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カテゴリ:【小説】恋愛小説?
ホテルの地下にある
ビルのワンフロア分はあるレストランバー クラブのようなつくりで バブル期には結構人が入っていただろうと偲ばれる ここが案外安く しかもバンドの質が高いことは余り知られていない だから俺も人に教えない ここに来る人間に職種の偏りはない ここを知った奴は きっと誰も自分の周りに教えないのだろう 儲けはなさそうだがこのままで居て欲しい 「ずっと友達で居てね」 キツイ台詞だ 恋人にはなれないということだ・・・な 「私がどんな女になっても友達で居てね」 ちょっと意味深だ クリームたっぷりのカルボナーラ 俺が無理言ってメニューにしてもらったタコス (この美味いオムレツの要領で作ってくれ、と頼んだ) カルパッチョ 興味はないけど彼女が頼んだサラダ 全く料理に合わないレモン・ハート バンドの時間 Killing Me Softly With His Song 邦題は忘れた バンマスのボーイが俺にウインクをする 俺が来ると演ってくれる マリアの歌声はさすがだ アレンジも良い レモン・ハート2杯目 目が回ってきた 彼女は何を飲んでいるんだっけ 何時もは饒舌な俺も 今日は話をしたくない(眠いのかな) グラディエーションのかかった飲み物 あのカクテルの名前は 彼女の爪がグラスのふちを鳴らした Change The World 曲が変わった ボーイが歌う 顔の割にきれいな声 いつもだが、ちょっとムっとくる スコーピオン 「レモンハートでスコーピオンをお願い」 ははっ 大丈夫なのか レモン・ハートをベースにしたら 猛毒のサソリだ 「無理するなよ」 俺の台詞をどうとらえるだろう 「ね。あなたに恋人ができても、結婚しても、 何かあったら助けにきてね」 静かに、絞るように彼女は言った 「分かっている」 レモン・ハート3杯目 俺の限界量だ 「本当よ」 「安心しろ。役に立つかどうかは別だけど」 彼女に微笑みが戻った 「やっとらしくなったわね」 この時間に ロス・ロボスは全然合わないだろう な、ボーイ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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