★　★　★　今日の一品　★　★　★同じお花が咲くかしら？（^_^）新築祝いや開店祝いに、オフィスやお部屋のインテリアにもぴったり。扱いやすいサイズです。♪送料無料 即日発送可♪ドラセナ・マッサンゲアナ（幸福の木）5号鉢 高さ50cm かご・受け皿付き3,570円（税・送料込）by 渥美洋らんセンター スズキラン園

南洋踊りと副大臣

またしても雨、です。午前中はなんとか持ちこたえていた空もこらえきれなくなったか、昼ごろに降り出した弱い雨がしとしとと降り続く一日となりました。外での作業がしづらい代り、湿気があるのでタコノ葉の下ごしらえなどするにはぴったりです。今日は南洋踊りの雑誌取材がありました。講談社の旅行雑誌「TRANSIT」に小笠原の記事が載るらしく、写真撮影のためたくさんの保存会員が集まりました。小雨に濡れた草やふかふかの白砂を踏みしめて踊るのはいい気持ち。腰みのが濡れてしまうことだけが心配でしたが、先方が気を使って手早く撮影してくれました。掲載は来年春ごろとのことです。この撮影の最中、来島中の金子国土交通副大臣のご一行がちょうど通りかかられました。短縮バージョンで南洋踊りを披露すると大変喜んでいただき、一緒に記念撮影も。今回、父島・母島の両方を視察なさっているそうで、こういう芸能も生で見ていただけたのはよかったと思いました。踊っているとき他にも何人か見物していた中には、停泊中の「富士丸」の乗組員さんもいました。お話によればマリアナ諸島での調査の帰りで、海の状況が悪く昨日は出港できなかったそうです。これから一昼夜半かけて静岡までお帰りとは大変ですね。どうぞお気をつけて。★　★　★　今日の一品　★　★　★旅雑誌『ニュートラル』が生まれ変わったトラベルカルチャー誌が『TRANSIT（トランジット）』です。旅先で重宝するミニブックと大地図の特別付録つき。講談社『TRANSIT』Vol.3（12/5発売）1,500円（税・送料込）by 楽天ブックス

【TV】戦後は終わらない

昨晩は深夜に放送された番組「戦後は終わらない ～硫黄島・日米元兵士たちの証言～」を見て、泣いてしまいました。硫黄島から生還した日米双方の元兵士たちのインタビューを中心に、凄絶な硫黄島戦の現実を伝える良質なドキュメンタリーです（第17回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品）。実際にあの戦いを経験した方の言葉は一つ一つが本当に重く…。村の訪島事業に機会があればもう一度参加したいという想いが強くなりました。午後から家族で年賀状用の写真を撮る “ロケ地” 探しに出かけました。車で島をぐるっと周り、あーでもないこーでもないと場所選び。その途中でも戦跡を通ったり、ヤギの姿を目で追っていて今まで知らなかった場所にトーチカを見つけたりしました。小笠原ではエコツアーの一つの形としての戦跡ガイドツアーが盛んになっていますが、ここで本物の戦争の跡を見ることをきっかけに、もう一歩踏み込んで考える人が一人でも増えてくれるといいな…なんて思いながらのドライブでした。来月初旬には小笠原諸島返還40周年記念事業のラストを飾る「全国エコツーリズム大会 in 小笠原」が開催されます。参加者は父島・母島でのエコツアーに実際に参加し、その後の分科会でテーマごとに小笠原のエコツーリズムを検証するというものです。内地からご参加の方向け パッケージツアー↓「全国エコツーリズム大会 in 小笠原」５泊６日（12/6～11）http://www.ogasawaramura.com/tourdesk/tourinfo.htm豊富なプログラムの中から選んでエコツアーを体験できます。島民の現地参加も受けつけていますし、分科会・シンポジウムのみの参加は無料だそうです。この機会に初めてのエコツアーにお世話になってみるのもいいかもしれません。★　★　★　今日の一品　★　★　★昨年１月に出版された、比較的新しい硫黄島関連本です。自らが硫黄島戦を経験し、戦後は遺骨調査と慰霊のため20回以上渡島した方の手記。『硫黄島戦記（玉砕の島から生還した一兵士の回想）』光人社刊1,890円（税・送料込）by 楽天ブックス

島っぽい貼紙

小笠原オリジナル音楽集「Boninの風」

とても暑い一日でした。これで気温が30℃なかったなんて信じられない！午前中は小学校でタコノ葉細工授業の最終回。猛烈な日差しのなか家に戻ってお昼を食べて、午後イチでまた小学校、今度は南洋踊りの授業です。体育館が暑くて、踊りながら倒れちゃうかと思いましたぁ！（;^_^ゞ高学年は遠泳大会にむけて海練習。うらやましい…。今日は村から、待ちに待ったCDが各家庭に配布されました。返還40周年補助事業の一つに「この島に流れる音楽CD制作」というのがあります。有志が集まった「ボニンの風」というグループが企画したもので、島の暮らしのなかで自然に耳にしているさまざまな音楽が収められています。このたびそのCD『小笠原オリジナル音楽集 Boninの風』が完成し、お披露目となりました♪戦前から伝わっている「南洋踊りの歌」や「お宿のために」「レモン林」「丸木舟」といった小笠原古謡、返還の喜びを表した「小笠原返還の歌」、八丈島にルーツがあるという「八星流太鼓」「ぼにん囃子」「小笠原太鼓（母島）」、丸太をくり抜いた島生まれの楽器「KAKA」の音色や、ザトウクジラとウクレレのコラボ「Song」も入っています。フラで人気の曲も「アオウミガメの旅」「サンゴ通り」「時雨山」「十六夜」「ランデヴー」といった定番曲に加え、最近の人気曲「大切なもの」「ドキドキアイランド ～島っ子の恋のうた」まで収録。「スティールパン」は返還35周年のイベントがきっかけで島に根づいた新しい音楽です。小笠原がテーマのアルバムも出している石やん（こと石田長生さん）のオリジナル曲「Boninの島」は、元リングリンクスの希さんが歌っています。大好きな「大切なもの」は何度聴いても名曲です（*^_^*）１曲目の「マイディア ボニン アイランド」は島の人が作った素朴な歌ですが、心のこもった歌声が胸に響き、一人で耳をすまして聴いていたら涙が出てしまいました。圧巻は今春の小笠原小学校の卒業式で録音した「アオウミガメの旅」！先生のピアノ伴奏で子供達が歌うこの曲にのって、卒業生が退場する場面です…いつまでもいつまでも続く拍手の音に、島で経験したいくつもの別れのシーンが甦るようで、これまたうるうる…。全21曲、スケジュールに追われながらこんなに素晴らしいCDにまとめてくれた制作チームのみなさん、ありがとうございました。残念ながら非売品ですので島外の方には小笠原へ遊びに来て聴いてもらうしかないのですが…。島のみんなの宝物になること、間違いなしですね♪★　★　★　今日の一品　★　★　★手に入らないとお嘆きの小笠原フリークさんへ。石やんの「Boninの島」はこのCDで聴けますヨ！今なら送料無料です。石田長生『Boninの島』2,800円（税込）by アサヒレコード

公開シンポ「小笠原の文化を考える」

帆船「あこがれ」HPの "Ship's Log" が更新されましたね。大阪から小笠原まで13泊14日の長い航海を無事に終えられたとのこと、おめでとうございます。お疲れさまでした。「あこがれの小笠原航路」聴いてみたかったなあ！フェアウェルパーティーで南洋踊りを踊ってくれた人もいたらしく、嬉しいかぎりです。また来年もお待ちしていますね～！さてさて、今日はとんでもないスコールが降りました。午後２時すぎ、ぽつぽつきたな…と思ったら、そこから一気にどしゃ降りに！！（>_誰ですか、便所サンダル？なんて呼ぶのは！？安くて丈夫でカラーが豊富、何より履きやすくて水辺でも滑りにくいのが魅力です。島民の魂・ぎょさんを履いてみませんか。888円（税込）

小笠原 40回目の返還記念日

青い空、気持ちいい風、今日の高校生のウィンド授業はきっと順調なはず！ちょうどおが丸の入港時間に前浜でやっているので、写真を撮りに寄りました。船をバックに青い海を颯爽と滑る島っ子たち…を期待していたのですが、おが丸の手前で１年生達はあっちでポチャン、こっちでパタリ（^_^;）「颯爽」どころか「死屍累々」ってカンジの写真になっちゃいました（笑）息子の言い訳によれば、うねりがあって難しかったんだとか。次便に期待しましょうね☆戦後も長く米軍の統治下にあった小笠原諸島が日本に返還されたのは昭和43年（1968年）6月26日。今日が40回目の返還記念日です。これを記念して、おが丸からの40人目の下船客に村長から記念品が贈られました。中身はＴシャツと小笠原のラム酒だった模様。また、小中学校では40回目の開校記念日を祝う式典が行われました。小笠原郵便局では今日から期間限定日付印が登場しています（～7/4まで）。夜は地域福祉センターで今日・明日と開催される公開シンポジウム「小笠原の文化を考える －これまで、これから－」に参加しました。今夜は、南洋踊りに詳しい小西潤子さん（静岡大学準教授）の「小笠原、沖縄、ミクロネシアの行進踊りの号令に関する比較」、小笠原フラの創始者である山口真名美さんの「小笠原の新しい文化としてのフラの過去と現在」、ロバート・エルドリッヂさん（大阪大学大学院準教授）の「小笠原返還と日米関係」、３つのお話を聞いた上で「小笠原文化 － 何を、どう伝えるか」をテーマに（？）ディスカッションの時間が設けられていました。どのお話も興味深かったですが、個人的に印象に残ったのは外国人のエルドリッヂさんただお一人が、今日が返還記念日当日であることに触れ「おめでとうございます」と言葉を添えてくれたこと。そしてまとめ役のダニエル・ロングさん（首都大学東京準教授）がおっしゃっていたことですが、一見関係ないように見える今日のテーマ（南洋踊り・フラなどの芸能と硫黄島問題、返還の話題）どれをとっても、よその人にああだこうだ言われる前に島民自らが咀嚼し、外に向かって語れるだけの高い意識を持つことが必要だという趣旨（だと理解しました）のお話でした。それができて初めて「小笠原の文化」が育ったと言えるのかも知れませんね。今朝のNHK「おはよう日本」では「今も残る戦争の傷跡」として境浦の沈船や夜明山の戦跡が、夕方の「首都圏ネットワーク」では「進む高齢化 島の介護は」という話題が取り上げられました。思いがけず夜の「ニュースウォッチ９」にも小笠原が登場し、あわてて録画！土曜日まで、まだまだ目が離せません。★　★　★　今日の一品　★　★　★母島で作られている正真正銘・純国産の小笠原ラム酒。返還40周年記念マスコットキャラ「よんまるくん」のラベル付きバージョンが手に入るのは今年だけですよ～！たぶん。小笠原 ラム2,100円（税込）by タカムラ Ｍａｌｔ Ｈｏｕｓｅ

咸臨丸墓地を歩く

入港の出迎えで港に行ったとき、知人から「あなたに見せたい場所がある」と言われました。Ｇパンのポッケにいつもデジカメを入れてて、何かというとすぐ写真に収める私が、きっと喜ぶはず！と…。午後から待ち合わせて連れて行ってもらったその場所には、とびきり素敵な光景がありました（*^_^*）見たまんまの感動をお伝えするには、写真の腕が未熟ですが…。林のなかのシマサルスベリの大木、いくつもに分かれたその木の股に、スッパグサの小さな花がまるで守られているように咲いていました。そこだけほんのり明るいような気さえして「聖地」なんて言葉がうかぶほど。静かで美しく、あたたかな気持ちになれる光景でした。この木があったのは奥村の咸臨丸墓地です。恥ずかしながらこの墓地は前を通るだけでちゃんとお参りしたことがありませんでした。小笠原は最初から日本領土だったわけではなく、1800年代にはイギリスとかアメリカからの関与もあり、領有権があいまいだったといいます。それを心配した日本幕府が外国奉行の水野忠徳をはじめとする巡検隊を小笠原諸島へ派遣したのが1861年。この人が父島の扇浦に幕府の役所を置き、ここが日本領であることを島民に伝えたと言われています。この一行を乗せてきた船が咸臨丸（かんりんまる）。この墓地には病死した乗組員が葬られているようです。墓地の案内板には「二見港入港咸臨丸の図」という古い絵が載っているのですが、湾内だというのに何メートルもの波がどっぱんどっぱん寄せているような絵です。それくらい、当時の船でここまで海を渡ってくるのが大変な苦難の道のりだったということなのでしょう。心のなかでそっと手をあわせました。夜はNHK総合「ダーウィンが来た！」で、聟島へのヒナの移送と人工飼育が始まったアホウドリの話題が取り上げられていました。番組は２部構成になっていて、今夜はこれまでの伊豆鳥島での様子が中心でしたが、８月に放映される第２回目では小笠原の聟島での様子が見られるだろうとのことです。→「アホウドリ ただいま復活中！」（番組公式HP内）http://www.nhk.or.jp/darwin/program/program098.html

タコノ葉細工の父

午前中「興洋岸壁に不審船が！」という噂を聞いて見に行きました。海保が外海からしょっぴいてきたかと思いきや、見物人の話によれば「勝手に湾に入ってきた船」というだけの話らしく…もう出るところでした。どうぞ気をつけて。今日はおが丸も出港日です。郵便を出しに行き、子供のお弁当を届け（今日は下級生が計画してくれた「３年生を送る会」で小港海岸へ行ったそうです）、見送りのレイを２本作りました。今便は乗客が多いうえ、内地へ巣立つ高校生の見送り等もあって港がにぎやかでした。次便からはいよいよ私も、毎便が涙、涙のお別れシーズンです。出港後、軍手を持って大根山墓地へ行きました。きれいに整地された公園墓地よりもっと上、そこに小笠原のタコノ葉細工の父・永島辰次郎さんの石碑がある…はずなのです。長年の間に草木に覆われてしまったこの石碑を、タコノ葉細工研究会のみんなできれいにしましょう！という発案が新年会であり、今日は７人が集まりました。ソテツの茂みの陰に、石碑はありました。一週間前に来たときは気がつかなかったのに…それだけ「うずもれて」いたんですね。先輩方が鎌やノコギリでソテツをばりばり切り倒し、不慣れな私たちは木の枝や割れガラスなどのごみを処理しました。１時間ほどの作業で石碑の周りはきれいになり、お水で洗うと碑文もちゃんと読めるようになりました。 永島辰次郎さんは明治19年に東京から小笠原へ渡り、欧米系の人々が作っていたタコノ葉細工の製法を改良して、島の特産品にしようと尽力した方です。新しい手法、正確な技術をもって洗練された製品を作り出し、明治31年には父島に「永島工場」というタコノ葉細工の工場を建てて、一時は製品の販路を内地にまで拡げたということです。残念ながら太平洋戦争で島民が内地へ強制引揚げとなり、タコノ葉細工の歴史も一時は絶えていましたが、返還後に技術を伝えてくださった方があり、そのおかげで現代の私たちも技法を教わりタコノ葉細工に親しむことができているというわけです。碑文を読み、先輩方のお話を聞き、有意義な午後でした。★　★　★　今日の一品　★　★　★アウトドアにぴったりの天然素材のお弁当箱です。おにぎりにも、サンドウィッチにも。国産の竹で作られている通気性に優れたお弁当箱♪☆【daily★花見0317】竹製角長弁当箱（大）1,575円（税込）by 器のしむら

タコノ葉細工の展示

去年の一学期、小学校でタコノ葉細工の授業を受けた子供達からお礼の手紙をいただきました。難しかったところ、うまくできて嬉しかったところ、素直な感想が書いてあって、寒い一日でしたが心は温かくなりました。タコノ葉細工の展示（小学校学習発表会にて）今日と日曜日の２日間、小学校では学習発表会があり、私たちタコノ葉細工研究会のメンバーの作品も展示されています。ティッシュケース、ペンケース、お弁当箱、手提げカゴ、携帯灰皿カバー、ブレスレット、ほんとにぴょん！と跳ねるカエルのおもちゃを作って出展してくれた人もいました。こうして作品を見てもらう機会があるたび、タコノ葉細工を習いたいんだけど…という問い合わせがあります。嬉しいことですが会の新規講習は年に一度しか募集がないので、みなさん秋まで待っていただくことになります。最初は「あすか工房」さん（電話：04998-2-2386）でブレスレットなど小さな作品の製作体験をしてみたら？とお勧めするようにしているのですが、やはりみんなが持っているタコノ葉のバッグ（手提げカゴ）を作りたいという人が多いようですね☆ちょうど今日の午後はタコノ葉の活動がありました。家事もおつきあいもちょっと横においといて細かな手作業に没頭する数時間は、女性にとっては嬉しい自由時間です。少ない人数で、葉の選び方、採り方から製図、編み方、仕上げまでを手取り足取り受け継いでいるタコノ葉細工。非効率的な気もするし、輸入物の似たような商品が内地の100均で売られていたりすると切ない気持ちになりますが、こうやって島の工芸が後に伝わっていく現場に居合わせることができるのは、しあわせなことかもしれません。★　★　★　今日の一品　★　★　★南国テイストあふれる ハワイアンインテリア雑貨シリーズ☆ラウハラ3ポケットBOX ブラウン1,575円（税込）by hawaiianstyle

父島野外巡検～夜明山・巽道路付近の歴史・戦跡

今年も「小笠原ロードレース大会」が開催されました。青空の下、小学生から高齢の方までが２km、４km、６kmのコースを激走。年々知り合いが増えるので応援も楽しくなります。息子は秋からの怪我でほとんど練習ができず記録は伸びませんでしたが、とりあえず完走できてほっとしました。午後からは野外巡検の４回目、昨年は日程があわず行けなかった「グラマン谷」です。夜明道路から森に分け入っていくと、大きな戦闘機の残骸（正確にはグラマン機ではなくノースアメリカン社製のP51Dムスタングという飛行機だそうです）が、ダイナミックに落っこちています。硫黄島から飛来したものだろうとの話。撃ち落とされたのか自分で墜落したのか、とにかくこんなにバラバラになってては乗員も無事ではなかったろうと思われます…。車で移動して大滝陸軍病院の跡地へ…ここはいつ来ても気持ちが滅入ります。じめじめと湿気が多く空気も淀んでいるような沢沿いの窪地、こんな場所では助かる人も助からないように思います。実際、ここで栄養不良やワイル病、バラチフスなどで130名以上の方が命を落とされたと資料にありました。ヘルメットをとって全員で黙祷。この近くには小笠原神社の跡地（碑）もありました。体力のない私は巡検で歩くと帰ってくる頃にはヨレヨレです。で、今夜の夕食は「ありらん」で食べることにしました。ははじま丸の乗り場に近い韓国料理店です。写真はおいしかったユッケジャン。最近友達から「おいしいよ！」と教えてもらった「じゃがいも鍋」は…ベースが何味といえばよいのか…アジアンスパイシーな感じ？（^_^;）大きなじゃがいもがごろごろ入ってて、お腹ぽんぽんになりました。身体もあったまるし、寒い日にはおすすめですよ。★　★　★　今日の一品　★　★　★講師の先生は毎回プラモデルを作ってきて説明してくれます。いろいろな機種が発売されていることを知ってびっくり！タミヤ　1/48 ノースアメリカン P-51D マスタング 【61040】【税込】 タミヤ 40P51Dムスタング [タミヤ40P51Dムスタング] 2,030円（税込）by Joshin web 家電とPCの大型専門店

ウワドロと肝だめしマップ

今日のお昼どきのこと。いつもなんとなく見ているテレビ朝日「ワイドスクランブル」に、小笠原の話題が登場しました。新聞記事をとりあげる「夕刊キャッチアップ」のコーナーで、小笠原のレモンカードが紹介されたのです。時間こそ短かったけれど、実際にスタジオでレモンカードを試食する場面もありました。ん～知っていれば録画したのにっ！ネットオークションで入手したCD「ハカラメ」が届きました。由岐ひろみさんの小笠原島歌CD第一弾で、今では売られていないものです。どんな内容かはわからないけれど、1/3の日記にも書いた「ハカラメII」がとても良かったし…それに、何年も前から探している曲がこれに入っているんじゃないかと期待して落札しました。その曲というのは南洋踊りの「ウワドロ」なのですが、ミョ～に軽妙なアレンジで途中に「ひゃっほ～う！」みたいなノリの合いの手が入っているもの。ビジターセンターなどで１、２度耳にしたのですが、係の人に「このCDは何ですか」と聞いてもわからずじまいで気になっていたのです。さっそく聴いてみたら、どんぴしゃりでした！（*^_^*）息子と二人で大喜び＆大笑い！いつも聞いてる素朴な「ウワドロ」とは違って、これはこれですごくイイ！おまけになぜか「小笠原肝だめしマップ・父島編」などというものもついていて、興味深く見ました。ナニナニ…洲崎には美人の幽霊が出没？屏風谷ではトンネルの出入口をバックに写真を撮るといっしょに写りたがる幽霊出没、とあります。うん、これに似た話は聞いたことあるかも。島の歌と幽霊に何のつながりがあるのか知りませんが、今回もとても楽しめるCDでした。今夜からは新年のフラ練習が再開。由岐ひろみさんも歌っている「レモン林」「丸木舟」「パラオの五丁目」はフラのレパートリーとしても定着しています。たくさんの人がいろんな形で歌ったり、踊ったり…そうして島の歌がいつまでも愛され続けていくといいですね。★　★　★　今日の一品　★　★　★レモンカードはイギリスの伝統的なスプレッド。小笠原の島レモンの風味をいかして手作りしました。なめらかでコクのあるペーストは一度食べたらくせになりますよ♪＜バウンティラボ小笠原＞小笠原大自然の恵み レモンカード＆パッションカード 4,200円（税・送料込）by ANAグループ～食の快楽Epicurean

父島野外巡検～夜明山の自然と戦跡

島の消防団の出初め式がありました。桟橋から海にホースを向けて、紅白の放水。どうしても見ておきたくて、ウクレレ練習を途中でちょっぴり抜けて見物しちゃいました。消防団のみなさん、今年も島の安全のためどうぞよろしくお願いします。午後からは高校公開講座「父島野外巡検」で夜明山を歩きました。この山はまさに戦跡の宝庫。少し歩けばトロッコの車軸やレール、酒瓶ややかんなどの生活道具もごろごろ転がっています。先生の解説を聞きながら、毎回みっちり歩く約３時間。普段も通っている道からちょっと入っただけの場所でも、まるで戦時中にタイムトリップしたかのようです。生々しい生活の跡。今も海の方角をにらんでいる砲。壕の中から見る空はまぶしいほど…。ヘルメットをかぶり懐中電灯を持っていくつもの壕を出たり入ったりしているうちに、方角も、どれだけの壕を見たのかも定かでなくなりました。今日の講座でよくわかったのは、当然だけど壕の位置も砲座の向きも、何もかもが戦略の一部として考えられていたということ。あまり仲のよくなかった海軍と陸軍とでは物資の豊富さに大きな差があったことも、壕のつくりなど様々な点からしみじみ感じさせられました。次回はいよいよ念願の「グラマン谷」です。★　★　★　今日の一品　★　★　★エマージェンシー用として常に携帯できるようデザインされた超小型・超軽量ヘッドランプ。頭に装着できる他、手首や首にぶら下げたり、クリップで帽子や服に取り付けてもOK。【オススメ品】PETZL(ペツル) e lite（イーライト）3,360円（税込）by ナチュラム 楽天市場支店

小笠原の民謡を守ろう

空は曇ってまったり、どんよりとしたお天気…。だけど今日は朝から晩まで大忙し、まったりしている暇はありません！大切な友達が離島のため船に乗っていくので、午前中はレイを作りました。ブーゲンビリアを色違いで編み込んでみたくて、紫のが咲いているお宿にお願いしてお花を分けてもらいました。出港前の港でレイを贈り、そのまま桟橋で港踊り（見送りの南洋踊り）。２時に船が出た後はいったん家に帰って着替えてから、福祉センターで行われた「アカガシラカラスバト保全計画づくり国際ワークショップ」の報告会を聞きに行きました。 会場では手ぬぐいやステッカーなどのアカガシラカラスバトグッズが販売されていました。また、名前が長くて呼びにくいとして新しい愛称を募集した結果「アカポッポ」というのが選ばれたそうです。参加なさったみなさん、お疲れさまでした。さて、今日はこれで終わりどころか…むしろこの後が本番！南洋踊り保存会の臨時総会がありました。現在は都の文化財に指定されている「小笠原の民謡」に担当の保存団体がないことが判明し、このままではいけない（もしかしたら指定を外されてしまうかも…）ということになったそうです。そこで都からの要請により、南洋踊り保存会が小笠原民謡（その中には南洋踊りの歌も含まれています）の保存団体を兼ねようではないか、というのが本日の議題。この議案は予想通りすんなりと通り、総会のあとはそのまま新年会になだれ込みました。文化財に指定されている民謡の数々を、これからは会員みんなが覚えて歌えるようになろう！というわけで、年長の歌い手さんに教わりながら「レモン林」「丸木舟」「ショメ節」などたくさんの曲を一緒に歌って、とても楽しい会でした。南洋踊りに仲間入りしたことで様々な年代の方と知り合えたことを、しみじみ嬉しいと思えた夜でした。★　★　★　今日の一品　★　★　★「東洋のガラパゴス」小笠原に残された貴重な動植物の謎に迫る一冊。刊行から10年、その間にも変わりつつある島の「今」と比べあわせて読むと興味深いと思います。『小笠原緑の島の進化論』白水社刊2,100円（税・送料込）by 楽天ブックス

小笠原の島唄CD「ハカラメII」

小笠原村では今日「成人式」が行なわれました。毎年このために何人もの島っ子が内地から帰島する、うれしい行事です。最高気温18.8℃と島にしてはメチャ寒い日ではありましたが、新成人のみなさん、おめでとうございます。数日前、ウッドローズの花が咲いているのに気づきました。こんな目立つ花なんですね！最初は何の木だかわからなかったのですが、特徴ある葉っぱと実の形を見て「もしや…」と思い、人に聞いてみてウッドローズだと確認できました。ところでウッドローズと呼ばれる植物のなかには「やばい草」が含まれているとお友達から聞きました。まさか島のウッドローズは違います…よね？（;^_^ゞ気づいたことがもう一つ。何年か前に由岐ひろみさんという方が島の歌を歌った「ハカラメII」というCDがありました。お友達に借りて初めて聴いてみたら…これがものすごくイイんです！宮武さん（リングリンクス）の透明感ある歌声も美しくて大好きだけど、由岐ひろみさんの声は落ち着いていてまた違った味わい。「おやどのために」のアレンジもいいし、何よりも最後に入ってる「ウワドロ」のラップバージョンにはブッ飛びました！！島の歌がお好きな方は、機会があったらぜひ聞いてみてくださいね。★　★　★　今日の一品　★　★　★今では手に入りにくい「ハカラメ」に比べ、こちらはまだ発売されて数ヶ月。島の歌をあの石田長生さんがナチュラルに歌いこなしています。CD『Boninの島』石田長生【送料無料選択可！】2,800円（税込）by CD＆DVD NEOWING

父島野外巡検～清瀬付近の歴史・戦跡

交通少年団のクリスマス会がありました。人数は少ないけれど素直で元気な小中学生のみんなです。今年は交通安全標語を考えて一人ずつ紙に書きクリスマスツリーに飾りました。クリスマス当日まで、警察署の中に飾ってもらえる予定です。午後からは小笠原高校の公開講座「父島野外巡検」に参加しました。父島にのこる戦跡を歩いて巡りながら、地質や植生についても学べる全５回の講座です。初回の今日は全体説明のあとヘルメットが配布され、講師の先生の先導で清瀬付近の戦跡を見に行きました。清瀬には第一次世界大戦時に造られた海軍の望楼の跡があります。小笠原における最初の軍事施設、だそうです。米軍に爆破され、今は木々が生い茂る林の中に残骸だけがひっそりと眠っていました。電信山には海軍303設営隊の大きな壕（↑）が残っています。内地から集められた陣地構築のプロ達がここに何百人も寝泊まりし、島の各地に砲台や格納庫などを効率よく建設したとのこと。地熱で息がつまりそうな硫黄島の壕に比べたら、広いし新鮮な空気が通っていて「快適」といえるほどの立派な壕です。でもこの全てが戦争のためだったなんて…やりきれない思いに変わりはありません。後半は釣浜に下りてボニナイトや枕状溶岩を観察しました。この近くには体当たり兵器「震洋」の格納庫や兵舎跡（壕）が残っています。今では釣り人の遊び場になっているこの浜で、明日をも知れぬ暮らしを続けていた人々のことを思いました。昨年この講座に参加した時の様子はこちらです。→ '06年12月9日の日記「父島野外巡検～清瀬・釣浜」★　★　★　今日の一品　★　★　★電池が切れても大丈夫、いざという時には振って発電できる懐中電灯です。防水仕様で耐衝撃性にも優れた実用性重視の１本。半永久的に使用できるLED懐中電灯HUMMERライト4,980円（税込）by Zakka Cocker（癒し系生活雑貨）

小笠原の民謡を考える

何日ぶりかでお天気がくずれました。薄曇りの空、ぱらつく雨、気温も22.6℃までしか上がりませんでした。こんな日こそと思い、昼すぎにシダの写真を撮りに出かけました。晴れている時に植物の写真を撮ろうとすると花や葉の表面が光ってしまい、なかなかうまくいかないので…。今日は南洋踊り保存会にとって大切な話し合いがありました。小笠原の「民謡」は昭和62年に、「南洋踊り」は平成12年に、それぞれ東京都の無形民俗文化財に指定されています。南洋踊りは私たち保存会が保存（普及・伝承）にあたっていますが、民謡についてはこれまで保存団体の指定がないままでした。いつまでもこのままではいけない、いっそ南洋踊り保存会が民謡の保存もできないだろうかと都からの相談があり、その件での説明会、意見交換の場が設けられた次第です。では小笠原の民謡とは何か。リストを見ると、島に住んで数年の私は耳にしたこともない曲がいくつもありました。日本から伝わったものとして「父島ショメ節」「母島ショメ節」「硫黄島ショメ節」「硫黄島トントコ節」、南方から伝わったものとして「ウラメ」「ウワドロ」「ギダイ」「夜明け前」「締め踊りの歌」「アフタイワン」、小笠原でつくられたものとしては「丸木舟」「パラオの五丁目」「レモン林」「おやどのために」が掲載されています。ただしルーツについてはあくまでも指定を受けた時点での分類で、その後の研究により訂正が必要なものもあると思われます。保存団体指定の件については会全体での話し合いが必要となりますが、これを機にショメ節やトントコ節、返還音頭などの歌をちゃんと聞いてみたい、覚えてみたいと、個人的にはちょっとワクワクしています。★　★　★　今日の一品　★　★　★ふうわり優しいシダの鉢。コンパクトで育てやすく、空気もきれいにしてくれそうです。お部屋のワンポイントとしてプレゼントにも。やわらかい葉姿に心癒されます【観葉植物 送料無料 陶器鉢入り ボストンファーン タマシダ flg】ボストンファーン2,800円（税・送料込）by アヤハディオ ネットショッピング

タコノ葉ペンケースに挑戦！

金曜日はタコノ葉細工の活動日。今日も気温は30℃まであがり暑い午後でしたが、私の心はもっとアツい！（笑）タコッ葉帽子以来の大作「ペンケース」にいどむ決心をしたのデス。完成するまで頑張ります。ええ、きっと…たぶんね。欲しい大きさに合う木型がないので、升を２つガムテープでくっつけました。それをもとに製図して、編むのに必要な葉っぱの本数を割り出します。今回はペンケース（内側のペン皿）を編むために４mm幅の葉を用意するところまで進みました。実はこれ、10年くらい前に父島で買ったタコノ葉細工のペンケースがとても気に入って愛用している、という方から「同じものがほしい」と相談を受けたもの。私の技術でどこまで近づけるかわかりませんが、その人がタコノ葉ペンケースを大切に使っている様子をみて「がんばってみようかな」と思いました。完成までの工程は、これからブログで少しずつご紹介していきますね。★　★　★　今日の一品　★　★　★手作り楽しんでいますか？人気のビーズアクセサリ作り、初心者の方向けの親切セットを見つけました。どんな道具を揃えたらいいか、もう迷わずにすみますね。グラスマーブルで最初に揃えたい基本のセット【送料無料】はじめましてセット【2007冬ボーナス】 11,200円（税・送料込）by ビーズの収納・グラスマーブル

タコノ葉授業が終了

父島の中学校では今朝「卒業生の話を聞く会」があったそうです。そろそろ進路について考え始める中３の息子達にとって、同じ中学から島の高校に進んだ先輩たちの話は興味深かった様子。普段よく知ってる相手だからこそ、あらたまった雰囲気で勉強の頑張りどころなど語ってもらうのはよい刺激になったことでしょう。私は午後から小学校へ。今年の６年生のタコノ葉細工授業も、全７回が今日で終了です。縦横に編んだ小さなマットの端を裏側に折り込んで始末し、最後の仕上げと飾り付けを行ないました。15cm×21cmほどの作品ですが、この作業を丁寧にするとぐっと「細工物」らしくなります。 時間をかけて凝った飾りを付ける子、編み目の美しさにこだわって飾りは少なめの子、さくさく終わらせて余った葉でコースターを編み始める子、毎年のことですがみんなそれぞれです。時間がないと焦って半べそをかく子を励ましながら、なんとかゴール。最後に各班の子供達と指導に入った研究会のメンバーさんとで記念撮影をしました。大人の私たちならサッと編んでしまうサイズだけど、ほとんどの子供達にとっては初めての（もしかしたら人生唯一の？）タコノ葉細工です。「早くお家に飾りたい！」「これ敷いてお茶を飲んでみたいなぁ♪」なんて感想を聞くと本当に可愛くて嬉しくて（*^_^*）。お手伝いに行ったこちらの方がヤル気をもらえる授業でした。★　★　★　今日の一品　★　★　★モチーフはモンステラ、ウル、フラガール、ホヌの４種。お気に入りのカップを見つけてネ。和の和みとハワイアンなデザイン♪陶器マグカップ1,260円（税込）by フラハワイ

締め踊りは秘密の香り

富山の友達に手紙を書いて郵便局へ。その足で海辺でのウクレレ練習会に向かいました。お昼前に子供のお弁当を届けて、南洋踊りの準備して…。今日の午前中はこんな感じであわただしく過ぎました。おが丸出港前に桟橋で南洋踊りを踊る、通称「港踊り」もありました。遠泳大会の代休で小学生ダンサーもたくさん参加（^_^）。今回の港踊りはちょっと特別です。なぜかというと普段は見せない「締め踊り」という曲をまじえて踊ったからなのでした。小笠原に何度か通った方なら南洋踊りの５曲はご存知ですね。「ウラメ」「夜明け前に」「ウワドロ」「ギダイ」「アフタイラン」、このうち２曲目の「夜明け前に」だけが日本語の曲です（ちょっとアヤシい日本語だけど…）と説明を聞いたことがあるかもしれません。でも実は「ギダイ」と「アフタイラン」の間にもう１曲ありまして、それがこの「締め踊り」と呼ばれるパートなのです。♪　私は　よーく　寝ました昨晩　夢をみましたそのとき　私は　大変　よ困りましたが　わかりません「わっか～り～ま～せんっ♪」て言われても～！（笑）それに「大変」のあとの「よ」ってナニ！？まっこと不思議な歌詞、おまけにメロディも不思議なら、踊りもちょっとコミカルにみえる振りがついています。南洋踊りの歌と踊りが文化財に指定された時にはなぜか登録されず、普段あまり踊らないために「知られざる秘密の１曲」みたいになってしまいました。隠しているわけじゃないし、現に私も以前ちゃんとした練習会で教えてもらって覚えたのですけど…。今月末の内地イベントでは「締め踊り」も披露する予定で、今日は歌い手さんの喉ならしを兼ねて踊ったようです。急に決まったため「ええ～習ったことないよ？」という人もいました。次の練習会ではみんなで一度やってみたほうがいいかも。こ～んなにエキゾチックな曲、埋もれて忘れられてしまってはもったいないって思いマス☆★　★　★　今日の一品　★　★　★今日のウクレレ練習で友達に見せてもらった歌本。サザン、聖子ちゃんなど懐かしめのラインナップです♪『TAB譜で弾く ウクレレ大全集』 藤岡秀夫・著1,785円（税込）by 楽器はじめるならここ！！大谷楽器

南洋踊り☆衣装に歴史あり

青い空！青い海！サイコーに気持ちのいい海日和です。中学生の息子たちは週末の遠泳大会に向けて、午後から青灯で海練習がありました。いいなあ。時間があったら私だって泳ぎた～い！今日は南洋踊りの衣装整理をお手伝いしました。福祉センターに置かせてもらっていた衣装ケースを順番に開けていくと、出るわ出るわ！普段みんなが使っているレイ、頭飾り、手足飾りのほか、古い衣装やアロハシャツ、超ド派手な色つきの腰みの…。一体いつの時代に使っていたものか私には想像もつかないものがありましたが、先輩方にとっては懐かしアイテムだったらしく「これ私が作ったのよ～」「前の酋長がこれ好きでね」「返還記念パレードにあわせて作ったね」などなど、一つ一つに思い出を語りながらの作業となりました。何ヶ月も前に内地へ行った会計さんが買ってきてくれた新品の腰みの（↑）も、思い切っておろすことにしました。長すぎる丈をハサミで切るのには勇気がいり、誰も使えずにいたものです。身長170cmの男性に合わせて６本のみのを標準丈にカットしました。ちょうど明日、小学校での南洋踊り授業は教室での「調べ学習」対応だそうです。衣装について質問もあるだろうと、先輩が古いのから新しいのまで何種類もの衣装や小物を「見せてあげよう♪」と持ち帰ってくれました。作業は５時間以上におよび、とっても疲れたけど…それぞれの時代の踊り手が工夫して揃えた衣装たちにふれるのは楽しい経験でした。いつか腰みのなんかも父島・母島の素材で手作りできるようになるといいなあ。★　★　★　今日の一品　★　★　★楽天でも買えました、腰みの～！菅製ってどんな手触りなのでしょう？（^_^）腰みの6,615円（税込）by 森景（もりけい）

会議室で南洋踊り

南洋踊りのミーティングがありました。ひょんなことから月末の内地イベントに参加することになり、初めての打ち合わせ（兼・顔合わせ）です。父島・母島で踊りが微妙に違う部分もあるため、母島の副会長が持参のビデオカメラで私たちの踊りを撮りたいと言い出しました。ええ～ここで踊るの？（^_^;）役場の狭い会議室で何度も踊らされ、みんな汗だくです。でも…これくらい仕方ないのかな。今回のイベントは大きな音楽祭の一部で、有料のステージです。しかもパラオからのダンサーと競演。恥ずかしいものを見せるわけにいかないという気持ちは父・母一緒です。衣装はどれを着る？腰みのは揃える？踊りのあの部分はどのパターンでいく？などなど…相談することはいくらでもあり、打ち合わせは長引きました。実際に踊れば踊るほど、足のリズムのとり方、手を回すタイミングなど小さな部分が問題になり、みんなが合わせるのは本当に難しいと実感しました。南洋踊り保存会の出演イベントはこちら＜東京の夏＞音楽祭2007　島へ － 海を渡る音「南洋へのまなざし ～パラオと小笠原の踊りと古謡」個人的には、南洋踊りはユル～い群舞、なんとなく同じ踊りだよね？ってくらいの合わせ方で、踊り手の個性全開でいいんじゃないかって気もします。全員が揃ってパッ！サッ！て動くと、なんか違うものになっちゃうような。ただ、味わいを残しながらも「正しい踊り」を保存・伝承していくのが「保存会」の務め。歌と踊りが都指定の文化財になっているから、責任はなおさら重大です。今回のイベントを機に、私も踊りに磨きをかけますゾ！★　★　★　今日の一品　★　★　★風力は3段階調節可能！木目の羽根がやさしい卓上扇風機ですフローリングにも和室にもあう木目調インテリアミニ扇風機(25cm）5,250円（税込）by アンフィニボーテ 女神

硫黄島（いおうとう）をよろしく

気持ちのいい快晴！（*^_^*）今朝のウクレレ練習はひさびさのゲゲゲハウスでした。前浜の海の青さ、すぐにでも飛び込みたいような色です。が、梅雨が長かったせいか水温は低めなんですって。友達の話では（たぶん昨日の）朝８時の青灯で22℃、水中は19℃だったとか。ん～、泳ぐのはもう少し待ってからでいいかな？二見湾には自衛艦が停泊中。今朝は分遣隊にヘリも来てました。たくさんの自衛官が上陸して、メインストリート（笑）の生協のベンチでくつろいだり、まるひでお土産買ったり、奥村あたりでも自転車や徒歩で島を見てまわっている姿を見かけました。なんて健康的な人達なんだー！！ところで、今日は嬉しいニュースを聞きました。硫黄島「いおうじま」から「いおうとう」に 国土地理院（6/18 朝日新聞）http://www.asahi.com/national/update/0618/TKY200706180294.html４月１日の日記「『硫黄島』なんて読む？」にも書いたとおり、小笠原では昔から「いおうとう」と呼ばれていました。映画などで硫黄島が世間の注目を受けている今だからこそ、呼称（読み方）の変更を大きく報じられることにも意味があると思います。毎年恒例の秋の３島クルーズも参加受付中。「第5回 おがさわら丸で行く南硫黄島・硫黄島・北硫黄島クルーズ」９月７日（金）～１２日（水）５泊６日／大人 54,000円～問合せ：小笠原海運営業部　03-3451-5171★　★　★　今日の一品　★　★　★ポップなカラーで楽しく海水浴。アポロチョコ柄もあります。波乗り・プール遊びが楽しくなるログフロートです。【夏のアウトドア ログフロート】ログフロートマーブルチョコレートPM-603 1,024円（税込）by アヤハディオ ネットショッピング

パラオとコラボ☆南洋踊り

今日も今日とて曇り空。観光客らしき姿は、停泊している東海大学「望星丸」の学生さんくらいでしょうか。海も静か、島も静か…ほどよく涼しくて眠たくなるような午後。バイクで夜明山を走るとヒメツバキの甘い香りがいっぱいでした。ゲットウの花を、どアップでどうぞ…。南洋踊りの会員には今、夏の内地イベントの参加者募集のお知らせが流れています。大きな音楽祭の一環で、縁が深いパラオの踊りと小笠原の南洋踊りがコラボ出演することになったのです。全席指定でチケット（一般席5,000円）が必要なステージですが、ご興味のある方はぜひご覧になってみてくださいね。第23回〈東京の夏〉音楽祭2007 島へ － 海を渡る音「南洋へのまなざし ～パラオと小笠原の踊りと古謡」日時：7/31（火）・8/1（水）19:00から会場：紀尾井小ホールなお、同じ日程で父島のミュージシャン・西本 誉さんのウクレレワークショップも開催されます。小笠原のウクレレと古謡を楽しみながら体験してみませんか。ウクレレは用意してもらえます。こちらも予約制で、大人2,000円、小・中・高校生は1,000円となっています。「南洋へのまなざし ～小笠原のウクレレとうた」日時：7/31（火）・8/1（水）13:00から会場：紀尾井小ホールチケットはともにアリオンチケットセンター（03-5301-0950）他で発売中。個人的には、東京で披露されるのは初めてというパラオの踊り「マトマトン」をぜひ見てみたいものです。★　★　★　今日の一品　★　★　★世界の “小さな国々” を探訪するTV番組のDVD。オセアニアの国々を巡った映像が収録されています。DVD『世界の小さな国～オセアニア～ パラオ／バヌアツ／サモア／フィジー』2,520円（税込）by ぐるぐる王国 楽天市場店

タコノ葉の入手事情

ぐずぐずと嫌なお天気です。雲が低くたれこめ、海は湾内でもざわついてブルーグレーに色が変わっています。すっかり梅雨～！な風景ですね。雲をかぶった旭山午後はタコノ葉を少しだけ茹でました。小学校の授業であまった葉っぱを分けていただいたものです。普通カビやすいこの時期は避ける作業ですが、刈ってしまった葉をみすみす枯らすのは申し訳なくて。それにタコノ葉はいつでも手に入るわけではないので、ちょっとずつでもストックしたい気持ちがあります。一見、自然のままで誰の物でもない場所が多いようにみえる父島ですが、当然すべての土地が国や都や村、あるいは誰かの所有地なわけで…そこに生えているタコノキも、勝手に葉っぱを刈るわけにはいきません。知り合いのお庭の葉をもらったり、道路沿いで伐採があった時に（ゴミ捨て場にポイされる株を）引き取らせてもらったり、一人一人が苦労しています。広い庭や畑があれば自分で植えるのが一番簡単なんですけどねえ☆実際、小学校では以前先生が子供達と植えたタコノキが見事に育っています。これまで授業のために村や支庁に頼み込んで用意していた葉っぱも、今年は裏庭で大きく育った自前のタコノキ、それにお隣の中学校などから分けてもらった分だけで十分足りました。葉を採取する際には昔ながらの株の頭ごと落とすやり方ではなく、外側から必要な枚数だけを丁寧に切りはずすよう指導していました。環境保全の考え方がこんなところにも現れているんですね（^_^）伝統工芸も時代にあわせて事情が変わっていくようです。★　★　★　今日の一品　★　★　★大人数分のスープ、おかゆもおまかせ！タコノ葉を茹でるのもこんなお鍋デス。大人数分の調理用に！災害対策用鍋セット【防災用品／食器】9,030円（税込）by ｅ-レスキュー

南洋踊りとアリア

それは久しぶりにビーチコマのランチを食べました。最近は行けるのが日曜（ラーメンデー）ばかりだったから…。扇浦の海を見ながらいただく「焼さんが定食」美味しかったです。夜は南洋踊りの練習会がありました。ちょうど去年のパッション祭の頃から一緒に踊ってくれていたご夫婦が、予定の滞在期間を終えて今夜が最後の練習会だということでした。奥様はアリアを唄う方なので、南洋踊りの合間に１曲披露していただきました。大人も、キャアキャアはしゃいでいた子供達もしん…と引き込まれる美しい歌声でした。ご主人はパステル画を描く方で、島の風景を描いた作品を絵はがきにしてそっと手渡してくださいました。この小さな島には様々な人が訪れてやがて去って行きます。たぶん私もそのひとり。各々に好きなこと、得意なこと、やってみたいことがあるから、島の暮らしはごちゃまぜで楽しいのかもしれません。「とっても楽しかった。お世話になりました」と、衣装や腰みの一式を預かりました。じつは南洋踊りの仲間が島を離れるとき、船を見送る最後の日と同じくらい寂しくなるのが、こうして会に戻す衣装を預かったりするときです。穏やかで仲よしのＮさんご夫婦。ちびっ子達にも本当に優しくてみんなを分けへだてなく可愛がってくださいました。札幌へ戻られても、時々は小笠原を思い出して♪ウ～ラ～メ…なんて口ずさんでもらえたら嬉しいですね。★　★　★　今日の一品　★　★　★今一番欲しいCDがこれ。荒川静香さんが使った「ユー・レイズ・ミー・アップ」大好きです♪オススメ！■送料120円■ CD【オーラ～美しい感動～】 07/4/25発売2,599円（税込）by アットマークジュエリー

波間の濱江丸

お天気が悪いけどちょっと散歩したい気分になり、久しぶりに境浦に下りてみました。レストハウスにかぶるほどの大波が打ち寄せて、ものすごいことになっちゃってます。貝殻でも拾おうかな～なんて思ってたけど、とんでもなーい！（笑）赤く色づいたモモタマナの葉の向うに、境浦に沈んでいる濱江丸（ひんこうまる）が見えます。濱江丸は戦時中、陸軍の命で南方方面の軍需物資の輸送にあたっていた船です。海岸に立つ案内板によれば昭和19年６月、サイパン近くで米機動部隊の爆撃・銃撃を受けていったんは航行不能に。応急処置を行なって航行中に父島近海でまた攻撃を受け、魚雷数発が命中。漂流の後、現在の位置に座礁したとのこと。乗っていた人達は…助かったのでしょうか。島内の掲示板には村議選に向けてポスターが。身近な選挙だけあり、みんな足をとめて見ています。都議選よりも真剣に☆★　★　★　今日の一品　★　★　★ビーチグラスって通販もしてるのね～！こちらは浜辺のビーチグラスを模したクラフト用のガラス再生品。ビーチグラス大 200g525円（税込）by Art ＆ Craft FAN

南洋踊りブーム？

父島の南洋踊り保存会では、月に２回練習会があります。今夜もいつも通りの練習…でもなんか、ついこの前やったばかりのような気がするのよねえ。近ごろは参加者がうなぎ上りで充実しているせいでしょうか。南洋踊りの練習には、先生がいません。昔から見よう見まねで踊り継がれてきた芸能なので、覚えた人がまた新しい人に教えるだけ。練習会では最初に１回みんなで踊り、その後まったく初めての人、踊れる人、子供、などいくつかのグループに分かれてパート練習をするのが最近のパターンです。歌やKAKA（伴奏に使う丸太の楽器）もやりたい人が交替で担当したり、いない時にはカセットテープを使うこともあります。わが家が練習会に参加し始めの頃にリーダー格だった人達は、もう南洋踊りをやめてしまったり、練習会には来なくなってしまった人がほとんどです。今の練習会で顔を合わせる人達も、ほとんどがいわゆる転勤族（ずっと島には住まない）で、いずれ入れ替わってしまうはず…。そう思うと虚しいような気持ちになることもありますが、今のこの時期を誰かが踊って繋がなければこの文化は先細りになってしまうんですよね。幸い今は家族で練習に参加してくれる人も増え、ちょっとした南洋踊りブーム？と感じるほど。どんな動機でもいい、一人でも多くの人が、少しでも長く、楽しく踊ってくれたらと願うばかりです（^_^）★　★　★　今日の一品　★　★　★語学の勉強やダンス、楽器の練習に便利な再生スピードコントロール機能付き。★多目的CDダブルラジカセ10,000円（税込）by ハンマープライス

「硫黄島」なんて読む？

映画「硫黄島からの手紙」のヒットで話題を呼んだ硫黄島。ところでみなさんは「硫黄島」をなんと読みますか？あの映画のタイトルでは「いおうじま」でしたが、地元・小笠原であの島は「いおうとう」と呼ばれているんです。先日、小笠原村議会では「硫黄島の呼称に関する決議案」が決議されました。「硫黄島（いおうとう）と呼んで！」（3/28 小笠原新聞）http://www.ogpress.com/2p/topix/A-07.3.28ioutougikai.html読み方なんてどーでもいい？いえいえ、小笠原（父島、母島の、なにより硫黄島出身の）島民にとって、これはアイデンティティに関わる問題です。アメリカ軍が勝手に「IWO-JIMA」と呼んだところから国際的にその呼称が定着してしまい、今ではNHKまでが「いおうじま」を使っているようですが、小笠原では昔も今も「いおうとう」が一般的。いつの間にか私も「いおうじま」という呼び名に「ん？」とささかな違和感を感じるようになっていました。暮らしのなかで普通に硫黄島が話題に出てくるからなんでしょうね。例外は硫黄島駐留の自衛隊員のみなさん。彼らは２つの呼び名の違いと由来を知ったうえで、あえて「いおうじま」を使っています。小笠原村議会がそこにもこだわるか、そもそもこの決議にどの程度の影響力があるのかはわかりませんが…。実際に硫黄島を見てみたい方には、今だけの特別ツアーもあります。硫黄島に上陸こそできませんが、きっと価値ある体験になりますよ。特別企画「硫黄島クルーズと小笠原」５月２３日（水）～２８日（月）５泊６日／１室２名 76,500円～問合せ：小笠原ツアーデスク　04998-2-2187★　★　★　今日の一品　★　★　★特典ディスクにはメイキング、ワールドプレミア、劇場予告編などの映像を収録。じっくりご覧ください。DVD『硫黄島からの手紙 特別版』（2枚組） ◆20%OFF！3,184円（税込）by ぐるぐる王国 楽天市場店

タコの実で書き初め

YOMIURI ONLINE（読売新聞）「ズームアップ・ウィークリー」の欄に、小笠原諸島の記事が掲載されています。動植物のいい写真が載っていますね。世界自然遺産への登録に向けて、これから小笠原の紹介記事がどんどん増えていくのでしょう。今夜はタコノ葉細工の新年会に参加しました。女性ばかり15名ほどが集まって、タコノ葉や美白などさまざまな話題で盛り上がりました。嬉しかったのが「タコ習字」の企画です。落ちて枯れてきたタコの実って、先っちょの繊維がブラシみたいになりますよね？それを筆がわりに一人一枚、書き初めを楽しみました。タコの実の筆は思ったより握りやすくて書きやすく、家でもやってみたいな～と思いました。普通の墨汁をつけて、紙はリサイクルの会が作って販売している手漉きはがきを使っていましたね。字がきれいな人、筆のかすれをうまく利用して雰囲気ある字を書く人、ユニークな一文字を選ぶ人、さまざまな書き初めが出来上がって、最後にみんなで記念撮影をしました。釣り船をやっているメンバーさんからは、魚拓の話なんかも聞きました。表面にぬるぬるが多い魚は魚拓がとりづらいとか、カラーの絵の具でリアルな魚拓がとれるかもね？とか（笑）。ものづくりの趣味で集まった顔ぶれだけに、みなさん生活を楽しむアイディアが豊富です。見習いたいな！★　★　★　今日の一品　★　★　★鬱憤は水習字で一筆なぐり書き！言葉にすれば気分すっきり、文字と一緒にストレスも消えてゆく…かも？さらばマイナス思考「ブッダボード」4,935円（税込）by 夢みつけ隊 ONLINE SHOPPING

父島野外巡検～巽道路・洲崎

高校の公開講座「父島野外巡検」、今日は「巽道路、洲崎、コペペ、境浦の歴史・戦跡、自然」をテーマに歩きました。最初に向かったのは大滝の陸軍野戦病院跡です。空襲を避けるためか林の中の沢の近くにありました。いくつもの壕、そこここに洗面器やビール瓶、ドラム缶など生活の跡があり、ここで亡くなった多くの方々を想いました。少し離れた道路沿いには戦没者追悼碑があります。躑躅山（つつじやま）を臨む台地で広々とした景色を眺めたあと、洲崎に向かいました。日本海軍の飛行場跡を見てから、豆腐岩の先にある飛行機の格納庫へ…。これがひどく急な崖っぷちの道のりで、ガイドロープにしがみつきながらの冒険コース！ひょえ～怖いよォ～！！でも、零戦を入れようとしたとも言われる巨大な壕（格納庫）は圧倒的な存在感で、頑張って行く価値がありました。３つの格納庫が横穴で繋がっていて、奥の入口はチリ地震の津波で押し寄せた土砂で埋まっています。中には水桶やセメントの袋、碍子（電気をひいていた…）なども残っていて、ここで本日２回目の黙祷。壕から出ると、外の空気がとてもあまく爽やかに感じられました。時間が押したため、予定していた小港砲台は入口の説明のみ。最後に境浦近くに墜ちている飛行機を見に行きました。愛称「ヘルダイバー」、アメリカ海軍の艦載急降下爆撃機です。都道からちょっと入った山の中に突然どーん！と現れるその姿は一種異様。主翼の部分はじめ３つほどにバラけた機体が散らばっていますが、エンジン部分は崖の下の浜に落ちたとのことです。ヘルメット、懐中電灯、軍手、と重装備で島のあちこちを歩き回った巡検も、今回で終了です。最後に高校へ戻って、引率の先生が参考のため（半分趣味で？）作った零戦やムスタングのプラモデルを見せてもらいました。じつは高校の展示ケースの中にも貴重な戦争の遺物が飾られていて、こちらの説明もとても興味深かったです。修了証１枚からは計り知れないほど内容が濃かった野外巡検、次の機会にもぜひ参加したいと思います。それまでにもう少し足腰を鍛えて…。Ｋ先生、高校のスタッフのみなさま、素晴らしい公開講座を本当にありがとうございました。★　★　★　今日の一品　★　★　★プロペラ回転と灯火類、エンジン音まで徹底再現した究極の零戦モデル。これは作ってみたいかも…！＜21％OFF＞ 1/32 エアークラフトシリーズ No.11 零戦52型 リアルサウンド・アクションセット 【タミヤ 玩具 プラモデル】22,230円（税込）by BeautyFactory

父島野外巡検～清瀬・釣浜

小笠原高校で新しく始まった公開講座「父島野外巡検」に参加できることになりました。先生の先導で父島各域の自然と戦跡を歩いて訪ねる全５回。参加者は16名です。初日の今日は高校で講座の概要と諸注意を聞いてから「清瀬付近の歴史と戦跡」をテーマに歩きました。奥村側から高校への近道として知られている山の小道、実は昭和２年に昭和天皇が行幸されたときにお通りになった道なんだそうです。知らなかった！高校の門を出てすぐのところには海軍の望楼の跡地がありました。通信業務を行なっていたらしく、道路を挟んだ丘の上には電信鉄塔（アンテナ？）の跡も。だからこの一帯は「電信山」と呼ばれているのでしょーか。遊歩道をしばらく行ったところに、海軍第303設営隊の陣地跡がありました。空襲を避けるため山の中腹に掘りめぐらした、かなり広い壕です。高校で借りたヘルメットと大きな懐中電灯を用意して入ってみると、天井もそれなりに高くて空気の流れも悪くありません。奥村側と釣浜側に出入口がいくつかあり、大きな部屋や地下水を貯める水槽、釜場（写真↓）には煙を出すためか上に抜ける穴も掘ってありました。いちど道路に戻って釣浜への遊歩道を下りてゆくと、途中に兵舎跡の壕が残っています。海の近くには「震洋」の格納庫が。私は今回初めて名前を知ったのですが「震洋」というのは舳先に爆弾を積んで敵艦に体当たりする、ベニア造のモーターボート…つまり特攻兵器です。格納庫はとても大きく広く（写真↓）奥のほうは海につながっていました。資料には「父島での実戦の記録はない」と書いてあったけれど、ここで待機していた兵隊さんたちの気持ち、どんなだっただろう…！参加者みんなで黙祷を捧げました。２時間近くも山の遊歩道を歩いて、足腰が痛いよ～！だけど個人では自由に立ち入れない国有林や保護地域を歩けたり（国有林課の許可を得ています）、解説つきで壕に入れたり、この講座ではこの先も貴重な経験をさせていただけそうです。夜はフジテレビのドラマ「硫黄島 ～戦場の郵便配達～」を家族で見ました。地熱で堪え難く暑いあの壕を思うと、なんでハア～ってした息が白いのよ！とか、当時の日本人が「いおうじま」って言う？とか、ツッコミどころ満載ではありましたが（苦笑）随所に実際の映像や当時の写真、資料、インタビューが盛り込まれていたのはよかったと思います。★　★　★　今日の一品　★　★　★父島・母島に今も眠る太平洋戦争当時の遺構・陣地。現場調査と陸海軍の資料に基づき作成された本です。『小笠原戦跡一覧』1,680円（税・送料込）by 楽天ブックス

丘の上の観音さま

夜半の雨も上がり暑くなった日曜日。奥村グランドでは「自転車の安全な乗り方実技教室」が開催されました。秋の全国交通安全運動にともなう行事の一つで、小中学生から高齢者の方まで数十人がＳ字やジグザグ、デコボコ道などのコースを楽しみながら自転車で走りました。持ち込んだ自転車の安全点検もしてもらえたので、私も便乗してパンク直してもらっちゃった（^_^ゞ午後からは大根山墓地公園に行く用事がありました。地べたに座り込んでしばらく作業に没頭した後、ふと気づくと私がいたのは小さな観音様の目の前でした。あちゃ～バチ当たりかしら？作業を終えてよく見ると、それは「父島戦没者慰霊観音」でした。黒の石碑にはこう書いてありました。「太平洋戦争中小笠原諸島周辺に於て戦没せる二万四千四百四十余柱英霊慰霊の為父島と母島に建立せる姉妹観音像である。海軍中将大西滝次郎閣下淑枝夫人が鶴見総持で入魂し建立。平成七年三月十四日　第九回慰霊訪島 終戦五十年記念 父島海軍戦友会 木村友治」右側の石碑は「海軍第二魚雷艇隊戦没者之碑」。父島でもたくさんの方が亡くなったこと、話は聞くし戦跡も見るけど普段はなかなか身に迫って感じないものですよね。けれど今日、晴れわたった空と二見湾を見渡す美しい景色の中でこの観音様のお顔を見たら自然に、戦争の犠牲になった方々に思いが向きました。きっとみんな、こんな平凡でのどかな一日を夢見ながら亡くなっていったのでしょう。気の毒？ありがたい？何か一つの言葉で表せるような気持ちではなく…ただそっと手を合わせることしかできませんでした。★　★　★　今日の一品　★　★　★今も島にのこる戦争の跡を詳細に解説。興味のある方はぜひご一読を。『小笠原戦跡一覧』1,680円（税込）by 楽天ブックス

講演会「小笠原ことばに見られる島の歴史と文化」

今夜はビジターセンターで、楽しみにしていた「小笠原ことば」の講演会がありました。お話をしてくださるのは首都大学東京（東京都立大学）人文科学研究科日本語教育学教室のダニエル・ロング先生。長年にわたり小笠原の言葉と文化を研究なさっている方です。小笠原で現在使われている言葉は、ほぼ標準語といえるもの。けれどよく聞けば「？」と感じる不思議な語感のカタカナ言葉や独特な語尾、島ならではの言い回しがたくさんあります。こうした「小笠原ことば」の起源は一つではなく、かつて植民や交易で小笠原と関わりが深かったアメリカの英語や、ハワイ、八丈島などの言葉が絶妙なバランスで取り入れられ、なまり、混ざり合い、やがて小笠原の言葉になったのだとか。まさに言葉は、この島の歴史と文化を表す生きた証拠といえそうです。日本語ペラペラを通り越して、豊かな日本語を駆使するロングさんのお話は、とても楽しく実のある内容でした。たくさんの実例が紹介され、島に住む私たちには「そういえば島のお年寄りってこう言うよね」「あれ？これ内地では通じないっけ？」な～んて発見がいろいろ。観光でみえた方々にも興味深かったようです。講演の中では「小笠原ことば」を「固有種」「広域分布種」など動植物の分類になぞらえていたのが、ピンとくる表現で面白かったですね～。こんなカタい言葉が生活に馴染んでいるのも、今の小笠原ならではかもしれません。主に欧米系のお年寄りが使う不思議な響きの言葉たちは、残念ながら島の子供たちにはあまり受け継がれていないようだというお話もありました。ユニークで味わいのある「小笠原ことば」が「絶滅」してしまわないよう、私たちにできることは何でしょうか。講演会の告知ポスターに載っていた小笠原ことば。チギ、タマナ、クロブ、ハカラメ、ピーマカ、ヨツバリ、モンテンボク、ワイビーチ、ヤロード、アイッパラ、オサドリ、メダマ、ルーベル、キャベツビーチ、リーファ、ウェントル、ギョサン、ヤンキータウン、サンドル、ササヨ、コブノキ、カノー、カツオドリ、ダンプレン、ワーフー、ノートルビーチ、コペペ、フンパ、イチビ、ミー、ケータ…あなたはいくつ知っていますか？（^_^）実は私も、本館HPで「島民用語の基礎知識」というお遊び企画をやっています。あくまで今の父島で普通に使われている言葉、自分が知っている言葉だけに限定しての島ことば辞典ですが、ご興味のある方はぜひ追加、訂正などご協力をお願いいたします♪★　★　★　今日の一品　★　★　★CD付きで実際に音声を聞けるから “しゃべる辞典”。私もさっそく買わなくちゃ～！「小笠原ことばしゃべる辞典」著者：ダニエル・ロング／橋本直幸6,300円（税込）by 楽天ブックス

南洋踊り総会＆懇親会

朝８時半の防災無線で台風情報が流れました。「非常に強い台風12号は午前６時現在、北緯22度8分、東経160度、父島の東南東約1800km付近にあり、西北西に30km／時の速さで進んでいます。中心気圧は935hPa、中心付近の最大風速は50kmです。今後の台風情報にご注意ください」。でも…晴れてるんですけど？？車で夜明道路を回ってみても、海は西側も東側も静かに見えます。低気圧の接近を感じる点といえば、いつもより山羊がたくさん道路っ端に出て草を食べていることと、東側の初寝浦へ降りて行くサーファーを見かけたことくらい。南鳥島では気象庁の観測員も避難したという今回の台風ですが、その猛威が父島に達するまでにはまだ時間がありそうです。夕方からは「南洋踊り保存会」の総会がありました。年に一度、会長（＝酋長）をはじめとする父島・母島の役員、私たち一般の会員が集まっての大がかりなものです。約50名いる会員のうち半数近くが出席して、規約の変更、事業報告、会計報告、今年度の事業計画や役員の改選など、２時間に及ぶ真面目～な総会でした。肩のこる話し合いの後は「グリーンペペ」に場所を移して懇親会。飲んで食べて、南洋踊りの活動記録DVDを見て…。メンバーの自己紹介や「私と南洋踊り」を語るコーナーもありました。最後は小笠原の「ショメ節」「レモン林」などを歌ってお開きに。かれこれ70年間も現役で踊り続けている（！）酋長から、今年デビューしたばかりの保育園の女の子まで、踊りが縁で一緒に楽しめるってやっぱりイイなぁ♪二次会、三次会では、この便で島を離れる会員Ｓさんを囲んで飲みました。ここでも話の中心は南洋踊り。イッキに踊れば10分足らずの素朴な芸能なのに、こんなに語ってしまうのは何故？（笑）自分たちでも不思議なくらいです。今年度は新たに、島を離れた踊り手の方たちの連絡先をきちんと整理・管理して、内地イベントなどで活躍してもらえるシステムを作ろう！という案が総会でまとまりました。内地の “南洋踊ら～” のみなさん、また一緒に踊れる日を楽しみにしていますねっ！（^_^）★　★　★　今日の一品　★　★　★たま～に使いたいインスタントカメラ。ネットでレンタルはいかが？◆レンタル◆ インスタントカメラ Polaroid One フィルム付【1泊2日】2,300円（税込）by レンタルカメラショップ

ふじ丸で南洋踊り

父島・二見港に客船「ふじ丸」が入港しています。横浜で花火大会を見物した後、一路小笠原へ向かってきたクルーズなんですって。今日は昼食時のローカルショーとして南洋踊りが招待され、私たちは衣装姿で船に乗り込ませてもらいました（^_^vふじ丸やにっぽん丸など大きな客船は桟橋につけることができないため、沖のブイに錨泊となります。船から岸壁までは通船（漁船チャーター）で行き来するのが一般的。乗客のみなさんにまじって、私たち踊り手も腰みのを風にヒラヒラさせながら通船に乗りました。いつものことながら、側に行くと船の大きさに圧倒されます。踊る場所は乗船客が昼食をとるレストランの入口前、エントランスホールでした。最初は通りかかるお客さん達も「何これ？」って感じで引いてましたが、小笠原の郷土芸能だとわかると興味がわいた様子。KAKAの生伴奏、生の歌で踊りが始まると、写真を撮ったり階段の上からじーっと眺めてくれる人も増えてきました。持参したレイを貸し出して一緒に写真撮影なんかもしましたよー（^_^）とくに２人いた小学生ダンサーの女の子は大人気で、みなさんに「かわいいわねぇ」「上手ねぇ」と誉めていただきました。５回、６回と立て続けに踊るのは体力的に辛かったけど、喜んでもらえて本当によかったです。踊りの後は、出演のお礼として船内で昼食を用意していただきました。お客さんたちと同じレストランでのビュッフェ。男性はアロハ、女性はワンピースなどちょっぴりオシャレなお洋服に着替えて、美味しいお料理やデザートをお腹いっぱいご馳走になりました。シアワセ～！これがあるから客船の踊り依頼は断れません！？（笑）今日の写真は南洋踊りの公式HP内「活動記録」のコーナーにも載っています。今回の「ふじ丸」に限らず、案外いろんな場所、いろんなイベントで踊りを披露しているんですよ。謝礼がなくたって喜んで踊るメンバーが揃っていますので「何度も小笠原に通っているのに一度も見る機会がないよー！（;_;）」なんて方は一度ご相談くださいネ。★　★　★　今日の一品　★　★　★船旅に憧れる方にこのショップはオススメ。ほかにも船にまつわるインテリア商品が豊富です。誰でもがかっこいい日記帳・ノートとして使える本物の船乗りの航海日誌1,995円（税込）by シップインテリアショップ 杉船

タコノ葉 “網代編み”

朝、村ぐるみの防災訓練が行なわれました。東南海・南海地震による大規模な津波発生を想定し、実際に高台の避難場所に集まります。数分歩いて、避難先でパンの缶詰とビスケットをもらって帰ってくるだけですが、年に一度災害のことを考えてみるだけでも意味はある…はず。ちなみに、津波来襲時の避難先はこのように決まっています。父島　西町・東町　→　小笠原小中学校（体育館）　　　清瀬地区　　→　小笠原高等学校（体育館下ピロティ）　　　奥村地区　　→　旧高校跡地　　　扇浦地区　　→　扇浦交流センター母島　元地地区　　→　小笠原村母島診療所さて、今日のクライマックスは午後のタコノ葉細工。研究会の大ベテランの先輩方に講師役をお願いして、きれいな模様の出る「網代編み」を教えていただきました。まず製図のチェック、葉の置き方など基本の部分で教育的指導が入り（！）気持ちがきゅっと引き締まります。約２時間半、その場で編み目を見てもらいながら一生懸命に編み、小箱の四隅を立ち上げるところまで進みました。普通の「平編み」とはタテヨコの葉の組み方が違うだけなのに、なんかこう…「技」を感じる柄になるから不思議♪指導してくださった先輩方、どうもありがとうございます。タコノ葉細工をお仕事にしている方に教われるなんて本当にラッキーで、集まった10名ほどのメンバーも大喜びでした。みんなますますタコノ葉にハマったんじゃないかしらん？（*^_^*）★　★　★　今日の一品　★　★　★竹細工に多い網代編み。素材の色や風合いがきれいに活かせます。ランチタイムや行楽のお供に「竹の網代編み弁当箱」Mサイズ1,050円（税込）by 京都嵐山いしかわ竹の店