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カテゴリ:本の感想 作家別-さ行
ちょっと江戸を散歩してみませんか。理屈や趣味やウンチクにとらわれるよりも、はとバスにでも乗った気分で出かけてみましょう。名ガイドが、明るく案内する浮世絵、歌舞伎、戯作、怪談、珍奇なものたち…遠い昔の江戸の街が、ホラ、こんなに身近で、愉快なワンダーランドだったなんて…。タイムマシンに乗って、別天地へようこそ。
27冊目 杉浦作品は漫画で「百日紅(さるすべり)」を読んだくらいで、名前と江戸風俗に詳しいくらいしか知らず、2005年に亡くなった時 その訃報で「お江戸でござる」という番組で解説者として名を馳せていたのをやっと知ったほどです。 川風そよこさんの所で 漫画界は離れていたことも知りました。 そんな名は知ってても手をださない作家さんって一杯いるのですが 最近時代物の小説も手をひろげてきて江戸時代がちょっと気になったのと、書店で”ちくま文庫フェア”なるものをやっていて、このコーナーから一冊買おうと決心した時に(←決心するほどの事じゃない) 一番触手がうごいたのが彼女だったからです。 まあ 浮世絵師の北斎じゃなく その娘お栄を主人公とした「百日紅」の作画の印象が微妙なんだけれど視点が鮮烈だったのもあります。 内容と言うか構成は本人曰く"はとバス観光"のノリ よろしく あちらこちらの雑誌で連載されたものがばらばらに集められていて どこから読んでもいいのですが どこから読んでもまとまりというか話のボリュームが 足りなくていまいちのれなかったのが本音です。 後半のお江戸珍奇の章は同じ雑誌に掲載されたもので統一感があって集中できたのですが、、、 ようするに読んでいる私の素養もしくは江戸への興味の深さが全然たりないんじゃないかという思いが読んでいてわきあがるばかりでした。 内容はけっして大上段にかまえて講釈たれているのではなく たまに江戸弁をまじえての面白い話をテンポ良く披露してくれてるのですが 読み手が野暮なので 「すんません もうちょっと 優しく詳しく長く説明してください」という思いがつのりました。 そんなんで 昨日 お江戸でござるを図書館から借りてきたので修行の旅にでます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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