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カテゴリ:人生は旅
それでもパリがいいな、と思うのは、日本に興味のある人が多いこと。わずかな滞在時間でも、結構日本好きなフランス人に話しかけられました。スペイン人なんか、中国と日本の区別のついてない人もいるので、これは本当に新鮮。 いつも泊まるホテルのオーナー、前回泊まった時は感じが悪かったのですが、今回はえらくご機嫌で(本当に機嫌がよかっただけかもしれませんが)、 「春に日本に行ったけど、もう最高によかった。また来年も行きたい!」 と大絶賛。宿泊代もなんだか少し安くなっている!ま、なんかわかんないけど、パリの人は日本が好きな人が多い! ホテルといえば、今回は急にパリ行きを決めたので、宿を取るのが大変でした。で、パリに電話して、いつものホテルがあいていなかったので、最初の2日だけ別のホテルを取ったのです。 が、そのホテルに着くと、 「あいにくですが、部屋はありません。」 とオーナーは言うのです。見事なまでの典型的フランス人(ハゲオヤジ)でちょっと笑える。そう来ましたか。 「あの、予約はしたし、OKだとあなたがメールを送ってきたんですよ。」 と私は言った。私はとても用心深い性格なので、いつもは予約書をコピーして持って行っている。でもこの時に限って、持ってきていなかった。というのもその直前、ひどく具合が悪くて、実はそれどころではなかったのです。 「でもないものはないし、どうしようもありません。」 オヤジ沈黙・・・ってそれで終わりかいな! 「そんなのどうしてくれんの?あなたのミステイクでしょ、なんとかして。」 と私は強気に出ましたが、このオヤジはぜーったいに謝らない。自分の失敗だとも認めない。はるばる日本から来てたら、本当にぶち切れたと思う。スペインからで、時差ボケもなくてよかった。 これがうわさの水星レトログレードなのかしら・・?という思いが頭をかすめました。今まであちこち旅してきたけれど、予約したのに完全に部屋がないってことは一回もなかったし、あのイタリアでさえ、そこまではひどくなかった。結構運がいいのかもしれませんが。 でも私は妙に冷静で、この時期、飛び込みで部屋を見つけるのは大変だとわかっていたので、とにかく方針を「北風」から「太陽」作戦に変えることにしました。 「あなたの写真を見て、感じがよさそうだからこのホテルに泊まりたいと思って来たのに、残念だわ(注:このオヤジは自分の写真をWEBの最初のページにドドーンと出していた。それでこの仕打ちはいい度胸!)。で、あなたのサジェスチョンはなんなの?なにか提案してちょうだい。」 とにっこり微笑む。3分後、 「85ユーロの部屋なら取れます。」 とオヤジは言いました。なんでか知らないけど、今、部屋はないって言ったけど、部屋が用意できている!しかも予約の時より値段が上がってる!でも値段は負けてくれない。 「わかったわ。他のチョイスがないわ。」 と言いつつ、心の中は「二度と泊まるか、こんなホテル!このタコ!」と叫んでいる。いつもは泊まった人のレビューを読んでから予約するのに、今回は時間がなかったので、読まないで予約してしまったのです。でもあとで、「予約を飛ばされた。」というコメントを見て、ああこのことか、と思いました。このオヤジの仕業です! 最後にダメ押しで、 「数ある中から、このホテルがいいと思って選んだのに、残念だわ。」 と私は去り際に言うとオヤジは言いました。 「いいですか、あなたはなかなか感じがいい人ですから、他の人の予約をキャンセルしたんですよ(ギョエーーーーーーーー!誰の!)今、カンファレンスでホテルがいっぱいなんです。わかります?」 なんかとってもいい人のように言ってるけど、自分が予約忘れたのに、客に迷惑をなすりつけるスゴ技・・。絵に描いたようなフランスチックな出来事で、本当にウケた。この際、誰の予約を飛ばしたのかは考えないことにする。ごめんね。すべてこのオヤジが悪いのさ。それに女性一人で路頭に迷うより、カップルで迷うほうがマシでしょ!こんなに厚かましくて自分中心主義になったのも、すべてスペインでつちかった精神なのです!ビバ!スペイン! こうして水星レトログレードでも私は部屋を確保しました。結局レトロでもなんでも関係ないように思います。飛行機もすべてオンタイムで、荷物もとっとと出てきました。 水星レトログレードだからいろんなことが滞る、と考えているから、ことがうまくいかなくなるのではないでしょうか。知らなきゃ知らないで、人生どうにかなるものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009年10月03日 03時23分28秒
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