鹿男あをによし by 万城目 学
「さあ、神無月だ－－出番だよ、先生」神経衰弱と断じられ、大学の研究室を追われた28歳の「おれ」。失意の彼は、教授の勧めに従って２学期限定で奈良の女子高に赴任する。ほんの気休め、のはずだった。英気を養って研究室に戻る、はずだった。あいつが、渋みをきかせた中年男の声で話しかけてくるまでは……。慣れない土地柄、生意気な女子高生、得体の知れない同僚、さらに鹿…そう、鹿がとんでもないことをしてくれたおかげで、「おれ」の奈良ライフは気も狂わんばかりに波瀾に満ちた日々になってしまった！「壮大な構想、緻密な構成、躍動するディテール、ちりばめられたユーモア…。これが二作目なんて信じられない。この作家は、いずれ直木賞を獲るだろう」と”本読みの達人”金原瑞人氏が絶賛した、渾身の書き下ろし長編。先週は本を買いあさったり、読みまくっていたりと、気がついたら一週間もblogご無沙汰でした。ごった煮のごとく平行して読んでたら頭がごちゃごちゃになってきていたところに、昨日レッスンで教え子の一人から Which do you like better, watermelon or ,,,,,鹿せんべえ?（スイカと鹿センベイどっちが好き？ ーーーどうして子供って同じカテゴリーからこないの？）と質問が思わず気分はドラマの玉木宏(当然？！鹿の顔)気分でした。奈良行ったこともなかろうに 何で私が”鹿男あをによし” 読んでいる最中に 鹿センベイの話題になる？ と一人吹き出していました。さて感想、感想、 今年の１月にスタートした本作のドラマは２話みたあたりでどうも綾瀬はるかの藤原君がうざく苦手なのと話が散漫で乗れなくて挫折してましたが、原作読みながら 主人公をはじめリチャードもマドンナも登場人物はドラマの配役のまま脳内変換してすんなり入っていました。が下宿先の重さん(佐々木蔵之助)だけは ちょっとイメージがかさならず、(最初に見た時オカマキャラと誤解したのが まずかったのでしょう) 男性でボケボケながら、要所要所で歴史的なうんちくを述べて ”この国”の一大事を救う助けを担う同僚の藤原君が女性になったことにいたってはマドンナは存在感が薄いというか雲の上の人だし堀田は高校生だから 年齢的にまずいしようするにドラマに不可欠なロマンスを盛り立てるのに必要とされたんだと妙に納得していました。 だからどうもドラマは焦点がしぼれず つまんなく感じたのだと、、お話は 「ぼっちゃん」風味で奈良の女子校に赴任してきた新米教師の学園生活に そんなばかな？！と思いつつも奈良や伊勢神宮など古事記や伝承、歴史の話を盛り込んでおもしろおかしくかつ信憑性をもたせたスパイスをきかせた小粋なファンタジー ですね、、やっぱり雌鹿がしぶい”おっさん声”(山寺宏一)で話してくれるから、、この妙な信憑性がとっても”胡散”なのに奈良という土地柄に非常にあっていてなんともいえない”あこがれ”のようなものをひきだすほど魅力を感じました。 あ～奈良に行って 古墳めぐりを楽しみ鹿に鹿せんべいじゃなく 好物のポッキーを食べさせてあげたい(こらっ)そしてマイ鹿になってもらって 背中に乗せてもらう、、 以下は ネタばれとmira変換しています。鹿さん：もう100回以上も魂を他の鹿(宿体)に移し替えて生きているってそれって換生者じゃなく換生鹿おまけにもともとは雄鹿だったのに 子供受けや 餌やらおやつやら多くもらえるからって ここしばらくず～と雌鹿の体を選んでいるってそれって 晴家 いやさ綾子ね～さんさらに1800年以上前に卑弥呼様に惚れて ず～と儀式を見守っているって 直江～ いや綾子ね～さんのままでも大丈夫か？
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