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人生で初めて、ヒプノセラピーを受けた。数年前から、受けるならこの人!と決めていた方にやってもらった。まあ、長い道のりだった(笑)。
昔、あまりにも貧乏すぎて、セラピーに行くお金すらなかった。でも希望を持ち続け、強い願望があれば、なんでも叶うと思う。ワイス博士の本を読み、セミナーに出て、ついにその時が来た。私は過去生療法を受けるのだ! 予約は1ヶ月以上前からお願いしてあった。お会いしたセラピストは、ほぼ想像どおりの方。私が会いたいと思う方は、うまくは言えないが、なにか共通項があるように思う。自立していて、過去に困難があってもそれを自力で乗り越えてきた、強さや潔さのある大人の女性。そんな人に惹かれる。 今まで、ワイス博士のCDを聞いて自分で過去生退行したりや、集団で過去に退行したり、または現世の子供時代に退行するというのはやっている。でもイマイチ、ビジョンがクリアに見えたわけでもないので、今回も「ちゃんと自分で見えるのかしら?」とかなり不安に思っていた。 というわけで、セッションが始まっても、途中までそんなに集中できていたとは思えなかった。でも「トンネルが・・・」というあたりから、だんだんぼわーんと意識が深くなっていき、私は「どこの時代に行くのかしら?街に行きたーい!」と思っていたのに・・・着いた場所は、夜の山、谷あいのようなところだった(がっかりした)。 その時、私は、ぐーーんという音とフィーリングを感じて、一人の男の子の中に入った(ような気がした)。すごく不思議な感じ。 セラピスト「どんなところにいますか?」 私「夜。山にいる。」 「誰と一緒ですか?」 「キツネ。」 あとで考えると、他の動物のようだったが、自分は子供なのでよくわからない。私はその動物と共に月を見ていた。 「あなたは何歳ですか?」 「6歳。」 「誰と住んでますか?」 「お父さんとお母さん。」 「お父さんから、なんて呼ばれていますか?」 「うーん・・・・サミ。」 6歳もサミも、心の中に唐突に浮かぶ数字や文字だ。なんでサミなのか?よくわからない。なにより不思議なのは、自分のしゃべり方が子供なことだ。これは多くの退行のケースを読んでいると、子供は子供のしゃべり方をするので、それと同じみたい。 こんな感じで、セラピストの質問に私が答えていく形を取る。私は、アジアより西の国で育った。髪は黒く、目も黒い。テントのようなものに住んでいた。お父さんは外で働いて帰ってきた。農業か、狩りか、そんな感じがする。 「次の場面に行ってみましょう。1、2、3」 サミは18歳になって、鎧のようなものを着て、闘っていた。私が自分で過去生退行をした時はローマ兵だったので、よっぽど闘うのが好きというか、昔は闘ってばっかりだったんだろうな、と思う。隣りの国から攻めてくるので、私は国を守るために闘っていた。 その次の場面では、私は23歳。腕をケガしてテントの中で横たわっていた。ここは誰かの家。右側に女性がいて、看病してくれていた(ような気がする)。気のせいだろうか? でもなんとなく、自分は寝ていて、左腕をケガしており、女性が私の右側にいるという気がした。彼女は、同じ村の人で、たぶん幼なじみとか、そんな感じだったと思う。彼女は優しくて、いつもそばにいてくれた。 「彼女が今の人生で誰だかわかりますか?」 とセラピストの方は質問したが、誰だかわからない。妹のような気もしたけれど、ちょっと違う感じがした。 またまた飛んで、私は35歳。この数字もなんとなく思うもので、根拠はないけど、そう感じられる。サミは彼女と結婚していて、二人の男の子がいた。私は山に囲まれた高台の土地で畑を耕していて、二人の子供は向こうのほうで遊んでいた。妻は、私の近くにいた。 「二人の子供たちの名前はわかりますか?」 「・・・ライミとダダ。」 私は答えていた。 「何歳ですか?」 「4歳と7歳。」 「彼女の名前はなんでしょう?」 「・・ララ。」 ライミもダダもララも一度も考えたこともない名前だけど、その文字が頭に浮かぶ。 「そこはなんと呼ばれている国ですか?」 1回目に聞かれたときはよくわからなかった。でも2回目、私は答えていた。 「・・フェニキア?」 なんだ突然フェニキアって?!と思う。フェニキアについて考えたこともなければ、その言葉を発したのも、高校生以来かも。なによりも自分の中にフェニキアというボキャブラリーがあることにびっくりした(あとでだけど)。 その前に、私は時代を1300年と答えていたが、これはあとで考えると、紀元前1300年のような気がする。そうだとすると、フェニキアという答えとつじつまが合うのだ。私が見た光景は、AD1300年にしては、えらく質素で素朴だった。頭の中に1300と出たので、たぶんBCだったんだろう。 「なにもなかったけれど、幸せでした。」 とサミ(私)は答えていた。なんにもなかったけれど、妻と子供たちがいて幸せだった。特にララは献身的で、私をいつも支えてくれた。私は家族の中心で、うれしかった。なんとなくライミは、私の今生の父のような気がした。私は子供たちを愛していた。 また指示があって、次の場面へ飛んだ。サミは、暗くて狭い牢獄に入れられていた。ここに私の閉所嫌いが関係しているようにも見える。 「つかまりました。」 「なにか悪いことをしたのかしら?」 「・・・だまされて、連れていかれました・・・隣の国に。」 「私は美しかった。彼女(ララ)も美しかったし、幸せだったので、誰かにねたまれました。」 とサミは答えた。私に見えるサミは背が高く、筋肉のしっかりついた、均整のとれた体型をしていた。ララは優しい女性らしい姿をしており、髪は明るいブラウンで長かった。二人はお金はなかったが、愛しあっていた。 結局、サミは「家族に会いたい」と思いながら(ここで涙が出る私ことサミ)、最後は殺された。たぶん首をくくられたような感じがする。 その後、私は上の世界に行って、ふわふわしていた。 セラピストは言った。 「この人生であなたが感じたことはなんでしょう?今のあなたにどんなメッセージがありますか?」 「・・・人を簡単に信じてはダメ。」 「人を見る目を持つように、ということですね。他にはありますか?」 「ララを探しなさい。彼女が支えて助けてくれる。」 確かに、彼女の献身が私の支えになっていた。今の人生であんな風に感じたことは一度もないような気がする。 そして、 「家族と過ごす時間が少なくて、残念だった。」 とサミは言った。 この後、催眠から目が覚めた私に、セラピストの方は言った。 「フェニキアって、今のレバノンのあたりですよ。私の義理の母はレバノン人なんです。」 へえええーー。だんな様がヨルダンの方だと、プロフィールに書いてあったけれど、フェニキアがその近くだったとは。というか、ヨルダンやレバノンがアラビア語圏だとすら知らなかった!今までレバノンのことなんて、ほとんど考えたことがない。 そして、さらに驚くことを彼女は言った。 「私の義理の弟はサミって言うんです。だからびっくりしました。」 「えー!ほんとにある名前なんですか?男の人の名前?」 私は驚いた!私が適当に答えた(わけではないが、頭に浮かんだ名前)サミ君は、実際にある名前だったのだ!感動!サミーなら聞いたことあるけど、サミなんているの?!と思ってたのだ。 「ダダやララはどうでしょう?」 「たぶん、ニックネームのようなものじゃないでしょうか。」 とセラピストの方は言った。なるほど、それならわかる。 ここで私は、数年越しで彼女に退行催眠をお願いした意味がわかるような気がした。これらはすべてシンクロニシティなのだ。 家に帰ってからフェニキアについて調べてみた。サミは山のほうにいたようだが、その昔、フェニキア人たちは地中海一帯を支配し、チュニジアにカルタゴという都市を作っていたらしい。ちょうど私は、次の旅先をシチリアやマルタ島、チュニジアにしようと思って、ガイドブックを見ていたところだった。なんて不思議なつながりなんでしょう! チュニジアに行きたいな、と思ったのは、この前パリに行った時、タクシーのおじさんがチュニジア出身で、「いいよー、チュニジア!」としきりに勧めたから。マルタはともかく、フェニキアに関係する土地に行くことに今となってはワクワクする。ずっと前からシリアに行きたいのも、フェニキアだからなのかも。「出来事のすべてはつながっている」そんな気がする。 さて、「ララを探しなさい。」というサミ。でも本当に私は彼女を見たのかな・・・?全部夢のような気がする。今までの人生で、あんなに優しくて、私に尽くしてくれる人はいなかった。あまりのことで、終わったあと、カフェで呆然としてしまった。 私は家族の中心でとても満足だった。今世でも自分が中心になりたい私。この男らしい私を支えてくれるララ、果たして彼女(彼)は見つかるでしょうか? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007年10月10日 12時53分13秒
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