|
全て
| 徒然奇2
| 【小説】加藤英雄無頼控え
| 【小説】但為君故(完)
| 風来坊の唄
| モリの大冒険~金曜の夜と土曜の朝~(完)
| Jeysomコーナー(旧ギャラリー)
| 【小説】風来坊旅の途中にて
| 【ドキュメント】ハムレット
| 【ドキュメント】細谷十太夫
| 【小説】加藤英雄無頼控え最終章(完)
| 実話控え
| 【小説】恋愛小説?
| 【小説】フィクションアクションハクション
| 【セミフィクション】無頼控え外伝
| 市民Ken
| 【小説】十太夫先生お日向日記
| 片岡さん
| 片岡義男北紀行(北海道2007)
| 嗚呼 先輩
| 片岡義男北紀行(北海道2009)
| 【小説】不動明王
| 【小説】鴉組
| ミステリーハンター
| ちゃーちん
| 武術
カテゴリ:【小説】鴉組
変わってまだ平行に近く歩いていた美和姉さん一行。
「何を泣いておるのじゃろうの」 美和姉さんが遠目に集団をみつけ、遠いのに泣き声だけ聞こえてきたのでステとヒロイに声をかけた。 「お姉さんはここにいせくだせえ。おいらが見てきやすから」 ヒロイはそう言うとピュウと走り出した。 美和姉さんはステと一緒にお地蔵さんのところにある木陰で休んでいた。 ここにも少しではあるが戦火の跡がある。 点在している家の中でも焼かれているものなどがあった。 ヒロイが戻ってきた。 「ひでえ話で」 「なんじゃ」 「なんでも・・・いや、聞き取るのも言葉が違って大変だったんですがね・・・」 話はこうだった。 この村では西軍が迫ってきた時に、村を挙げて西軍に就くことにした。 そうして義勇軍めいたものを作ったのだが、土佐兵が集まってその義勇軍を一まとめにしたかと思うと、 ババババーン と一斉射撃で殺してしまったというのだ。 「簡単には死なんの、やはり」 隊長らしい男が言うと ババババーン と再度の一斉射撃。 「む、惨いの」 美和姉さんもそれにはビックリした。 「ただの練習ってんですか。そのつもりだったらしいですぜ」 「これが錦の御旗のすることか」 美和姉さん、しかし怒りの持って行き場がなく、お地蔵さんを蹴った。 お地蔵さん、頭がごろりと落っこちて、ヒロイが慌てて直した。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/21 09:13:21 PM
コメント(0) | コメントを書く
[【小説】鴉組] カテゴリの最新記事
|
|