カテゴリ:企画会議
○『恐竜境』プテラノドン登場シーンの困難○
村松「翼竜群が舞う川はミニチュア、ダメかな、やっぱり」 夕子「画像見ると、どうしたって合成のほうが本物っぼく見えるけどなぁ」 村松「だけどね、村松(劇中)が釣りをするシーンでは、釣り糸の細さを合成で処理出来るか心配でね」 夕子「村松は初めから釣り道具用意してくわけじゃないでしょ ? 」 村松「うん、もちろん。中生代の川に釣りに行くためにタイムマシン乗るなんて変だしね。だから劇中ではたまたまあったタコ糸か何んかで間に合わせることにでもしようかってね。でも、お前さん簡単に言ってくれるけど、合成の場合、細い釣り糸も水面に沈めるように写さなけりゃならないんだよ」 夕子「じゃあ聞くけどね。あなた、川を横から見たアングル以外に、画像に変化を持たせるために、川の真ん中あたりの視点で、川下から川上を望むアングルも欲しいって言ったよね」 村松「うん」 夕子「そのミニチュアの川はどう造型するの ? 」 村松「まだハッキリ決めてないけど、例えば理想は思い切って、本物の水をセットしようかと・・・」 夕子「だとするとさ、その川は、横からのアングルだけの場合みたいに、実際より川幅を狭くして、あなたの好きな遠近感をつけて処理するってことは、むずかしくなるんじゃないかしら」 村松「どういうこと ? 」 夕子「川上を見るシーンも必要だとすると、ミニチュアの川のスケールも、フィギュアに合わせて、六分の一にしなければならないでしょ ? 」 村松「まあ、そうだね」 夕子「川幅がどれくらいかわからないけどね、例えば1/24フィギュアを使った初めの頃の青木湖が川幅、そうね、せいぜい12m程度として、それと同じとしてもね、6で割り算すると、2mになるのよ。これ、もちろん川のミニチュアの長さじゃなくて、川幅だけで2mなのよ。こんな大きなスケールの川になるのよ。ベニヤ板の180cmより長い川をどうやって再現するの ? 」 村松「ぁ・・・・・」 夕子「あら、絶句ってとこかな」 村松「ううむ・・・。男なら端午の絶句、女なら桃の絶句か・・・」 夕子「何つまらないダジャレ言ってるのよ。あたしはフォト・ショップのこと、ほとんどわからないけど、タコ糸みたいなものなら、背景色を適切に選んだら、何んとか切り抜くことが出来るように思えるんだけど・・・それは無理なの ? 」 村松「わからない」 夕子「さもなければ、あなたの初歩的合成法でやるって方法も悪くないんじゃない ? 」 村松「え ? 俺、どんなの使ったっけ・・・」 夕子「タイムマシン車内から道路を見たアングルのさ、村松の扱う照準器のスキャニング合成なんか・・・。あれさ、挿絵サイズが小さいから違和感なかったでしょ」 村松「ううむ、そうかぁ。なるほど。あれは照準器の窓枠をプリントした紙に直接書き込んだのを、またスキャンしたんだ」 夕子「あなたの欠点で長所とも言えるのは、どこかでいい加減に済ましちゃうことよ。ホントに几帳面だったら、こんなテキトーなやり方出来ないでしょ」 村松「ううむ、とてもほめられてるとは思えぬ。するとさ、釣り糸が万一消えてしまったら、スキャンする時、タコ糸を紙に直接貼るの ? 」 夕子「ま、例えばそれもいいんじゃない ? 」 村松「人のことだと思って、凄い提案するね。・・・でも、やってみてもいいかも知れねえな」 夕子「あのさ・・・今さらこんなこと聞いて悪いかも知れないけど・・・」 村松「何 ? 」 夕子「六分の一のガー公なんで作ったの ? やっぱり釣りのシーンが主なの ? 」 村松「うーむ・・・実は忘れてしまったけど・・・えーと、一つ作りたいと思ったのは、キャンプしてる二人のところへガー公がやって来る場面。この際、翼竜が夜行性でないとかなんとかは無視。だからね、釣りのシーンのアイデアが出たあとで、ガー公と村松が絡むシーンは、正直困ったんだよ。例えばガー公が魚を横取りするシーンなんて・・・まだ見当がつかない」 夕子「素人のあたしの考えだから、見当違いもいいとこだったら悪いけど、お風呂を使うのはどうかな。お風呂のフタを一、二枚置いて、そこにガー公を配置して、魚をくわえさせて、浴槽の水はバスクリンなんかで着色するの。それからタコ糸も適当に配置して、それを撮影して、あとからトリミングなどで処理するなんての・・・」 村松「なるほど、風呂なら水量もあるし・・・」 夕子「もっとアップで出来そうなら、あなたの持ってる水槽でもいけるんじゃないかな。それならお風呂に水をためる手間もかからないしね。それで、今度はガー公と村松が絡むシーンを背景一色のところで別撮りして、村松がおこってるシーンにして、合成で処理するってシーンにつなげれば、このシーン、とりあえず完成するでしょ」 村松「うーむ、お前さんにそこまで具体的にアドバイスされるとは思わなかった・・・」 夕子「岡目八目って言うのかな。あたしは素人でこだわりがないから、作業する人のようには知識がないけど・・・」 村松「ヒントになったよ・・・もし余裕があったら、この際、もっと浅くて幅の広い水槽を買おうかなぁ。・・・・・あ、そうだ ! 」 夕子「何ッ、いい水槽でも見つかりそう ? 」 村松「ううん、全然関係ないけど、急に思い出したから、忘れないうちに俺のブログの先取り物語のカテゴリーのところに、お前さんのブログから転載しとこうと思って」 夕子「凄い変わりようね。何 ? 」 村松「うん。田所たちが中生代行って、とてつもなく巨大な昆虫やその卵見つけるくだり」 夕子「ああ、なるほど、それ、いいかもね」 村松「うん。・・・・・」 夕子「どうしたの ? さっきから考えごとばかりみたいで」 村松「うん。村松(劇中)がガー公に宙吊りにされてからのアクション、どんなのが面白いか、考えてたの」 夕子「こんなのどうかな」 村松が宙吊りになるテスト合成画像。もちろん翼竜がこの姿勢では揚力が得られないので、あくまでイメージ画像です。 村松「あれ、何んかとっくにアイデアあたためていたみたいにタイミングいいね」 夕子「ブルース・リーの『燃えよドラゴン』って映画あったでしょ。あの格闘大会の場面で、えーっとオハラって言ったっけ、妹のかたきの男を倒したあと、立ち去ろうとするブルース・リーの足首をつかんで卑怯なことしようとされる瞬間、ブルース・リーが、回転蹴りって言うのかな、あの離れ技で相手に打撃を与えるシーン、かっこよかったな。だからね、ガー公に両腕をつかまれた村松が、回転蹴りって言うより、鉄棒の逆上がりに蹴りを加えたみたいに回転して、ガー公の足の上のあたりを蹴って、反撃するっての」 20世紀フォックス映画『恐竜百万年』より。翼竜が人間をつかんで飛ぶことが出来たとしても、このような飛行姿勢が適当と思われます。 村松「おっ ! それいいね。へえー、凄いアクション考えてたんだね。恐れ入った ! よし、それ使おう」 夕子「その代わり、ひるんだ拍子にガー公が村松の腕を離してしまって、村松は川の中にザブンっていうんだけど・・・」 村松「オッケー ! そのパターンで、続き作れそうだ」 夕子「うわ ! ダメかもって思ってたのが採用されて、うれしいな」 村松「何をおっしゃいますか。ここんとこ、低迷気味の俺にはありがたいよ」 夕子「ね ! 何か、ごほうび、ダメ ? 」 村松「うーむ。久しぶりに時間作って会って、愛のベッドインっての・・・」 夕子「バカモノ ! 調子に乗るな ! 」 村松「チェッ ! 女も50近くなると、ムードも何もねえな。やっぱ、デリヘルでも行くか」 夕子「勝手にしなさい ! 」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.03.27 01:11:12
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