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カテゴリ:【小説】鴉組
細谷十太夫が登城すると
「い、いかんぞ、細谷。なんという格好をしているのだ」 伊達家重臣の面々だった。 「細谷、殿にその格好で会うのか」 わいわいわいわい煩い連中だった。 「では帰ります」 細谷十太夫は軽く言うと踵を返した。 「おいおいおいおい」 どういうタイミングかは知らないが、重臣たちが細谷十太夫に縋ろうとするとスイっスイっとかわされた。 「細谷。細谷」 金魚すくいみたいなものだった。 スルっ、スルっ。スイっスイっ。 「細谷。細谷」 さすが鴉の親分と言ったところか。誰も捕まえることができない。 「しつこいなあ」 十太夫も最初は少々からかってやるつもりだったのだが、段々にこれまでの事を思い出して腹が立ってきて収まりがつかなくなってきた。 「細谷。これ、参れ」 と、そこに、伊達13代藩主慶邦が廊下に出てきていたのだ。 「と、殿」 重臣たちは平伏した。 人気ブログランキングへ くる天 人気ブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2008/12/28 06:16:33 PM
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