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私のスペイン生活、1年目が終わりました。思えばあっちこっち行ってて、あまりスペイン見られなかった・・。 2年目は「ディスカバー・スペイン!」、じっくりスペインを見てみたいと思います。でも、ここの土地からはなるべく出かけます。人は親切だけど、とにかく田舎すぎて誰とも出会えないので・・。 洗練された環境が好きなのに、なんでこんな土着なところにいるんだろ?と考えてしまいました・・。踊りにも行けなくて、毎晩家でTV観てるなんて。金曜も土曜も関係なく、まったく盛り上がれませぬ。リーガエスパニョーラくらいです、ここでの楽しみは。 サッカーのTV放送がないときは、有料放送を観に行きつけのバルに行って、おっさんたちにまみれ、タバコの煙にいぶされつつ、レアル戦を観ています。おじさんたちは親切で、椅子譲ってくれたり、「あんたサッカー好きなのかい?」とか話しかけてくれます。女性がほとんどいない×アジア人がめずらしいのです。完全にオヤジ化しています! でも・・私の生活、こんなはずじゃなかった。なんで近所のおっさんたちとサッカー観てる??? 友達はみんな、私が楽しくやってると思っているのです。でも実際はオヤジたちとサッカー観戦(笑)。なんでよ? なので、今年後半からは私もワールドワイドに遠征に出ることにします。マドリッドやバルセロナが洗練されているかどうかは疑問ですが、少なくとも楽しめるでしょう。 この夏は5月病ならぬ、8月病のようでした。人生でもっとも暇な夏でした。そして人間はなんでも「慣れる」ということがわかりました。気温40度でもその中に一抹の涼しさを感じることができるようになるのです。 人生で一回も走りたいと思ったことはないのですが、突然走りたくなり、いったいどこへ走って行くんだ?と思ったら・・「ここではないどこかへ!」走って逃げたかったようです!ワハハ!でも暑いので走りませんが。 でもホームシックじゃありません。日本に帰りたいとかではなく、「ここではない」どこかへ行きたいのです。 先日はフランスにいる自分を想像してうっとりしていました(暇なのです)。ここじゃ、 「オラ!カフェ・コン・レチェ!(こんちは。カフェ・オレ!)」 とか叫んで、スチールのテーブルにプラスチックの椅子が関の山。まわりに見るべきような美しい男女も歩いてない。 パリだったら、「ちょっとお茶でも」っていうのが眺めのいいテラス席で、籐でできた椅子に腰かけ、通りの人をながめたりできますよね・・。右を見ても左を見ても、美しいっていい!見られる緊張感っていい!カフェにはギャルソンがいて、スペインバルにはオヤジ。ま、これはこれで楽しいけど。 観られる緊張感といえば、先日家に「ここに中国人はいませんか?」と人がたずねてきたそうです(私は留守で、同居人対応)。案外見られているようです。郵便のおじさんも完全に覚えてくれています。 「オラ!郵便あるよ!」 って道で手渡してくれました。それも同居人の手紙を。スペイン人、人を覚える才能だけはすごいと思う。どう考えても面識がないおじさんなのに。 スペインに比べてフランスが絶対にいいとは言えない。でもなんだか最近、「やっぱりフランスはいいなあ」と漠然と思っているのです。そしてフランスが素敵に見えるのは、「隣の芝生が青い」のと同じで、行ったら行ったで同じようなこと(か、今以上の苦労)になるだろうとわかっていても、やっぱりうっとりと想像してしまうのです。これも一種の逃避なのでしょうか。 というわけで、ちょっとパリに遊びに行ってきます。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年09月11日 19時49分01秒
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