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2006年04月12日
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 ゴールデンウィークの海外旅行はヨーロッパが比較的人気だという。もちろん、人数だけみれば、近場の中国や韓国が上位で、それに次いで東南アジア、アメリカ(前年比マイナス)あたりが多いようだが、ヨーロッパもそこそこの人気だという。特にイタリア(トリノオリンピックの影響だそうだが)とオーストリアが人気あるとのこと。何故オーストリア?と思ったが、モーツアルトの生誕250年の影響があるらしい。日本にもまだモーツアルトを聞くためにわざわざウィーンまで出かけていく人がたくさんいると思うと、日本人のモーツアルト好きもなかなかのものなんだだろう。
 でもほんとうにウィーンで音楽を聴きたいならゴールデンウィーク後のウィーン芸術週間に限る。この芸術週間のプログラムは圧巻である。ウィーンはもともと街全体が年中芸術週間といったところなので、わざわざ芸術週間などと銘うたなくてもいいとおもうのだが、この時期には特にメジャーな演奏家が大挙してウィーンに押しかける。特に楽友協会のプログラムは目が眩むばかりで、こんなのを日本で聞くとしたら、ゆうに1年間はかかりそうなそんなプログラムである。しかもなんといっても値段も安い。楽友教会で立ち見ならたったの5ユーロ程度だ。
 楽友教会のホール(いわゆる黄金のホール)は、古いだけあって、どこからでも見やすいというわけではない。かつてフランスでテニスコートをコンサートホールに使っていたと言われているが、そんなことを思わせる形である。だから特に最前列と正面を除いた2F席からの眺めが非常に悪い。舞台を見えない席もかなりある。ニューイヤーコンサートなどで、立ち上がっている人がいれば、その人の席がそうなのだ。しかしだからといって、値段が安いというわけではない。日本人がいくとよくこの2階席の2列目を売りつけられるから注意すべきである。各日に安く「見たい」なら、立見席に1時間も前に並んでいれば確実に見ることができる。
 芸術週間の時期に日本のクラシックファンで休みをとってくるウィーンに来る人も多いようだ。私もリタイアしたら、季節の良い5月にゆっくりウィーンで芸術三昧といきたいところである。特に今年はモーツアルトの生誕250周年で、ザルツブルク音楽祭ではすべてのモーツアルトのオペラ作品を上演するという壮大なプログラムが組まれている。ザルツブルク音楽祭(本来は祝祭劇と言う)といえば、ほんとうは「イエーダーマン」(この作品の上演からザルツブルク音楽祭が始まった)を見るべきなのであるが、その楽しみも将来に残しておこう。
 





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最終更新日  2006年04月13日 13時45分02秒



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