2007/06/12(火)17:29
フラワー オブ ライフ by よしなが ふみ
先月発売されているとは知らなかった「フラワー*オブ*ライフ」4巻! 今日やっと購入してそそくさと読みました。(一週間に最低一冊 本(漫画以外)消化しなきゃいけないのに~ 漫画を読み漁る私)
でっ 漫画一冊じゃなんだから文庫も何か買おうと物色しながら、なにげなく眺めた裏表紙に
「一年間 春太郎は宣言してきた」と「完結」! の言葉があり「嘘でしょう~」とtsutayaの店内で
よろめくばか一名!
「短い短すぎる~」「アンハッピーエンドならどうしてくれよう」と心の中でぶつぶつつぶやきながら
仕掛け人藤枝梅安(by池波正太郎)&武田信玄(by津本陽)共に第一巻も手にしてレジに向かいました。
フラワー*オブ*ライフ
白血病治療で姉から骨髄移植を受け闘病生活のため1年1ヶ月留年して晴れて高校1年生となった
春太郎→名前に負けない明るく前向きなイケメン、
その親友となるぽっちゃり愛らしてちょっと気が弱い三国翔太、
因縁(プッ)でなんとなく近くにいるガタイのいい鉄壁オタクで性格の悪い間島 海
を中心に彼らをとりまくクラスメート、教師、家族のおりなす高校生活コメデイ
もう楽しくて だけど身につまされて 涙が出てきて でも笑っちゃうという
すんごい作品です。 超おすすめです。
あっ BLじゃありません。(よしながふみ作だから 一応注釈
BL作品も抵抗感のない人には即おすすめ)
一応主人公はいるけれど作品中にでてくる登場人物一人一人が人生の主役だっていうのを
コメデイタッチで信憑性を持って親近感をわかせて(おのれの恥ずかしい記憶も呼び覚まして)
味あわせてくれる作品です。
転入生、白血病、教師の不倫、友達ができる時、親子の絆・あり方、赤点、マン研、漫画製作、
引きこもり、オタク、コミケ、文化祭、同人誌製作、みんなでお勉強会、みんなでクリスマスパーティー、お友達とお買い物、三角関係、修羅場、殺傷沙汰(未遂)、クラス替え
あ~ きっとまだ足りないけれど これらの話題がたったの4冊にちりばめられていて
破綻をおこすどころかぐいぐいと読ませてコメデイとしてきちんと収束している
ラストは2~3巻で主人公としてはちと影が薄かった春太郎の
大人っぽくなった笑みでじんわりきますが
(もっと読みたかったよ~)
余談
気象予報士の翔太のお父さんの同僚が「西洋骨董洋菓子店」にでていた女子アナだったので、
フラワー~の誰かがアンテイィークにケーキ買いに行くシーンがあるのじゃないかと期待していたのに~ 橘やエイジや小野や千影がみたかった~
いまさらながら よしながふみ ってすごい漫画家だな~としみじみ。
年末発売予定の大奥 第三巻も楽しみだけど
一年に一度の楽しみが減りました。でも読めて満足