テーマ:読書(8190)
カテゴリ:おっ! なかなかためになる本
毎度おなじみアルボムッレ・スマナサーラ長老が“働く”ということだけに特化して、悩める一般人の質問に答えていくという構成の本。 絞り込んだテーマだけに、すべての答えがかなり実践的。 回りくどい言い回しではなく、直球のみ(いつもそうですが・・・)。 今回も“目から鱗”が落ちまくりなので、いつものように備忘録。 エゴから生まれた妄想 社会的な立場何であろうと、人間にはかわりありません。自分を他人と比較して、上だとか下だとか、どうでもいいくだらないことを考えないほうがいいのです 「犀の角のごとく、ただひとり歩め」 勘違いしないでください。これは、解脱に達した人の心境を詩にしたものなのです。人間社会のことを言っているのではありません。 なぜ、みなさんは仕事で怒られることを覚悟しないのでしょうか?考えてみれば、怒られるのは当たり前です。自分は経験が足りないのですから、間違いを指摘されなければ、人間が成長しません。ここで重要なポイントがふたつありますので、覚えておいてください。ひとつめのポイントは、人間は誰でも、仕事で怒られるのは当たり前だということです。完璧な人などいないのです。ふたつめのポイントは、人間は、怒られるとすごくプライドが傷つくということです。 世の中のことで、簡単で楽なものは何もないのです 上司のことを、調教されてない野生のクマであると考えてみる。そうして、仲間同士で「クマには気をつけろよ」などと面白おかしく話してみる。パワーハラスメントは、深刻に受け止めないほうがよいのです 女性はとにかく他人を支配するという発想で生きている。自分がなんでも管理したいのです。 科学は発展途上で、いまだ最終的な結論に達していないのです 生きているということは、そんなに大げさに考えることじゃないのです。みなさん、生きているってなんなのかと、具体的に観察してみてください。 ご飯を食べている。 歩いている。 座っている。 寝る。 起きる。 話す。 そんなものなのです。 生きているとは、単純な動きです。なぜ動くかというと感覚があり、感じるのだから、動かずにはいられないのです。 生きることの根本には、苦しみという感覚があるのです 妄想とは、観察の反対です。観察しないということが、妄想なのです。これはいわゆる非科学的、非論理的な思考ですから、当然不幸になります。愚かさから、悩み苦しみが生まれるのです。妄想すると、欲が現れます。欲というのは、自分の主観で世界を見ることです。さらに妄想すると、怒りが出てきます。怒りというのは自分のわがままで、これまた科学的ではないのです。妄想によって傲慢にもなる。嫉妬する。落ち込んだりもする。精神病も現れる。それを直すには、観察する習慣を身につけるほかないのです。 座る瞑想 自然呼吸ではなく、意識的におこないます あらゆる失敗は、私たちが感情的になっているときに起こるのです 私たちの失敗は、「仕事」という単語をつくってしまったことにあるのかもしれません。 中略 人は、働かずには生きられません。働くことが、生きているということなのです。 私たちはしばしば、自分が「やりたいこと」を仕事にしようとします。これが間違いのもとなのです。そうではなく、自分に「できること」を仕事にするべきです。 「お金とは悪魔のことである」 中略 お金のために人を殺す、嫉妬をする、離婚をすることもある。悪魔のようでしょう?お金のやりくりができず会社が倒産して、人々が路頭に迷ったりする。世間にある悪といえば、ほとんどお金がからんでいるのです。 なぜ、私たちが収入を得られるのかというと、私たちが社会に対して何か役立つことをしているからです。 企画を考える方法 人間には、楽しみたい、喜びたいという気持ちがあります。そこで、人を楽しませるものとは何かということを考えれば、うまくいくのです。 人生というのは、死ぬまで学校です。ですから、毎日何かを学ばなければならない。ところが、心というのは、すごく怠けものなのです。世の中で力を持っている、保守主義、あれは怠け者の考えです。新しいもの、改革、改良を徹底的に嫌がるのです。これでは、ものごとはうまくいきません。 よく考えてみてください。世の中のすべての現象は「無常」です。すべては変わるのです。つまり、保守主義というもの自体が矛盾なのです。保守主義でいったい何を守るのでしょうか? 私たちは変化する世界をうまく利用するべきなのです 毎日が勉強だと考え、楽しんで学び続けることが大事 それでは・・・・。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 16, 2020 06:00:14 PM
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