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テーマ:赤ちゃんが欲しい!(9163)
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月曜日の診察ではまだきちんと楕円形のきれいな形をしていた
胎嚢も、この日の診察ではずいぶんへちゃがった形になっていした。 出血もひどくなってきており、流産が進行している旨の説明を受けました。 ちょうど3連休の初日の土曜日だったため、週明けの火曜日に入院し、 水曜日に手術をする予約をとり、承諾書にサインをして帰りました。 帰宅してからも出血は増える一方でした。そして翌日の日曜になって 絶えられないほどの腹痛に襲われました。 15分間隔で規則的に襲ってくる下腹部痛。その度に体を丸めて痛みが 引いていくのを待ちました。 傍で見ていた夫が耐え切れず、病院に連絡するよう言いました。 「痛みは陣痛と同じです。絶えられないようだったら、市販の鎮痛剤を 飲んでやり過ごしてください。休日の緊急手術をする必要はないと 思います。進行している流産はとめられないから…」 と病院から電話で説明を受けました。 痛み止めを飲んでもいいと聞かされ、それまで生きた心地がしなかった私は ずいぶん安心することができました。 なんとか痛みをやり過ごし、予定通り火曜日に入院、水曜日に手術を 受けました。 術後、担当医から子宮の中にはほとんど何も残っていない状態だった と聞かされました。 この流産ではほんとうにいろんな事を学びました。 まず、妊娠しても必ず出産できるとは限らないこと。 浅はかですが、私は自分だけは絶対大丈夫だと変に自信を持って いるところがありました。 ですが、命を授かるということは本当に神秘的で、色んな偶然や トラブルを乗り越えて、やっと手に出来る幸せなのだということを 初めて知りました。 そして夫との絆です。 正直それまでは、夫と結婚したとはいっても、夫婦になったというよりは 同居人となった、という感覚でしかありませんでした。 でもこの流産で、随分格好悪い姿を夫に見せました。 小さな子供のように、不安な夜を夫の手を握りしめて眠りました。 手術に際しては前日、当日と会社を休んでずっと付き添ってくれました。 一緒にいてこれほど安心させてくれる人は他にはいない、 心からそう思いました。夫婦になるって、こういう事なんだ… 以来今のところまだ私たち夫婦のもとに赤ちゃんは やってきてくれていません。 でもあの時の赤ちゃんは、育つことができないと分かっていても、 私たち夫婦に沢山大事な事を教えるために宿ってくれたのかもしれない 、そう思っています。 長くなってしまいました。読んで下さった皆さん、どうもありがとう ございました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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