バブル前夜、赤プリに泊まったことがある。
自分で自分に誕生日祝いをしたのだが遅くまで遊びまわって戻り、大きなベッドの片隅で銀色のベッドカバーに包まれて朝寝していたら地震で転がり落ちた。
前夜の晩御飯はトリアノン(旧館)で摂ったのだが、小娘がどんなに気負っていたか思い出すと尻がちりちりする。
だがいい思い出といえばその通りでして、尻のちりちり含めてやはり行っておいてよかったなあ。
大きな携帯電話…当時は自動車電話-を持った怪しげな連中が跋扈するロビーを大きなヘルメットバッグ+軍仕様トレンチコート着たちび女がとことこ歩いてチェックインしても誰も目線もくれないというのが「ああ、東京だなあ」と心底息が抜けるような気がしたっけな。
知り合いの知り合い的な東京の方に「誕生日だからどこでも行きたいところに連れて行ってあげる」と言われ「コパカバーナっ」とねだったのもいい思い出だ。
すでにコパカバーナは往年の店のようではなくなっていたらしいのだが、それでもその店の匂い景色含めた歴史を眺めて満足しました。
その後は一人で六本木のディスコなんぞを巡り、当時こちらではあんまりなかった24時間営業の店で軽く食べてホテルに戻り冒頭に繋がるんですが、赤プリもそしてコパカバーナも歴史の中ということになる。
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最終更新日
2010.04.29 00:38:38
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